携帯電話に留守番電話サービスは本当に必要か?
あれば便利な機能である留守番電話サービス。
仕事が終わり、携帯チェックしていると知らない電話番号の着信履歴。
一体誰だろう?
留守電にメッセージが入っていたら、要件を聞きにいくのは当たり前?
そんな時、留守電が入っていると、迷わず留守番電話サービスに接続する。
セールスならかけ直す必要がないけど、この前頼んだ水道屋さんからなら日程の打ち合わせかもしれない。やはりかけ直さないと。
そんなことを瞬時で考えながら聞いていると、長い長い音声ガイダンスの後、やっと用件が再生された。
「お世話になっております。○○でございます」
ああ、やっぱり水道屋さんからか。
かけ直さないと。
そんな当たり前の風景と思われる留守電チェック。
留守電にメッセージが入っていることがわかると、ほとんどの人が、ごく当たり前のように留守番電話サービスに問い合わせて要件を聞きにいくだろう。
仮にその時は忙しくて聞かなくても後から聞きにいくだろう。
聞かずにそのまま放っている人は少ないと思う。
だが、実はこの当たり前のことが、
ただ単に損をしているだけ
ということをご存知だろうか?
どれくらい損をしているのか・・・
留守電を再生するのにいくらかかる?
ソフトバンクで留守電機能(1416)を設定している場合と設定していない場合を比較してみた。
まず、留守番電話サービスの通話料について調べてみると、
ソフトバンクでは、プランにもよるが、「ホワイトプラン」「ゴールドプラン」の場合は、新しいメッセージのお知らせガイダンスが流れた瞬間から通話料が発生し、30秒で20円かかる。
(ドコモSSプランでも、30秒で21円らしいので、ソフトバンクとほとんど同じ)
そこで、お知らせガイダンスが流れて、最後にメッセージを消去するまで一体どれくらい時間がかかっているのか、実験してみることにした。
すると・・・
メッセージをほとんど入れず、いわばワン切りの状態でも55秒かかったのである!
なので、ちゃんとメッセージを聞いたり、複数のメッセージを聞くと、余裕で数分になるだろう。
しかも、留守電は途中で切らせてくれない。
最後の操作、いわゆる、メッセージを保存するには・・・メッセージを消去するには・・・この手順まですべて終わらせないと、途中で、ぶちっと消しても何日かは留守電の表示が残ってしまい、うっとおしいので、結局は最後まで聞いてしまうことになる。
(表示を消すだけなら、iphoneの場合は再起動すれば消せる。メッセージが消えるのは一定期間が必要)
ソフトバンク・・・72時間 au・・・48時間 Docomo・・・72時間
つまり、
留守電を再生するだけで自動的に約40円は確実にかかるのだ。
(実際にはほとんどの場合、メッセージを聞くので60円以上になる!)
留守電を設定せず、着歴から掛けなおした場合は?
そこで、今度は留守電機能を設定していない場合のことを考えてみよう。
ちなみに、ソフトバンクのホワイトプランは通話料30秒で20円なので、留守電と同じだ。(ドコモSSも30秒で20円)
仕事が終わり、携帯チェックをしていると知らない電話番号の着信。
一体誰だろう?
そこで、放っておくのも良し。
何か大切な用事なら必ずまたかかってくるはずだから。
逆にかけ直すのも良し。
でも、もしセールスとか、くだらない勧誘だったらかけ直すの、通話料がもったいない。
でも、この前連絡した、水道屋かもしれない。
少し考えて、かけ直してみることにした。
「お世話になっております。○○でございます」
ああ!やっぱり水道屋さんだった。
「では今度の土曜日朝の9時に伺います」
「わかりました。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
….終了。
このやりとり、30秒かかるだろうか?
こんな事務的なやりとりなら、
留守電聞きにいくより、かけ直した方が通話料は安い。
仮にかけてきた相手がセールスならなおさらだ。
相手が話している途中で、「けっこうです」と言ってプチッと切れば30秒はかからない。
しかし、
留守電を再生してしまうと、その時点で自動的に40円払わないといけないことになる。
わかっていただけただろうか?
携帯の留守電機能は得でも自分の為でも何でもなく、ただ単に損をしているだけ
ということを。
では、留守電機能は何のためにあるのか?
それはかけてきた相手のためにあるのではないだろうか。
メッセージを残すことで、かけたよ、という証拠が確実に残るし、メッセージを聞いた相手から折り返し返事があるかもしれない。(実際ほとんど返事があると思う)
当たり前で、便利な機能だと思っていた留守番電話。
よくよく考えてみると、他にも、そんなものが世の中にはあふれている気がする。
よく考えて、納得した上で自分がどうしても必要、便利と思うものだけを使うようにしないと、知らず知らずのうちに損をしていることに気づく。