2005年頃に人気が爆発した「次長課長」の河本準一(こうもと じゅんいち)さん。河本さんは、レギュラー、準レギュラーを合わせると、10本の番組を持つほどの人気を誇っていたのですが、2012年、生活保護の不正受給問題が話題となり、メディアへの露出が激減してしまいます。

~次長課長社長~貧乏時代に結婚~の続き

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「女性セブン」による生活保護の不正受給疑惑報道

ことの発端は、2012年4月13日、
週刊誌「女性セブン」が、

誰もが知る「お笑い芸人A」の母親が生活保護を受けている

と、報道したことでした。

この内容を簡単にまとめると、

  1. この芸人の母親は病気で働くことが出来ず、生活が困窮し、
    2000年頃から生活保護を受けている。
  2. 母親が生活保護を受けている場合、息子であるAに、
    「扶養できないか?」との扶養照会が届くはずだが、
    何らかの事情で絶縁状態にある場合は扶養を拒否することができる。
  3. しかし、Aはテレビ番組などで、母親とのエピソードをネタで話すなど、
    親子間は良好な様子であり、絶縁状態にあるようにはみえない。
  4. Aが飲み会で親しい友人や後輩たちに、
    「いま、オカンが生活保護を受けていて、役所から、
    『息子さんが力を貸してくれませんか?』って連絡があるんだけど、
    そんなん絶対聞いたらアカン!タダでもらえるんなら、
    もろうとけばいいんや!」と、語っていた。
  5. この芸人は年収5000万円と推定される人気者だが、
    母親の他に面倒をみなければならない親族が3人おり、
    また、お笑い芸人という不安定な職業柄、将来のために、
    しっかり貯蓄をしておきたいとのことから、全額ではなく、
    1ヶ月に出せるだけの額を母親に仕送りしている。
  6. (行政は、それをもともと受給する保護費から差し引いて、
     減額した形で生活保護費として支給)

とのことで、この報道を受け、インターネット上では、
この芸人Aが誰なのか、「犯人」探しが展開されたのでした。

実名が報道されてしまう

すると、日刊「サイゾー」(ニュースブログ)が、
なんと、そのインターネットの情報を元に、
河本さんであると実名報道。

また、「女性セブン」が実名を公表しなかったのは、
河本さんと、河本さんが所属する、
よしもとクリエイティブ・エージェンシー(吉本興業グループ)から、
強い抗議を受けたこと、特に河本さんから、

「名前を出したら、名誉毀損で訴えるで!」

と、すごい剣幕の抗議だったことを報道したのでした。

さらに、この舞台裏を知る人物の話では、
この河本さんのあまりに粘着質な性格に、
「女性セブン」は近いうちのリベンジを、
誓ったとも明かしており、

河本さんは完全にマスコミを、
敵に回してしまったのでした。

騒動に発展

ちなみに、河本さんは、この騒動について、
一切コメントをしていなかったのですが、

2012年4月24日に、

Twitterの意味自体を把握してない人は今後一切見なくていいなぁ。
その生き生きとしたパワーをもっと他の事で使えばいいのになぁ。
じゅんを。人の嫌な事を生きがいにしてる人達がどうか無くなりますようになぁ。

と、ツイート。

また、同年5月2日、自民党の参議院議員で、
「生活保護に関するプロジェクトチーム」のメンバー、
片山さつきさんが、ご自身のブログに、

河本準一氏の「年収5千万円、母親生活保護不正受給疑惑」について、
厚労省の担当課長に調査を依頼しました。

とのタイトルとともに、

もう半月もマスコミで話題になっていながら、
ご本人の釈明のない、本件。

仮に「ギャグのネタであって、本当は母親の生活保護受給はない」
というなら、それを記者会見で公表して、そういうことは、
本来刑事罰の対象にもなりうることである、ことを言うべきでしょう。

もしも、本当ならば、これだけ大っぴらな不正受給を放置しておく、
当局、同氏の母親居住の市町村は何をやっているんだ、
と言われてもしかたありません。

と、発表したことから、問題は大きく発展し、


片山さつき議員

5月16日、「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」は、
公式ホームページで、

弊社としては、河本の親族が生活保護費の受給を受けている
という重大なプライバシー情報が報道されていること自体、
重大な人権侵害であると考えており、

河本の親族の生活状況や河本の収入の状況、
親族への扶養の内容等の詳細な事情についての説明は、
ご容赦いただきたいものと考えております。

しかしながら、河本本人の収入については、
一説に述べられているような高額なものではなく、
時期によって大きく上下しております。

また、様々な事情から、生活の援助を行わなければならない、
親族が複数いるなかで、浮き沈みの激しい業界に身を置きつつ、
親族全員に対して将来にわたっても安定的な援助を行えるかどうか、
見通しが非常に難しかったという事情もございます。

生活保護費の支給については、
河本が無名の時代に開始されたものでありますが、

河本本人は、なるべく親族に負担をかけることがないよう、
そして、いつかは生活保護に頼ることなく、
自分の力だけで養っていける状況できるよう、
担当の福祉事務所などとも相談し懸命に努力してまいりました。
現在は、生活保護費を受給しておりません。

と、河本さんの生活保護費の、
不正受給疑惑を否定したのでした。

記者会見を開く

この事態に、河本さんは、ついに、
同年5月25日、記者会見を開かれます。

河本さんによると、

スーパーで働いていたお母さんは、
1997年頃病気を患い、
医師から働くことを止められたそうで、

自分で生活保護の受給を決め、
福祉事務所に相談。

その際、福祉事務所から、
息子である河本さんに、母親の面倒を、
見ることができないかとの打診があったものの、

当時の河本さんは、駆け出しの芸人で、
年収100万円を切っており、
母親の面倒をみることが出来ない旨を、
伝えられたそうです。


謝罪会見より。

やがて、(2005年頃)河本さんが、
全国のテレビ番組に出演するようになり、

収入が増加したと判断した福祉事務所から、
再度援助が求められたことから、

2006年~2007年頃、
前述の「女性セブン」が述べた通り、全額ではなく、
当時の河本さんの収入から出来うる範囲で、
母親への援助を始められたそうです。

というのも、

  • お母さんの病気の治療にお金がかかること
  • ご自身の家族の生活、将来への蓄えをしなくてはならないこと
  • また、2010年、河本さんご自身が膵炎を患われ、
     長期的に仕事を休まなければならなかったこと

などから、全額援助は厳しかったのだそうです。

その後、河本さんは、福祉事務所から、
再度、仕送りの増額を打診されると、
2012年1月からは増額。

受給の打ち切りも、
その半年前から検討していたそうです。

(ちなみに、4月に入り、「女性セブン」にこのことが、
 不正受給として批判的に報じられてしまい、
 お母さんは自ら受給を停止したそうです。)

そして、最後に、

すべて自分の認識の甘さ、情けないと思いますし、道義的に人として、
まだまだ未熟者だなということを実感いたしました。すみません。

と、河本さんは謝罪されたのでした。


謝罪会見より。

本当に干されたのか?

この騒動後、
河本さんの露出は激減。

世間では、「河本さんが干された」と、
もっぱらの噂ですが、
本当のところはどうなのでしょう。

実は、河本さんは、この騒動後、
すっかり意気消沈してしまい、

河本さんの話題性ではなく、芸を高く評価していた、
ビートたけしさんからの熱烈オファーを断り、
たけしさんを残念がらせるという、
前代未聞の「事件」を起こしています。

また、人志松本のすべらない話」でも、
松本さんが、この「生保」問題をいじって、
松本さん流のやり方で河本さんを擁護されており、

確かに、視聴者からクレームがくるという理由で、
テレビ番組にキャスティングされにくいのは事実ですが、

どちらかというと、河本さんが、
自ら出演を断っていたというのが真実のようですね。

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現在は?

そんな河本さんの、
気になる現在ですが、

2015年にはミュージカルに初挑戦、

2016年10月には、バラエティ番組、
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」に出演、

2017年5月5日には、同じく、
バラエティ番組「全力!脱力タイムズ」に、
ゲスト出演されるなど、
少しづつメディアに復帰されているご様子です。

さて、いかがでしたでしょうか?

河本さんの会見を聞く限りでは、
本来の生活保護の受給をされていただけで、
何も不正はされていません。

というのも、驚くべきことに、
「生活保護」とは、そういう制度なのです。
「生活保護」を詳しく調べれば分かります。)

つまり、責めるべきは、河本さんではなく、
「生活保護」というおかしな制度。

それを、世間の人たちを扇動して、
商売をしているマスゴミはともかく、

国会議員が河本さんを責めているということが、
一番の問題に感じます。

ともあれ、あのビートたけしさんや、
細木数子さんをうならせるほどの、
河本さんの完全復帰、心待ちにしています!!

https://www.youtube.com/watch?v=XPSJql9fgs4

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