2015年のペナントレースも前半戦が終わりました。各球団の戦力はどういった状況でしょうか。気になるパ・リーグについて調べてみました。まずは、去年のAクラス、ソフトバンク、オリックス、日本ハムです。
今年も交流戦では、セ・リーグに大きく勝ち越したパ・リーグ。
これだけ長年続くと、たまたまでないことは明白。
このセ・リーグとパ・リーグの差は何なんでしょう?
やはり、DH制度に
そのポイントがあるのかもしれません。
DH制度の方が、
投手も打者も成長しやすいような気がするからです。
それに、純粋に、
試合がハイレベルになり面白いです。
攻撃の都合で、好投の投手が替えられることがないし、
「投手だから送りバント」とか、
「次の投球の為に、打席で打つ気なしの三振」
がなくなります。
そして、何より、打者の選手寿命が伸びます。
セ・リーグの好打者は、年を取ったり、故障すると、
すぐ、「代打⇒引退」を余儀なくされてしまいますが、
打撃のみのDHなら、まだまだ活躍出来る選手がいますから。
細かいやりくりに長けているはずのセ・リーグが、
パ・リーグに長年勝てていないのですから、
面白くないうえに、弱いセ・リーグの制度って・・・
どうなんでしょう?
まあ、アメリカのモノマネしか出来ないNPBですから、(しかも10年遅れ)
独自のルールなど作れるわけがないですが。
さて、本題に入りましょう。
福岡ソフトバンクホークス
まずは、去年の覇者ソフトバンク。
群を抜いた層の厚い戦力で、
予想通り、圧倒的な強さを発揮し、首位をキープ。
打撃陣では、
柳田、李、中村、松田、内川と、
3割打者が5人もいます。
しかも、柳田、李、松田は本塁打も多く、
破壊的な打撃陣です。
これだけ好打者が多いと、
少々誰かが調子を落としても、他の選手で十分カバーできるので、
不調の選手もまた調子を上げていけます。
実際、開幕から絶不調だった李も、
打率3位、本塁打4位、打点4位と、
いつの間にか、本来の姿を取り戻しています。
それを理解している工藤監督が、
慌てず、騒がず、
コロコロ変えないのもいいのかもしれません。
しかし、これだけ若い選手がいいと、
せっかく二軍で数字を残している松中も、
一軍に呼ばれるタイミングがなく、気の毒ですね。
チームとしては、なんとも、贅沢な悩みですが。
投手陣では、
武田とスタンリッジが頑張っています。
それからバンデンハークがいいです。
ただ、大隣、中田がいまひとつで、
大隣は、6/18に左肘関節炎症で離脱。
攝津に至っては、まさかの状態。
帆足、岩嵜はどこへ?
それでも、リリーフ陣が充実しているので、
十分カバーできています。
頑張っていたバリオスは、
7/16に右肩関節周囲炎で離脱していますが、
ストッパーはサファテが安定しており、
セットアッパーも、五十嵐、森、寺原が抜群の安定感。
それに、森福、仁保がいます。
ここに、ウルフが手術から復活するかもわかりません。
それから、期待薄ではありますが、松坂も加わるかも。
やはり、今年もソフトバンクが大本命ですね。
オリックスバファローズ
去年いい闘いをしたオリックスが、
今年は大補強をしたのですが・・・
打撃陣は、
大補強したはずの新戦力、
ブランコ、中島、小谷野の全員が、
まさかの離脱or不調で全く機能せず。
途中から活躍していた小谷野は、
6/28に、まさかの右尺骨茎状突起骨折で全治2ヶ月。
そして、孤軍奮闘していた西野まで、
7/2に右有鉤骨骨折で全治2ヶ月。
そのうえ、糸井が出るには出ているがボロボロ。
いっそ、二軍でしっかり身体を治させた方がいいような。
ここまで酷い状態になるとは・・・
補強してかえって弱くなっています。
T-岡田はまあまあですが、
途中活躍したカラバイヨもメッキがとれてきましたし、
西野がいなくなったこの状態では、
攻撃のしようがないです。
投手陣では、
ディクソン、西がいいんですが、
打線の援護がなく、勝ち星に恵まれていません。
東明、バリントンも頑張っていますが、
同様に勝てません。
しかも、バリントンは、
7/13に右短趾屈筋損傷で離脱。
しかし、金子が帰ってきました!
金子自体は病み上がりで、
去年のような完璧な投球は出来ていないものの、
金子の影響力は凄いようで、
金子が帰ってきてからは、
他の投手陣の投球内容が底上げされたように思えます。
ただ、去年12球団一だった、
抑え陣がボロボロ。
やはり、比嘉の離脱が大きかったようです。
その影響は、すぐ、佐藤に現れ、
見るからに球威は落ちました。
もともと不安定だった、平野佳、馬原、岸田も、
比嘉と佐藤が完璧だったお陰で、
活きていたようなものなので、全く機能せず。
佐藤が、2軍調整後は
本来の球威を取り戻していますが、
前半戦終了間際に戻ってきた比嘉が
病み上がりとはいえ、
本来の投球が出来ていないのが心配です。
オリックスが優勝争いするには、比嘉次第
と思っていましたが、この打撃陣では、
もうどうにもなりませんね。
個人的には、この素晴らしい2人を
潰してほしくない一心です。
北海道日本ハムファイターズ
日本ハムは自力がありますね。
徹底的な合理主義が功を奏しているようです。
開幕早々に、陽が離脱してしまいましたが、
その間に、しのいだのが大きかったです。
打撃陣は、
中島、西川がいい働きをしています。
帰ってきた田中もさすがの働き。
そして、近藤が素晴らしい活躍です!
守備には難がありますが、それを十分にカバーしています。
そんな中で、中田も、
のびのびと本塁打を量産しています。
ただ、レアードがいまいち。
本塁打は15本打っていますが、
勝負弱く、守備は最悪。
小谷野がいなくなった今、
サードの代わりはいないのか。
それとも外人なので使わないといけないのか。
投手陣では、
大谷が抜群です。
その分、打撃がさっぱりですが。
もしかしたら、今年いっぱいで、
投手一本に絞らざるを得ないかもしれません。
そして、吉川が復活。
メンドーサもいいです。
あと、上沢とルーキーの有原がもう少し
頑張ってくれれば。
セットアッパー陣は、
クロッタ、宮西、カーター、鍵谷、谷元
と少し頼りないですが、
今年は、クローザーの増井が抜群。
なぜ、オールスターに選ばれなかったのか不思議です。
日本ハムは良いチームですが、
やはり、ソフトバンクを抜くまでの力は
ないような気がします。