習志野高校野球部時代、２年生の時には、関東大会決勝戦で先制打を放つなど、甲子園出場に大きく貢献した、掛布雅之（かけふ まさゆき）さんですが、実は、巨人の阿部慎之助監督の父親の阿部東司さんと同級生だったほか、２学年後輩には、ヤクルトスワローズの元監督の小川淳司さんも在籍していたといいます。
「掛布雅之は高校2年生の時に甲子園に出場するも1回戦で敗退していた！」からの続き
阿部慎之助の父・阿部東司とクリーンアップを組み、甲子園に出場していた
習志野高校野球部時代には、２年生の時に夏の甲子園に出場したという掛布さんですが、実は、２０２３年１０月に巨人の新監督に就任した阿部慎之助さんのお父さんの阿部東司さんと共にクリーンアップを組んでいたといいます。
（阿部東司さんは、高校卒業後は中央大学に進学、中央大学卒業後は電電東京（現・NTT東日本）に進んでいるのですが、その後は、浦安市で東建設を起業し、野球からは離れているそうです。ただ、現在も掛布さんとの交流は続いているそうです）
ヤクルトスワローズ元監督の小川淳司は2学年下の後輩だった
そして、２学年後輩には、ヤクルトスワローズの元監督の小川淳司さんもいたそうですが、
（小川さんは、掛布さんが習志野高校を卒業後の１９７５年には、「第56回全国高等学校野球選手権大会」でエースとしてチームを初優勝に導いています）
小川さんは、掛布さんについて、
掛布さんの姿は、常に目で追っていましたね。習志野に入る前から、掛布さんのお名前は知っていました。掛布さんが２年の夏に甲子園に出られたのを見ていましたから。
入学してからは、外野で球拾いしながら、掛布さんがバッティング練習をして守備に就くまでずっと見ていました。僕たちにとって、掛布さんはそういう存在でしたね。
現役時代、僕にとって掛布さんは話もできない存在でした。高校1年生のときの3年生の先輩という立場は、どこまでもいっても変わりませんからね。ましてや掛布さんはプロでスーパースターでしたから、近寄り難いという思いは強かったですね。
と、語っています。
先輩が部室で後輩を正座させて叱る「集合」をやめさせていた
また、小川さんは、高校時代の掛布さんについて、今でも忘れられない出来事があるそうです。
というのも、当時、習志野高校硬式野球部には、先輩が部室で後輩を正座させて叱る”集合”というものがあったそうで、小川さんは、それが嫌で嫌で仕方がなかったそうですが、
（小川さんたち下級生が練習後のグラウンドを整備していると、先輩たちが帰らずに残っている時があったそうで、そうすると、「ああ、今日は”集合”があるな」と分かり、それが嫌で嫌で仕方がなかったそうです）
主将だった掛布さんが、その”集合”をやめろ、と言ってくれたのだそうです。
（掛布さんは、プレーでチームを引っ張りたいと考えており、（自身が下級生の時はもちろん先輩からやられたそうですが）後輩を叩いたり、正座させて説教することが本当に嫌いだったそうで、下級生に厳しくするのは、同級生の阿部東司さん（巨人・阿部慎之助監督の父）に押し付けていたのだそうです（笑））
後輩が磨かなくていいようにスパイクとグラブも持って帰っていた
ちなみに、小川さんは、高校時代の掛布さんについて、
掛布さんは当時流行っていたマジソンスクエアガーデンのスポーツバッグを肩にかけて、竹刀を入れる袋にバットを入れて持っていましたよね。毎日バットを持って帰って練習するのは、すごいことだなと思っていました。
とも、明かしているのですが、
掛布さんは、
スパイクとグラブも持って帰っていたんだよ。毎日持って帰らないと、後輩が磨くことになる。そういうのはイヤだった。自分のものは自分で手入れしたかったからね。
と、語っています。
「掛布雅之はドラフト6位で阪神タイガースに入団していた！」に続く
