映画「アウトレイジ ビヨンド」や、テレビドラマ「信長協奏曲」「ストロベリーナイト」「リーガル・ハイ」など、話題作に次々と出演されている、俳優の阪田マサノブ(さかた まさのぶ)さん。独特な演技が印象的な個性派俳優ですが、もともとはお笑い芸人として活動されていました。


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経歴は?お笑い芸人だった!

阪田さんは、早稲田大学第一文学部在籍中に、
「劇団東京ヴォードヴィルショー」に入団され、

1988年には、劇団の同級生だった前田真之輔さんと、
コンビ「Z-BEAM(ズ・ビーム)」を結成し、
活動されていました。

しかし、「Z-BEAM」で活動中の1989年~1990年に、
「プロダクション人力舎」に移籍、
その後、1992年に「Z-BEAM」を解散されています。

喜劇俳優からお笑い芸人へ

「劇団東京ヴォードヴィルショー」は、
1973年に、俳優の佐藤B作さんが中心となって、

「誰にでもわかりやすい軽演劇」を目的に、
旗揚げされた劇団でした。

日本の喜劇を追求されているということで、
阪田さんは、喜劇俳優を目指されていたようです。

阪田さんは、佐藤B作さんから、

「芝居の勉強のためにコントをやってみろ」

と言われたことがきっかけで、
前田さんとコンビを組まれたようです。

「Z-BEAM」の活動の詳細は、
分かりませんでしたが、
エピソードがありましたので、ご紹介します。

Z-BEAM

1989年、放送作家で作詞作曲家の、
植竹公和(うえたけ きみかず)さんが、

「新人コント大会」のオーディションに集まった新人の中から、
出演者を選考するための、
ネタチェックをされていました。

この「新人コント大会」は、
月1回、渋谷で開催されていたそうです。

植松さんによると、
「Z-BEAM」のネタを初めて見た時、

「爆笑するようなネタではなかった」

と思われたそうです。

しかし、植竹さんは、「Z-BEAM」を、
初出演では異例の、持ちネタを一本完全にやれる、
「上級者組」として、大抜擢されたのでした。

阪田さんと前田さんは、

佐藤B作さんに、芝居の勉強のために、
コントをやってみろと言われて、
2ヶ月かかって1本自信作を作ったんです。

それを劇団の顧問のある人に見せたら、
「全然おもしろくない」っていわれて。

何度手直ししても、徹底的にけなされていたそんな矢先、
いきなり、同じネタを一本ネタでやらせて貰えて、
救われた気がしました。

と、大抜擢された時の、
気持ちを語っておられました。

お笑いについて

そして、阪田さんは、
1990年当時、お笑いについて、

今のお笑いって、
プロレスに似ていると思う。

これからは、欽ちゃんや猪木みたいな、
マス的な大スターって生まれにくいと思うんですよ。

だから、プロレスはいくつかの団体に分かれて、
そこからスターを出そうとしているし、
お笑い界も、色んな場所でやる、
お笑いライブの形式が増えてくると思う。

と分析し、
テレビとお笑いの関係について、

テレビの宣伝力のすごさはよく分かります。

でも、僕らのやりたいことは、
テレビよりライブのほうが近いものができるので、
それほど必要性は感じていません。

あえて言うと、イッセー尾形さんのような、
テレビとの関わり方、理想ですね。

と、おっしゃっていました。

プロダクション人力舎に移籍、そしてZ-BEAM解散

阪田さんが、「プロダクション人力舎」に移籍された、
詳しい理由は分かりませんでしたが、

この事務所は、お笑い芸人専門、特にコントを専門としている、
コンビやグループが多いとのことなので、

より一層、芸に磨きをかけるため、
だったのかもしれません。

1990年代は、コント番組が人気で、90年代後半には、
多くの芸人が、この事務所に入られたとのことで、

「Z-BEAM」は、
その先駆け的な存在だったようです。

喜劇俳優から、
お笑い芸人になられた阪田さんですが、

1992年に、「Z-BEAM」を解散、

翌年1993年、事務所をタイタンに移籍され、
たくみふぢおさんと「ジバ(後にPART TIMEガンジーに改名)」
を結成、そして解散。

1996年には、吉見幸洋さんと「GO・JO」を結成し、
シュールで演劇風なコントをされていたようです。

そして、2006年に、
タイタンを辞められています。

「GO・JO」としての活動は、
その時点では続けられていたようですが、
いつごろか解散されているようです。

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俳優として

こうして、どちらかというと、
俳優活動よりも、
お笑い活動をされていた印象の阪田さんですが、

2000年代後半に入ると、
俳優1本に絞られたのか、
テレビドラマの主演が多くなっています。

特に、2013年頃からの、
テレビドラマ出演は凄まじい数で、

2013年には、
「SPEC〜零〜」「間違われちゃった男」「相棒」
「七つの会議」「ガラスの家」「ハードナッツ!」
「確証〜警視庁捜査3課」「刑事のまなざし」・・・

2014年には、
「信長協奏曲」「ST 警視庁科学特捜班」「マルモのおきて」
「サイレント・プア」「トクボウ 警察庁特殊防犯課」・・・

2015年には、
「探偵の探偵」「ようこそ、わが家へ」
「天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル『傘を折る女』〜」
「警部補・杉山真太郎〜吉祥寺署事件ファイル」・・・

と数多く出演されています。

演じる役柄によって、ガラッと雰囲気が変わられ、
独特の風貌は、一度見たら忘れられない阪本さん。

今後も、個性派俳優としての、
渋い演技を楽しみにしています!!

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