1981年、16歳の時、横浜駅西口のダイヤモンド地下街で不良5人に絡まれてボコボコにされているところを、偶然通りかかった、「横浜銀蝿」の嵐ヨシユキさんに助けられると、これをきっかけに、「横浜銀蝿」の仲間にしてもらったという、杉本哲太(すぎもと てった)さんは、1982年には、「横浜銀蝿」の弟分「紅麗威甦(グリース)」としてデビューすると、たちまち人気を博します。
「紅麗威甦(グリース)」のヴォーカルでデビュー
「横浜銀蝿」の嵐ヨシユキさんとの偶然の出会いがきっかけで、芸能界に入った杉本さんは、1982年、「横浜銀蠅」の弟分である、「紅麗威甦(グリース)」のヴォーカルとして、 アルバム「ヨ・ロ・シ・ク壱」、シングル「ぶりっこROCK’N ROLL / 翔んでるセブンティーン」の同時発売でレコードデビューすると、
リーゼントで、左手に包帯を巻いた、尖ったナイフのような硬派なルックスの杉本さんは、たちまち人気を博します。
「紅麗威甦(グリース)」(右端が杉本さん)
ただ、当時のプロダクションの社長によると、「紅麗威甦(グリース)」は、メンバー間でのケンカが絶えず、中でも杉本さんが一番キレやすかったそうで、素のキャラクターそのままだったようです。
「ヨ・ロ・シ・ク壱」
「ぶりっこROCK’N ROLL / 翔んでるセブンティーン」
嶋大輔とともに「横浜銀蝿」の人気を牽引していた
また、杉本さんは、(「紅麗威甦(グリース)」デビュー前の)1981年には、「茜さんのお弁当」で、同じく「横浜銀蝿」ファミリーの嶋大輔さんとらとともに、不良少年役でテレビドラマデビューしているのですが、
「茜さんのお弁当」より。
杉本さんと嶋さんの人気は、ツッパリとは無縁の普通の少女たちの間にも浸透し、「横浜銀蝿」ファミリーのツートップとして、「横浜銀蝿」の人気を牽引します。
(嶋さんは、この年、「横浜銀蝿」の弟分としてソロデビューしています)
当時の嶋大輔さんと杉本さん。
嶋大輔とのシングル「大輔★哲太のRock’n Roll」で絶大な人気を博す
そして、人気絶頂だった1983年1月12日には、同じく「横浜銀蝿」ファミリーの矢吹薫(当時は芝一彦)さんも加わり、「嶋大輔&杉本哲太+1」として、シングル「大輔★哲太のRock’n Roll」を発売すると、
(杉本さんと嶋さんはツインヴォーカル、矢吹さんはギター)
黒の革ジャン姿でクールにキメた3人のスリーショットのレコードジャケットとは裏腹に、曲の内容は、2人の不良少年(杉本さんと嶋さん)が喫茶店のかわいいウエイトレスを取り合うという内容のコミックソングで、
二人が代わる代わる出てきてお互いを罵しり合うというシュチュエーションをコミカルに歌い、男女問わず、若い世代を中心に絶大な人気を博したのでした。
(結局、このウエイトレスには彼氏がいて、2人ともあえなく失恋するというオチ)
「杉本哲太は若い頃「白蛇抄」で日本アカデミー賞新人賞を受賞していた!」に続く
「大輔★哲太のRock’n Roll」(左から)嶋大輔さん、杉本さん、矢吹薫さん。