大学卒業後、ハワイアンバンド「高木智之とハロナ・セレナ―ダス」を結成して以来、60年以上も芸能界で活動している、高木ブー(たかぎ ぶー)さん。今回は、そんな高木さんの芸名の由来と、改名の経緯についてご紹介します。

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年齢は?出身は?身長は?

高木さんは、1933年3月8日、
東京府東京市豊島区巣鴨(現・東京都豊島区巣鴨)生まれ、
千葉県東葛飾郡柏町(現・柏市)育ち、

身長160センチ、

血液型はO型、

学歴は、
⇒京北学園中学校
⇒京北高校
⇒中央大学経済学部卒業

趣味は、クレー射撃だそうです。

本名は?愛称は?

ちなみに、高木さんの本名は、「高木友之助(たかぎ とものすけ)」で、友達に恵まれる、友達を大事にするという意味を込めて、両親により、名付けられたそうです。

ただ、高木さんとしては、「友之助」は古臭い響きがあって好きではなく、当初は、「高木智之(たかぎ ともゆき)」という芸名で、ミュージシャンとして活動していたそうで、

その後、1964年に、「ザ・ドリフターズ」に入ってからも、最初のうちは、「高木智之」を名乗っていたそうですが、そのうち、みんなから、「ブータン」と呼ばれるようになったそうです。

芸名はハナ肇が名付け親

とはいえ、どうして、ただの愛称だった「ブータン」が、「ブー」というコミカルな芸名を使うようになったのでしょうか。

実は、ある日のこと、渡辺プロダクションの社長の渡辺晋さんの家で集まりがあった際、「クレージーキャッツ」のリーダーのハナ肇さんが、「ザ・ドリフターズ」のリーダーのいかりや長介さんに、

お前たち、芸名はあるのか?

と、聞いてきたそうで、

いかりやさんが、

ありません

と、答えると、

ハナさんは、

じゃあ、俺が今から付けてやる

と言い、「ザ・ドリフターズ」のメンバー、一人づつに芸名をつけていったそうで、

最後に、高木さんの番になると、ハナさんは、高木さんの体をじっと見ながら、

(高木さんは嫌な予感がしたそうです)

お前は『ブータン』って呼ばれてるのか。じゃあ、それでいいや

と、言ったそうで、

高木さんは、意味がよく分からず、

あのー、それでいいっていうのは?

と、恐る恐る聞き返すと、

ブーでいいんだよ

と、キッパリと言われたのだそうです(笑)

当初は「高木ブー」という芸名が不満だった

とはいえ、高木さんには、すでに「智之」という芸名があったため、内心、新しい芸名はいらないと思っており、そのうえ、

いくら太っているからって「ブー」はあんまりじゃないか

と、思ったそうですが、

事務所の大先輩であり、雲の上の存在だったハナさんにそんなことが言えるわけもなく、しかたなく、従ったのだそうです。

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現在は本名よりも「ブー」に愛着

そして、「8時だョ!全員集合」で人気が出始め、街を歩いていると、子供たちから、

ブーだ、ブーだ!

おい、ブー

などと、言われるようになり、

最初のうちは、

あー、俺はブーになっちゃったのか

と、寂しく感じることもあったそうですが、

やがて、みんなが自分の名前を覚えてくれて、気軽に声をかけてくれることが嬉しく感じるようになり、そのうち、

いい名前だな

と、思うようになったそうで、

高木さんは、

「ブー」だったから多くの人に親しみを持ってもらえたし、そしてたぶん「ブー」だったから、肩に力を入れたり無理に背伸びしたりしないで、ノホホンと自然体でやってこられたんじゃないかな。

「ブー」という響きに、しかめっ面や強烈な自己主張は似合わないもんね。これも「名は体を表す」ってことかな。

名付け親のハナさんに感謝しながら、これからも「ブー」として生きていきます。初対面の人とかよく知らない人だと、遠慮してるのか「高木さん」って言う人も多いんだけど、ぜひ「ブーさん」って呼んでください。

と、語っています。

「高木ブーの生い立ちは?幼少期から父親と毎晩晩酌をしていた?」に続く

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