さんざん自由奔放に行動し、ついには「大麻パーティー」で逮捕されて、有罪判決を受けた、加橋かつみ(かはし かつみ)さんですが、その後も加橋さんの強運は続きます。


「加橋かつみの失踪の真相は?パリ?川添象郎と大麻で逮捕され懲役刑!_からの続き

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ゴダイゴの事務所から「ひらけ!ポンキッキ」

渡辺プロダクションの協力のもと、茶番を繰り広げてまで、
「ザ・タイガース」脱退の思いを遂げて渡仏すると、
帰国後は、ロックミュージカル「Hair」で大ヒット、

しかも、その公演中に大麻パーティーを開くなど、
やりたい放題だった加橋さんですが、

その後、逮捕されるも、実刑判決は免れ、

1971年1月には、早速、シングル「花の世界/つばさ」
(アルバム「パリ 1969」よりシングルカット)

「花の世界/つばさ」

同年5月には、アルバム「1971 花」をリリース。

「1971 花」

そして、その後も、

1972年「パリⅡ」(再びパリで制作)
1975年「郷愁」
1977年「青春の残像」

と、アルバムをリリースすると、

1979年には、当時、一世を風靡していた、
ロックバンド「ゴダイゴ」の事務所に移籍し、

同年4月には、NHKの幼児向け番組「ひらけ!ポンキッキ」で、
オープニング曲「青い空白い雲」、エンディング曲「かもめが空を」と、

「ゴダイゴ」のタケカワユキヒデさんに作曲してもらった曲で担当。
(1979年4月~1986年3月)

また、1980年にも、 NHKアニメ「ニルスのふしぎな旅」で、
タケカワユキヒデさんに作曲してもらった曲が起用されるなど、

加橋さんは、「ゴダイゴ」の人気にあやかり、
なんとか「大麻パーティー」逮捕からの復帰を遂げます。

「ザ・タイガース同窓会」に参加

そして、1981年1月には、内田裕也さんを中心に、
「さよなら日劇ウエスタン・カーニバル」が開催され、

「ザ・スパイダース」「ジャッキー吉川とブルーコメッツ」
「ザ・カーナビーツ」
など往年のグループ・サウンズが再集結するのですが、

加橋さんも、(沢田研二さんにわだかまりを持ちつつも)内田さんの依頼で、
瞳みのるさんを除く)沢田研二さん、岸部一徳さん、森本太郎さんとともに、
「ザ・タイガース」として参加すると、

翌年の1982年には、岸部シローさん
(加橋さん脱退後「ザ・タイガース」に新加入)
を加えた5名での「ザ・タイガース同窓会」にも参加。

すると、
アルバム「THE TIGERS 1982」
シングル「色つきの女でいてくれよ」

がリリースされ、いづれもヒットを記録したのでした。
(1983年まで活動)

(「再結成」ではなく、「同窓会」と言っていたのは、
 参加しなかった瞳みのるさんに配慮したもの)

沢田研二と和解~ついに「ザ・タイガース」再結成

さらに、2011年9月には、ついに、
瞳さんが沢田さんの全国ツアーに加わることとなり、

ようやく「ザ・タイガース」のメンバーが、
全員集結するかと思われたのですが・・・

今度は、加橋さんが、

沢田のやり方に納得できない

と、沢田さんへのわだかまりを理由に、
参加されず。

しかし、全国ツアーが終わった数日後、沢田さんが、

会えないか?

と、加橋さんにメールを送られると、

当初は、拒否していた加橋さんも、
他のメンバーに説得され、沢田さんと再会。

すると、驚くべきことに、沢田さんが、

自分がタイガースにいたせいで、不快な思いをさせて済まなかった。
トッポ(加橋さん)に歩み寄る姿勢を見せなかった。

と、(そもそも、加橋さんが自分勝手に脱退したにもかかわらず)
寛容にも頭を下げられ、

皆が揃ってこそザ・タイガースなんだ。
全員が揃ってザ・タイガースをやるのがオレの夢なんだ。

と、口説かれたそうで、

これには、さすがの加橋さんも心を開き、
2013年1月、実に44年ぶりに(1969年以来)、
「ザ・タイガース」がオリジナルメンバーで復活。

(後列左から)森本太郎さん、岸部一徳さん、
(前列左から)沢田研二さん、加橋さん、瞳みのるさん。

同年12月に日本武道館からスタートした復活ライブでは、
全国8会場で10万人を集めるなど、復活を心待ちにしていた、
往年のファンを、再び熱狂の渦に巻き込んだのでした。

恋愛&結婚は?

そんな加橋さんの、
気になるプライベートですが、

加橋さんは、「ザ・タイガース」時代、常連だった、
イタリアンレストラン「キャンティ」の創業者、
川添浩史さんの妻、梶子さんと恋愛関係にあったようです。
(なんと、梶子さんは、加橋さんより20歳以上も年上)

川添梶子さん

実は、「キャンティ」は、ただのレストランではなく、
芸能人、デザイナー、文化人ほか、様々なジャンルの人々が集まる、
交流の場で、日本の最新の文化を発信する、
メディアのような役割を担っていたのですが、

特に、「ザ・タイガース」脱退後は
そのオーナー夫人による強力な支援なくして、
加橋さんの活動は成り立たなかったと言われています。

ちなみに、加橋さんは、1980年代前半には、
別の女性と結婚し、娘さんも一人誕生しているようですが、
それ以上詳しいことは分かりませんでした。

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現在は?

さて、いかがでしたでしょうか?

現在も、月に一度ソロライブを開催し、
「ザ・タイガース」時代のファンに加え、
若い世代のファンも獲得するなど、相変わらず、
自由に楽しく過ごされている加橋さんですが、

失踪に、大麻パーティー、不倫とやりたい放題も、
渡辺プロダクションの協力や、不倫相手からの支援、
沢田研二さんの譲歩など、なぜか、周りから持ち上げられるのは、

やはり、加橋さんには、多くの人々を引きつけ、
サポートしたいと思わせる何かがあるのでしょうね。

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