ねっとりとした嫌な人物を演じたら、天下一品のベテラン俳優、木下ほうかさん。悪役の演技は素晴らしく、ほんと、憎たらしく感じます。木下さん自身が実際にそういう人なのでは?と錯覚してしまいそうになるほどです。


僕も与えられた役割は自覚してますので、
どうぞ憎んでください(笑)。
でも、たまには、熱血教師とか、
難病の息子に臓器をあげる父親なんかもやりたいですけど(笑)

と、自身が悪役に定評があることを認められています(^^)

木下さんは、高校生の頃から俳優を目指しておられ、
1980年、映画「ガキ帝国」のオーディションに合格され、
俳優デビューされました。

その後、演劇を学ぶため、大阪芸術大学に入学され、
卒業後は、吉本新喜劇で活動されるという、異色な経歴の持ち主です。

しかし、吉本では目立つ存在にはなれず、
3年で退団され、25歳で上京。
その後は俳優一筋でこられたそうです。

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昼顔でブレイク!演技は?

そんな、なくてはならない、名脇役の木下さんですが、
全国的に知られるようになったのは、つい最近で、

2014年、お昼のテレビドラマ
「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で、
吉瀬美智子さん演じる「滝川利佳子」の夫「滝川徹」を演じ
ブレイクされました!

ストーリーは、早く言えば、
お昼のドラマっぽく、「不倫」を扱ったもので、
上戸彩さんが、不倫に身を落とすパート主婦を演じられ、
注目を集めました。

さて、木下さん演じる、「滝川徹」とは、
おしゃれで仕事ができ、モテモテのビジネスマンで、

40代女性をターゲットにした雑誌を、
創刊したことにより、成功を収め、
そのうえ、美人な利佳子(吉瀬さん)を妻にします。

そのことで、ますます自信を得ますが、
同僚たちの前で、妻を見下した発言をする、
プライドの高い夫として描かれています。

いわゆる陰険で嫌なヤツですね(^^;)

木下さんはあまり演じたことがない役だったそうで、
この役のオファーが来た時のことを、

最初に思ったことは「僕でいいの?」ということでした。
吉瀬さんの夫役と聞き、不釣り合い過ぎるだろうと。
と同時にいつ死んでもイイと大喜びしました。

と、謙虚に、
そして茶目っ気たっぷりに答えておられました(^^)

しかし、すでに俳優として35年のキャリアをお持ちの木下さん。
この嫌味な夫役を見事に演じきり、
その顔を全国のお茶の間に浸透させました!

クセのある演技が視聴者の間でも
大好評だったそうです♪

そして、昼顔で共演された俳優の斎藤工さんは、

血のにじむような努力をして、
唯一無二の匂いを醸し出す俳優になった木下さん、
リスペクトしています。

と、自身のラジオ番組で、語っておられたそうです。

木下さんの独特の魅力が、
このドラマで発揮されたことが伺えますね!

新喜劇って?

バラエティ番組「痛快TVスカッとジャパン」の、
再現ドラマ「イヤミ課長シリーズ」では、
上司には媚びへつらい、部下にはイヤミを言う「馬場課長」を
イヤミたっぷりに演じ、視聴者の間で一躍人気者になりました!

番組内では、馬場課長宛のファンレターが読み上げられるほどの
人気だったそうです。

「嫌なヤツ」を究極に自分のキャラにしてしまった
木下さん、すごすぎます!

実は、こういう、即興ができるのは、
吉本新喜劇時代に培われた、「臨機応変力」が
軸になっているそうです。

ひと月に3本のタイトルを10日ずつやるんだけれど、
新しいタイトルの台本は本番にわたされて、
本読み1回、立ち稽古1回をやるだけ。

あるときなんか、主役の(間)寛平さんが、
開演時間になっても来なくて、
みんな、打ち合わせもしてないのに、
即興で主役のセリフや役割を分担して。

それでもクレームはこず、ちゃんと爆笑をさらって。
そういったアドリブの重要さとか、
臨機応変さとか、ものすごく鍛錬になりましたね。

と、「アクターズ読本」のインタビューで語っておられます。

3年間の新喜劇時代で経験されたことに、
無駄になったものは何もなかったのですね!

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結婚は?

さて、最後に、
気になる木下さんのプライベートですが、
結婚はされておらず、独身のようです。

週刊女性のインタビューで、
ペットも趣味もないとのことで、

役者として、食べられるようになったら、
結婚も考えようと思ってましたね。
35歳くらいを目安にしてましたが、うまくいかず
現在に至る・・・という

と笑いながら答えられていたそうです。

そして、

どなたか、結婚してください!
編集部にお便りをお願いします。
もう、あとは死ぬだけですから、
そういう物好きな方がいらっしゃれば(笑い)

とアピールされていました(^^)

役者一筋できた木下さん。
良い人が見つかるといいですね♪

2014年、映画「グレイトフルデッド」では、
プロデューサーも努め、ノリにノッている木下さん。

これからも、木下さんのアクの強い、
キラリと光る演技から目が離せませんね!
テレビを見ていると、木下さんを探してしまいそうです♪
ご活躍を期待しています!!

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