1960年、「日活」入社後、第1作目「電光石火の男」で、たちまちその美貌が注目されると、その後も、「日活」の看板女優として絶大な人気を誇り、数多くの映画で主演を務められた、吉永小百合(よしなが さゆり)さん。今回は、そんな吉永さんのルーツである、お母さんについてご紹介します。

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年齢は?出身は?身長は?本名は?

吉永さんは、1945年3月13日生まれ、
東京都渋谷区のご出身、

身長157センチ、

血液型はO型、

学歴は、
渋谷区立西原小学校
⇒渋谷区立代々木中学校
⇒東京都立駒場高等学校全日制普通科
⇒私立精華学園女子高等学校転入後、中退
(現・東海大学付属望洋高等学校)
⇒大学入学資格検定
(全科目合格出来ていない状態で、十分に高卒以上と認定される)
⇒早稲田大学第二文学部西洋史学専修を次席で卒業

ちなみに、「吉永小百合」は本名なのですが(結婚後は岡田小百合)、吉永さんが「東京大空襲」(死者10万人)の3日後に東京で生まれたことから、

作家になりたかったお母さんが、吉永さんのために、短歌「戦いのさなかに生(あ)れて小百合の崇き気負いを持ちて生き抜け」(戦争の中で生まれたけれど、ユリの花のように誇り高く生きていってほしい)を作られたそうで、その中の「小百合」(ユリの花を褒め称える時に使う言葉)を名前にされたそうです。

母親の幼少期が悲惨

さて、吉永さんの話の前に、今では想像できない時代背景のため、吉永さんの両親のお話から。

7人兄弟の上から2番目で長女だった吉永さんのお母さん・和枝さんは、3歳の時、祖父母が住む、兵庫県播磨の山寺に、兄弟姉妹の中でたった一人預けられるのですが、

僧侶だったおじいさんが、夜に箱膳で食事をしながら何時間もお酒を飲むかたわら、おばあさんは1段下がった板の間に座布団もしかず、ひっそりと粗末な食事を済ませ、終始、おじいさんのために料理を運び続けている中、

おばあさんが、自分を寝かしつける時に、

和枝よ、かえちゃんよ、嫁に行かんとうれ、女は嫁にいたら苦労するだけやからなぁ、おばあちゃんのようになあ

と、つぶやくのを聞いて育ったそうで、

著書「母だから女だから」に、

“一人をつつしむ”ということを教えられて育った。親からも先生からも、女に生まれたからかもしれないが、それは誰にも見られていない、自分がたった一人でいる時も、無作法なよこしまなことをしてはいけない、考えてもいけないということである。

と、書かれています。


母だから女だから

対照的だった母親の妹

一方で、和枝さんのお父さん(吉永さんのおじいさん)の友之さんは、家族とともに大阪から東京に移り住むと、大規模に事業を展開して財を成して、「関東大震災」後には千駄ヶ谷駅近くに大きな洋館造りの家を新築し、

(そこには、家族のほか、数人の書生、女中、運転手夫婦、合わせて20人以上が住んでいたそうです)

子どもたちには、

ケトウに負けるな、たくさん食って大きくなれ

脚が曲がるから正座するな

ピアノを習え

スキーをやれ

と、洋風で育てていたことから、

和枝さんが6歳の時(小学校に上がる頃)、東京に呼び戻されるも、昔ながらのしつけを受けていた和枝さんは、お父さんの洋風な教育には馴染めなかったそうです。

母親は兄妹と不仲で絶縁状態

そのため、和枝さんは、おてんば娘(日本式の作法に欠けていた)として育った妹の泰代さんや、いきなり畳に痰を吐いて、「お前は女だからこれを拭け」と命令する兄に嫌悪感を抱きつつ、女性に生まれた不運を嘆いて過ごしたそうで、

娘の吉永さんが、スター女優として活躍されていた1963年頃には、川田家そのものと絶縁状態となっていたのだそうです。

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母親の実家・川田家は上流階級のエリートぞろい

ちなみに、そんな吉永さんのお母さんの実家(川田家)は上流階級の家庭で、

前述の、お父さん(吉永さんの祖父)の友之(川田友之)さんは、英文出版社「大観社」社長、

おてんば娘の妹(吉永さんの叔母)の泰代(川田泰代)さんは、「婦人画報」の編集長で、戦後、女性ジャーナリストとして活躍するほか、「アムネスティ・インターナショナル日本支部」の創設メンバーの一人、

一番上の兄(吉永さんの叔父)は、「大観社」の二代目社長で、日本水泳連盟の理事長、

二番目の兄(吉永さんの叔父)は、東京大学の農学部を卒業、

三番目の兄(吉永さんの叔父)は、東京大学の工学部を卒業後、電電公社(現・NTT)に入社すると、通信局長を経て、大手電気機器メーカーの幹部となったほか、東大在学中からラグビーの選手としても活躍し、現役引退後は国際試合の審判をたびたび務められたそうです。

「吉永小百合は子供の頃ラジオドラマで声優デビューしていた!」に続く

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