中学時代は、「段原(中学)のハリ」と呼ばれて恐れられていたという、張本勲(はりもと いさお)さんは、大人のヤクザやチンピラ相手でもケンカし、負けなかったといいます。今回は、そんな張本さんの豪快なエピソードをご紹介します。
中学2年生の時にはサッカー部のキャプテンをバットで殴り大ケガさせるも・・・
張本さんは、中学2年生の時、グラウンドの取り合いでもめた、サッカー部のキャプテンをバットで殴り、大ケガをさせたことがあったそうですが、
さすがに、この時ばかりは、お兄さんから、
ケンカをすることはあるかもしれん。しかし物を使って相手を殴るとは何事だ。一時間おきに見舞いに行ってこい
と、厳しく叱られたそうで、
張本さんは、この言葉に従い、1時間おきに見舞いに行くなど誠意を見せ、さらに、それから約1ヶ月後、キャプテンが退院すると、土下座して謝ったそうです。
すると、キャプテンは、
もうええよ。じゃが、男は物を持ってケンカをしたらいけんよ
と、お兄さんと同じことを言って許してくれたそうで、
張本さんは、その言葉が胸にしみ、涙が出たそうです。
中学生の時には姉を騙した大人のヤクザを半殺しにしたことがあった
また、従兄弟の張本正熙さんによると、張本さんが中学生の頃、大人のヤクザが張本さんのお姉さんに「映画女優にしたる」と言い寄って来たことから、正熙さんのお兄さんがそのヤクザを捕まえて、
張本さんに、
コイツが姉さんを騙した奴や。ワシが見とるけぇ、2人で決闘せい。刃物は持つな。素手でやれ
と、言うと、
張本さんは、ヤクザを半殺しにしたこともあったそうです。
中学生の時にはバットを持って襲いかかってきた大人のチンピラをぶちのめしていた
また、ある時には、腹巻き、ステテコ、雪駄(せった)姿の大人のチンピラが、段原中学校に乗り込んで来て、張本さんに、「投げろ!」と言ったそうですが、張本さんは取り合わなかったことから、
そのチンピラは、 バットを持ったまま、「おんどりゃあ!」と迫ってきたそうですが、張本さんは、そのバットを取り上げ、チンピラをぶちのめしたこともあったそうです。
(その後、そのチンピラが家にやって来たそうですが、張本さんのお母さんも気性の激しい人だったことから、「中学生の子供に、大人が何するか!」と、濁り酒をぶっかけて追い返したのだそうです)
「張本勲は松本商業に進学するも浪商に行きたくてたまらなかった!」に続く