1985年「We Are The World」、1987年「Bad」、1991年「Black Or White」など、次々と全世界でメガヒットを飛ばし、「キング・オブ・ポップ」と呼ばれるようになった、マイケル・ジャクソンさん。これらの成功で、1988年には、遊園地、動物園、ゲームセンター、レコーディング・スタジオなどの複合施設「ネバーランド」を建築するなど、マイケルさんの人気は絶頂期を迎えます。


「~スリラーがメガヒット~ムーンウォークが大ブーム
~ジャクソンズを脱退~」
の続き

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「We Are The World」で豪華アーティストが集結

こうして、「ジャクソンズ」を脱退されたマイケルさんですが、
翌年の1985年1月には、ライオネル・リッチーさんとともに、
アフリカの飢餓救済のためのチャリティソング、
「We Are The World」の作詞作曲を手がけられ、

お二人の呼びかけで、スティーヴィー・ワンダーさん、シンディ・ローパーさん、
ダイアナ・ロスさん、ビリー・ジョエルさん、ボブ・ディランさん、
ポール・サイモンさんなど、当時の豪華アーティスト45名が集結して、
レコーディングが行われています。

ほんと、いい曲ですね~
それに、豪華メンバーの持ち味が出せる構成になっているのも、
この曲の素晴らしいところですね。

ちなみに、この曲は、
2010年に起こったハイチ地震の時の、
チャリティソングとしても使われており、
今もなお、多くの人々に親しまれています。

「Bad」が大ヒット!

そして、マイケルさんは、1987年8月には、
アルバム「Bad」をリリース。

アルバム名と同名のこの曲は、
スタンフォード大学に進学予定だった、
貧困地区で育った黒人青年が、窃盗犯に間違えられて、
射殺された事件から着想を得て作られたもので、

この曲のPVでは、マイケルさんは、
黒人の貧民街で育ちながらも、将来の成功を夢見て、
勉強に励む青年を演じられているのですが、

自堕落的に生きる幼馴染たちから、
そのような態度をバカにされたり、裏切り者と罵られたり、
軽犯罪に誘われるなどの邪魔をされます。

しかし、マイケルさんは、そのように流されて生きるのは、
恥ずかしくかっこ悪いことで、大きな理想を持ち、
その実現に向けて努力することこそかっこいいと思われており、

幼馴染3人と口論になった時、

「Who’s bad?(俺とお前らとどちらがかっこいい?)」

と、詰め寄ります。

(「bad」は、「悪い」という意味ではなく、
 黒人のスラング「かっこいい」という意味で使われています。)

そして、最終的に、
マイケルさんの言いたいことを理解した、
幼馴染たちは負けを認めるのですが、

マイケルさんは、貧困から抜け出せず、
窃盗などの軽犯罪を起してしまう、
幼馴染たちのことも理解しているので、

口論に勝ったことに満足することはなく、
悲しい表情になるのでした。

マイケルさんの生き方とメッセージ性が、
色濃く表現されているこのアルバムは、

前作の「Thriller」は、
超えることができなかったものの、
大ヒットを記録。

1988年には、第33回「グラミー賞」4部門にノミネート、
さらに、最優秀録音賞を獲得されるなど、
作品としても高く評価されています。

ちなみに、日本では、
マイケルさんのアルバムで最大のヒットとなり、

マイケルさんは、同年9月、
初のワールド・ツアー「Bad World Tour」を、
日本から開始されています。

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「Black Or White」「You Are Not Alone」で前人未到のヒット

その後、マイケルさんは、1991年10月、
アルバム「Dangerous」から先行して、
シングル「Black Or White」をリリースすると、

肌の色で差別し合うのはやめようという、
メッセージが多くの人々の支持を得て、
20カ国でチャート1位を獲得。

「Black Or White」

その後も、1995年6月に、
アルバム「HIStory」をリリースし、

同年8月、「You Are Not Alone」を、
シングルカットすると、

アメリカでは前人未到の、ポップス、R&Bともに、
初登場1位という快挙を成し遂げ、
特にR&Bチャートでは4週連続1位を記録。

「You Are Not Alone」

また、1997年5月にリリースした、
リミックスアルバム「Blood On The Dance Floor」は、

何の予告もなく発売されたにも関わらず、
全世界で600万枚を売り上げ、

リミックスアルバムとしては、
史上最高の売上を記録するなど、
前人未到のヒットを飛ばし続けたのでした。

しかし、1993年11月、
そんなマイケルさんに、少年への性的虐待疑惑が浮上。

マイケルさんは、
次第に窮地に追い込まれていきます。

「少年性的虐待裁判の結果は?THIS IS ITが最後の公演に?」に続く

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