デビュー以来、順調満帆だった西城秀樹(さいじょう ひでき)さんですが、2003年に「脳梗塞」を発症。懸命なリハビリの末、順調に回復を遂げるのですが、2011年、再び「脳梗塞」に襲われてしまいます。そして、右半身麻痺の後遺症が残ってしまうのですが、再びリハビリに励み、2016年には「FNS歌謡祭」のステージに立つほどの回復を見せられたのでした。


「昔は新御三家!傷だらけのローラ!YMCA!」の続き

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脳梗塞を発症

デビュー以来、順調に、
芸能活動を送られていた西城さんでしたが、

2003年、ディナーショーのため訪れていた、
韓国のホテルで、「脳梗塞」を発症。

その日は、朝から症状があったものの、
夜のディナーショーをやり遂げられると、
そのまま日本へ帰国し、即入院となったのでした。

そして、懸命なリハビリの結果、
約1ヶ月で復帰を遂げられるのですが、

声帯の神経が一部損傷していたそうで、
歌を歌うどころか、言葉を正確に発することも、
できなくなってしまいます。

それでも、懸命なリハビリの結果、
その後は順調に回復に向かい、
徐々に活動の場を広げられたのですが・・・

二度目の発症

そんな矢先の2011年12月、
再び「脳梗塞」を発症。

今度は、「右半身麻痺」の後遺症が残ってしまい、
さすがにこの時は心が折れてしまったそうで、

西城さんは、その時のことを振り返り、

「もう以前の僕じゃないんだなあ」って・・・
それは一度目から思っていました。

それに、二度目は、初めて体に症状が出たので、
足が動かなくなって、とにかくショックでショックで。
もう、心が折れていましたね。

体に症状が出たから、入院が長いんですよ。
リハビリセンターまで行って、一カ月近く毎日過ごしていくうちに、
後遺症の状況も分かってくるんです。

「トイレに行けない」「風呂も入れない」「あーこれもダメだ」
と続いていって・・・大変でした。

と、明かされています。

「FNS歌謡祭」で口パク

それでも、辛いリハビリを続けられ、
再びステージに立つまでに回復。

ただ、2016年に「FNS歌謡祭」に出演された際には、
ろれつが回らないことから、口パクでの出演となっており、

そんな西城さんの姿を見たファンの間では

「すごい」
「見ていられない」
「かわいそう」

など、賛否両論が巻き起こったのでした。

そして、さらに、西城さんが、
辛いリハビリの様子をテレビで公開されたことにより、
戸惑いを隠せない往年のファンが続出。

西城さんは、そんな、
ファンの気持ちに答えるかのように、
インタビューで、

僕はもう、どん底まで行ったんですよ。

病気をして悩んでどん底まで行って、
立ち上がらなくてはいけないなと思った時に、
やっぱりゼロにならなきゃいけないと、

いつまでも「西城秀樹」って思っていたらダメなんだと、
もうそれでは生きる価値がないなと思ったら、
とても楽になりました。

(今もスーパースターだと)そう思っていただいているのはとてもうれしいし、
ありがたいんですが、僕の中ではもうスーパースターではないんです。

病気をして以来、人間性などの内面が問われ、
大事なのは感謝の気持ちだと心底思えるようになったから、
人に頭下げることも素直になることも恥ずかしくないと感じて。

そういう気持ちを持たなければいけないと、
自分を戒めているんです。

病気になった”裸の自分”を見られて、
肩に力入っていたのが直ったんですよ。

そうか、力抜いたらこんなに楽なんだって。
楽になったら、同時に「今できること」が見えてきたんです。

と、おっしゃったのでした。

ちなみに、西城さんは、2004年に、
著書「あきらめない 脳梗塞からの挑戦」を出版されているほか、

自らの闘病体験が同じ病に苦しむ人達の役に立つようにと、
医療関係のトークショーや講演も積極的に行われています。

あきらめない―脳梗塞からの挑戦

妻は?子どもは?

ところで、西城さんは、
2001年6月、45歳の時に、

18歳年下で大阪在住の元会社員、
槙原美紀さんと結婚。

西城さんのお姉さんが、近所に住んでいた美紀さんを、
西城さんに紹介したことで知り合われたそうで、

2002年には、長女の莉子ちゃん、
2003年には、長男の慎之介くん、
2005年には、次男の悠天くん、
と、3人のお子さんに恵まれています。

実は、奥さんが長男の慎之介くんを妊娠中に、
西城さんは、一度目の「脳梗塞」を発症しているのですが、

がっくりして、芸能界引退を考えていた西城さんに、

焦らないで、ゆっくり治していこうね。

と、奥さんが言ってくれたそうで、

西城さんは、できることからやっていこうと、
思えるようになったとのこと。

また、次男の悠天くんが生まれる時には、
西城さんは「脳梗塞」の後遺症で、
「軽いうつ」状態になっていたそうですが、

「子どもたちのためにもいい仕事がしたい」

との気持ちでリハビリに打ち込めたそうで、

ご家族の存在が西城さんの、
大きな支えになったようですね。

それにしても、「脳梗塞」のわずか数年前に、
家庭を持たれたのは、西城さんの引きの強さ。

その引きで、是非、奇跡の復活を遂げ、
また、あのパワフルな歌声を聴かせてほしかったのですが・・・

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死因は?

2018年4月25日、西城さんは、
ご家族と一緒にいるときに、突然、意識不明になって入院。

そして、5月16日23時53分、横浜市内の病院で、
「急性心不全」のため、63歳で他界されたのでした。

さて、いかがでしたでしょうか?

48歳と56歳に2度「脳梗塞」を患うも、その都度リハビリに励み、
言語障害や半身不随が残るも、ステージに上がり続けた西城さん。

西城さんは、生前、

同じ病気の人たちに勇気を与えるためにも、
今の自分をありのまま見せてステージに立とうと思った。

元に戻るのは無理だけど、
少しでもよくなるように前を向いて頑張っていきたい。

とおっしゃっていたのですが、

絶望に打ちひしがれた状況(2度も)から、
そんな風に考えられるところが凄いです。

やはり、西城さんは最後までスターだったのでした。

ちなみに、お通夜は25日18時、お葬式は26日11時に、
東京都港区南青山の青山葬儀所で営まれる予定です。

ご冥福をお祈り致します。

https://www.youtube.com/watch?v=JbFpTVJ3-Bg

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