MLB(メジャーリーグ)でも、史上唯一の10年連続200安打以上を達成するほか、2度の首位打者、1度の盗塁王のタイトル、1度のシーズンMVP、3度のシルバースラッガー賞、10年連続ゴールドグラブ賞など、素晴らしい活躍で、日本人野手としてパイオニア的存在となったイチローさん。今回は、そんなイチローさんのMLB(メジャーリーグ)での凄すぎる成績をご紹介します。
「イチローの成績(NPB)が凄い!7年連続3割4分以上首位打者!5冠王!」からの続き
イチローの現役時代(MLB)の打撃成績が凄すぎる
それでは、イチローさんのMLB時代の打撃成績をご紹介しましょう。
- 2001年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.350 8本塁打 69打点 56盗塁
- 242安打 34二塁打 8三塁打 127得点 30四球(敬遠10) 出塁率.381 長打率.457)
- 首位打者・盗塁王(最多安打)
- 2002年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.321 8本塁打 51打点 31盗塁
- 208安打 27二塁打 8三塁打 111得点 68四球(敬遠27) 出塁率.388 長打率.425)
- (最多敬遠)
- 2003年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.312 13本塁打 62打点 34盗塁
- 212安打 29二塁打 8三塁打 111得点 36四球(敬遠7) 出塁率.352 長打率.436)
- 2004年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.372 8本塁打 60打点 36盗塁
- 262安打 24二塁打 5三塁打 101得点 49四球(敬遠19) 出塁率.414 長打率.455)
- 首位打者(最多安打・最多敬遠)
- 2005年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.303 15本塁打 68打点 33盗塁
- 206安打 21二塁打 12三塁打 111得点 48四球(敬遠23) 出塁率.350 長打率.436)
- 2006年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.322 9本塁打 49打点 45盗塁
- 224安打 20二塁打 9三塁打 110得点 49四球(敬遠16) 出塁率.370 長打率.416)
- (最多安打)
- 2007年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.351 6本塁打 68打点 37盗塁
- 238安打 22二塁打 7三塁打 111得点 49四球(敬遠13) 出塁率.396 長打率.431)
- (最多安打)
- 2008年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.310 6本塁打 42打点 43盗塁
- 213安打 20二塁打 7三塁打 103得点 51四球(敬遠12) 出塁率.361 長打率.386)
- (最多安打)
- 2009年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.352 11本塁打 46打点 26盗塁
- 225安打 31二塁打 4三塁打 88得点 32四球(敬遠15) 出塁率.386 長打率.465)
- (最多安打・最多敬遠)
- 2010年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.315 6本塁打 43打点 42盗塁
- 214安打 30二塁打 3三塁打 74得点 45四球(敬遠13) 出塁率.359 長打率.394)
- (最多安打)
- 2011年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.272 5本塁打 47打点 40盗塁
- 184安打 22二塁打 3三塁打 80得点 39四球(敬遠13) 出塁率.310 長打率.335)
- 2012年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.261 4本塁打 28打点 15盗塁
- 105安打 15二塁打 5三塁打 49得点 17四球(敬遠4) 出塁率.288 長打率.353)
- 2012年(ニューヨーク・ヤンキース)
- 打率.322 5本塁打 27打点 14盗塁
- 73安打 13二塁打 1三塁打 28得点 5四球(敬遠1) 出塁率.340 長打率.454)
- 2013年(ニューヨーク・ヤンキース)
- 打率.262 7本塁打 35打点 20盗塁
- 136安打 15二塁打 3三塁打 57得点 26四球(敬遠4) 出塁率.297 長打率.342)
- 2014年(ニューヨーク・ヤンキース)
- 打率.284 1本塁打 22打点 15盗塁
- 102安打 13二塁打 2三塁打 42得点 21四球(敬遠1) 出塁率.324 長打率.340)
- 2015年(マイアミ・マーリンズ)
- 打率.229 1本塁打 21打点 11盗塁
- 91安打 5二塁打 6三塁打 45得点 31四球(敬遠1) 出塁率.282 長打率.279)
- 2016年(マイアミ・マーリンズ)
- 打率.291 1本塁打 22打点 10盗塁
- 95安打 15二塁打 5三塁打 48得点 30四球(敬遠1) 出塁率.354 長打率.376)
- 2017年(マイアミ・マーリンズ)
- 打率.255 3本塁打 20打点 1盗塁
- 50安打 6二塁打 0三塁打 19得点 17四球(敬遠1) 出塁率.318 長打率.332)
- 2018年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.205 0本塁打 0打点 0盗塁
- 9安打 0二塁打 0三塁打 5得点 3四球(敬遠0) 出塁率.255 長打率.205)
- 2019年(シアトル・マリナーズ)
- 打率.000 0本塁打 0打点 0盗塁
- 0安打 0二塁打 0三塁打 0得点 1四球(敬遠0) 出塁率.167 長打率.000)
と、イチローさんは、MLB(メジャーリーグ)でも、19年2653試合で(シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズ)、通算3089安打 打率.311 117本塁打 780打点 509盗塁(362二塁打 96三塁打 1420得点 647四球(敬遠181) 出塁率.355 長打率.402)と、凄まじい成績を残しています。
イチローはMLBでもタイトルを3度も獲っていた(首位打者2回、盗塁王1回)
そんなイチローさんは、MLBでも、
- 首位打者2回 (2001年、2004年)※アジア人史上唯一の獲得
- 盗塁王1回 (2001年)※アジア人史上唯一の獲得、また首位打者との同時獲得は1949年のジャッキー・ロビンソン以来52年ぶり
と、タイトルを獲得しています。
イチローの現役時代(MLB)の記録が凄すぎる(シーズン安打262、10年連続200安打、ゴールドグラブ賞10年連続、連続盗塁成功45ほか)
また、イチローさんは、そのほかにも、
- シーズン安打262(2004年)※MLB記録。ジョージ・シスラーを84年ぶり更新。安打数リーグ2位を記録した打者(マイケル・ヤング)との46安打差は史上最大差。ギネス世界記録に認定
- シーズン単打225(2004年)※MLB記録。ウィリー・キーラーを106年ぶり更新
- シーズン200安打以上10回(2001年-2010年)※MLB記録。ピート・ローズとタイ記録。ギネス世界記録に認定
- シーズン210安打以上8回 ※MLB記録。タイ・カッブを86年ぶり更新
- シーズン220安打以上5回 ※MLB記録。ジェシー・バーケットを108年ぶり更新
- シーズン230安打以上3回 ※MLB記録。史上初
- シーズン5安打試合4回(2004年)※MLB記録。ウィリー・キーラー、タイ・カッブ、スタン・ミュージアル、トニー・グウィンとタイ記録
- シーズン月間50安打3回 (2004年5月、7月、8月)
- シーズン安打試合数135(2001年)※MLB記録。ロジャース・ホーンスビー、チャック・クライン、ウェイド・ボッグス、デレク・ジーターとタイ記録
- シーズン右翼手刺殺381(2005年)※MLB記録。デーブ・パーカーとタイ記録
- 両リーグ最多安打7回(2001年、2004年、2006年-2010年)※MLB記録。タイ・カッブ、ピート・ローズとタイ記録
- 5年連続両リーグ最多安打(2006年-2010年)※MLB記録。史上初
- デビュー以来10年連続200安打(2001年-2010年)
- 10年連続200安打(2001年-2010年)※MLB記録。9年の時点でウィリー・キーラーを108年ぶり更新。ギネス世界記録に認定
- 8年連続200安打100得点(2001年-2008年)※MLB記録。連続記録としてはウィリー・キーラーとタイ記録
- 連続4シーズン最多安打930(2004年-2007年)※MLB記録。ビル・テリーを75年ぶり更新
- 外野手1イニング2補殺(2003年5月25日 5回表)※MLB記録。タイ記録
- 右翼手最多刺殺7回(2001年 – 2005年、2009年 – 2010年)※MLB記録。Wally Mosesを65年ぶり更新
- 5年連続右翼手最多刺殺(2001年 – 2005年)※MLB記録。ティム・サーモンとタイ記録
- シーズン打席762(2004年)※MLB歴代8位。MLBアメリカンリーグ記録
- シーズン連続盗塁成功39(2006年)※ビンス・コールマンに次いでMLB歴代2位。MLBアメリカンリーグ記録
- 連続盗塁成功45(2006年4月29日-2007年5月16日)※ビンス・コールマンに次いでMLB歴代2位。MLBアメリカンリーグ記録
- ゴールドグラブ賞10年連続、通算10回(2001年-2010年)※共に外野手部門ではアル・ケーライン、ケン・グリフィー・ジュニアとア・リーグタイ記録。MLBアメリカンリーグ記録
- 新人最多安打および1年目選手最多安打242(2001年)※MLB記録。ジョー・ジャクソンを90年ぶり更新
- ア・リーグ新人最多単打およびア・リーグ1年目選手最多単打192(2001年)
- ア・リーグ新人最多打数および1年目選手最多打数692(2001年)
- ア・リーグ1年目選手最高打率.350(2001年)
- オールスター選出回数10回(2001年-2010年)※全て出場し、出場10回はマリナーズ球団タイ記録。2005年以外は先発出場
- オールスター新人から3年連続オールスター両リーグ最多得票(2001年 – 2003年)※MLB記録。史上唯一。「新人から」でなくてもケン・グリフィー・ジュニア以来史上2人目
- オールスターゲームでのランニング本塁打(2007年)※MLB記録。史上初。ギネス世界記録に認定
と、MLBでも凄まじい記録の数々を残しています。
イチローの現役時代(MLB)の表彰が凄すぎる(MVP1回、新人王1回、シルバースラッガー賞3回、ディケイド選出ほか)
そんなイチローさんは、
- シーズンMVP1回(2001年)※アジア人史上初、新人王との同時獲得は1975年フレッド・リンとイチローのみ
- 新人王(2001年)※アジア人史上3人目、アジア人打者史上初、日本人史上3人目
- シルバースラッガー賞3回(外野手部門2001年、2007年、2009年)※2001年はアジア人史上初の受賞
- ゴールドグラブ賞10回(外野手部門2001年-2010年)※2001年はアジア人史上初の受賞、10年連続はアジア人最長記録
- コミッショナー特別表彰(2005年4月22日)※2004年の年間最多安打記録更新を称えての表彰
- 月間新人MVP4回(2001年4月、5月、8月、9月)
- 月間MVP1回(2004年8月)
- 週間MVP5回(2004年8月2日-8月8日、2006年5月29日-6月4日、2010年9月20日-9月26日、2012年9月17日-9月23日、2016年8月1日-8月7日)
- オールスターMVP1回(2007年)
- シアトル・マリナーズ球団MVP5回(2001年、2004年、2007年、2009年-2010年)
- DHLホームタウン・ヒーローズノミネート(2006年)
- ハート&ハッスル賞(2008年)※チーム内での受賞
- ジェフ・コーナイン賞(2016年)
- プレイヤーズ・チョイス・アワード アメリカンリーグ最優秀新人(2001年)
- プレイヤーズ・チョイス・アワード アメリカンリーグ最優秀選手1回(2004年)
- フィールディング・バイブル・アワード3回(2006年、2009年-2010年)
- MLB.com This Year in Baseball Awards Defensive Player of the Year1回(2005年)
- MLB.com This Year in Baseball Awards Dependable Player of the Year1回(2010年)
- Topps ルーキーオールスターチーム(2001年)
- シアトル・マリナーズ球団殿堂入り(2021年)
- スポーティングニュース 年間最優秀新人1回(2001年)※日本人史上初、アジア人史上初
- ディケイド(2000年-2009年)選出
- ディケイドオールスターチーム ESPN All-Decade team(右翼手)
- ディケイドオールスターチーム ESPN Gold Glovers of the decade(右翼手)
- ディケイドベスト選手 ESPN Top 100 players of the decade(第5位)
- ディケイドベスト選手 MLB-network Top 9 players of the decade(第6位)
- ディケイドベスト選手 MLB-network Top 9 outfielders of the decade(第3位)
と、MLBでも数々の賞を受賞しています。
イチローの現役時代(NPB/MLB通算)の記録が凄すぎる
ちなみに、イチローさんの、NPB(日本プロ野球)、MLB(メジャーリーグ)通しての通算記録も、
- 通算出場試合数3604 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては世界最多
- 通算打数13553 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代2位相当)
- 通算得点数2078 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代7位相当)
- 通算安打数4367 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては世界最多
- 通算単打数3440 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては世界最多
- 通算二塁打数573 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代27位相当)
- 通算三塁打数119 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多
- 通算先頭打者本塁打数45 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(NPB8本、MLB37本。2023年現在、MLB歴代8位相当)
- 通算長打数927 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人9位
- 通算塁打数5883 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代6位相当)
- 通算盗塁数708 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人2位(2023年現在、MLB歴代11位相当)
- 通算敬遠数279 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人2位(2023年現在、MLB歴代5位相当)
- 通算出塁数5512 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代4位相当)
- 通算打率.322 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最高(2023年現在、2000打数以上)
通算打席数14832 ※プロ野球の一軍で記録したものとしては日本人最多(2023年現在、MLB歴代2位相当)
と、凄まじい数字となっています。
イチローの背番号は?
そんなイチローさんの背番号は、
- シアトル・マリナーズに入団した2001年から2012年途中、ニューヨーク・ヤンキースに移籍するまで、「51」
- ニューヨーク・ヤンキースに入団した2012年途中から、FAで退団する2014年までは「31」
- マイアミ・マーリンズに入団した2015年から退団する2017年まで、再び「51」
- シアトル・マリナーズに復帰した2018年から現役を引退する2019年まで「51」
と、ニューヨーク・ヤンキース時代を除き、オリックス・ブルーウェーブ入団当初からすべて背番号は「51」だったのですが、
イチローさんは、この「51」に愛着があるそうで、その理由について、
僕がプロになって初めてもらった番号でした。その番号をそのままつけただけなんです
僕はプロになれたことが、ただただ嬉しかった。その時、チームは僕にこの番号をくれたんです
と、語っています。
ちなみに、日本記録を樹立した1994年オフには、オリックスに、盗塁王13回、通算1065盗塁を誇る名手・福本豊さんのつけた背番号「7」の継承を打診されたことがあったそうですが、イチローさんは、この申し出を辞退していたといいます。
そして、その後、イチローさんは、背番号「51」とともに、見事、日米の数々の記録を塗り替えてきたのですが、
思い返せば、あの番号を変えずによかったです
と、語っています。
また、そんなイチローさんの背番号「51」は、将来的に、シアトル・マリナーズの永久欠番になること間違いなしと言われています。
「イチローは引退後は草野球チームKOBE CHIBENを結成し松坂大輔も加入していた!」に続く