モデルから俳優に転身すると、1971年には特撮テレビドラマ「シルバー仮面」で主演を務め、1973年には「天下堂々」で念願のNHKに出演を果たされた、柴俊夫(しば としお)さん。その後、1983年には「西部警察」で石原軍団とも共演されています。

「柴俊夫の若い頃はモデル!本名は?シルバー仮面ほか出演ドラマ映画は?」からの続き

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西部警察で石原軍団と共演

若い頃には、さわやかな好青年役を多く演じ、
二枚目俳優として活躍された柴さんですが、

1983年には、テレビドラマ「西部警察 PART-III」で、
石原裕次郎さんや渡哲也さんら石原軍団とも共演されています。

柴さんの話では、当時、「西部警察」は日本縦断ロケを売りにしており、
いつも、大名行列のように13台のキャリアカー(車両運搬車)で移動。
インターを出発する時には、「西部警察」のテーマ曲をかけながら、
乗り込んでいたそうで、

桜島のロケの時には、何千人もの見物人が来て、
まるで、町をあげてのお祭り騒ぎ。

さらに、地方ロケでは宴会も盛大で、

食わない者は男じゃない

とのノリがあって、とにかく飲み食いが凄まじく、
柴さんが、次の日、ロケで朝が早いため、

俺らはそろそろ・・・

と、引き上げようとすると、

大丈夫だよ、お前ら寝なくたって

と、渡さんに引き止められたことも。


「西部警察 PART-III」より。(左から)柴さん、石原裕次郎さん、石原良純さん、
渡哲也さん、御木裕さん、小林昭二さん、峰竜太さん、舘ひろしさん。

また、「西部警察」は、映画顔負けの過激なアクションシーン、
特に爆破のシーンを売りにしていたのですが、

柴さんが、あるシーンを撮影中、
5発爆発しなければならないはずの爆破装置が4個しか爆発せず、

(現場には消防隊が待機していたとはいえ)
5発目が気になりつつ演技をしていたところ、

突然、ドカーンと爆発したこともあったそうで、
これまた豪快な撮影だったそうです。


「西部警察 PART-III」より

ちなみに、柴さんは、今でも地方ロケに行くと、

西部警察観てました

と、言われることがあるそうですが、

それがうれしく、今でも、もし、
石原プロから刑事ドラマのお誘いがあったら、
ぜひ出てみたいとおっしゃっていました。

(ただし、今はもう走れないため、小林昭二さんが演じられた、
 南長太郎刑事のような懐の深いベテラン役でとのこと♪)

オーストラリア勲章を受章

ところで、柴さんを「オーストラリア」で、
多くの人が検索されているようです。

というのも、柴さんは、旅番組の撮影で、
オーストラリア各地を訪れたことをきっかけに、
オーストラリアの雄大な自然や人の魅力に引き込まれ、

プライベートでも、過去30年間に渡り、
毎年のようにオーストラリアを訪れているほど、
オーストラリアが大好きになったそうで、

2008年には、ついに、
非営利のボランティア組織「クラブオーストラリア」を設立し、
翌年の2009年には、ビクトリア州山火事復興支援など、
日本とオーストラリアを結ぶ活動に従事。

すると、2012年には、そんな活動が評価されて、
オーストラリア政府観光局より、「オーストラリアPR大使」に任命。

そして、その後も、日本とオーストラリアの交流や観光PRを積極的に行われると、
2014年2月には、そんな多大な貢献が称えられ、なんと、
「オーストラリア勲章(名誉勲章メンバー)」を受章されているのです。

(このオーストラリア勲章というのは、個人の並外れた功績や奉仕を、
 称える栄典制度で、オーストラリアもしくは人類全体に傑出した貢献を行った、
 オーストラリア国民以外の人々に授与されるもの)

ちなみに、柴さんは、この受章に際し、

大変名誉な勲章を頂き、身が引き締まる思いです。
オーストラリアは私の人生に多大な影響を与えてくれ、
人間としての考え方を成長させてくれた国です。

美しく大きな自然と人間の共存共栄、
そこから生まれる優しい国民性とフェアゴーの精神を、
一人でも多くの日本の皆さんに感じて頂きたいです。

そして、多種多様な楽しみ方を持つオーストラリアで、
是非本当の旅の楽しさを経験して頂きたいと思っています。

と、喜びを語っておられました。

嫁は?

そんな柴さんの気になる奥さんですが、
柴さんは、真野響子(まや きょうこ)さんと結婚されています。

実は、お二人は、1977年、テレビドラマ
「さわやかな男(やつ)」での共演で知り合われているのですが、

大阪で収録のドラマだったため、
出演者はホテルにしか帰るところがなく、

連日みんなでご飯に行ったりするうちに仲良くなり、
やがてはグループ交際に発展。結婚に至ったそうです。


真野響子さんと柴さん♪

ちなみに、奥さんの真野さんは、
さっぱりした性格のようですが、

家庭内では、食事の支度は家族全員がするという、
暗黙の了解(無言の圧力)があり、

支度を手伝わずに新聞を読んでいようものなら、
こっぴどく叱られるとのこと。

また、ある年には、12月25日まで撮影が入っていた真野さんが、
翌年の年明けにも大切なシーンの撮影があって、

例年作るおせち料理を作りたくない、大掃除もしたくないと言われると、
柴さんが大掃除を引き受けられたそうで、

ちょっと奥さんのお尻に敷かれている感が否めませんが、
理解ある良きご主人のようですね♪

(ちなみに、結局は、真野さんも、
 娘さんとともにおせち料理を作られたそうです)

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娘は?息子は?

そんな柴さんと真野さんの間には、
1983年に女の子が誕生しているのですが、

その女の子というのが、現在、女優として活動されている、
柴本幸(しばもと ゆき)さん。

幸さんは、小学校から大学卒業までの16年間を、
一貫して慶應義塾で学び、大学卒業後に女優として活動を開始すると、

(柴さんと真野さんの意向で大学を卒業するまで学業優先)

そのわずか2ヶ月後には、NHKの大河ドラマ「風林火山」(2007年)
のオーディションで、見事、中心人物である由布姫役を射止めて、
新人とは思えない、その存在感あふれる演技で注目を集め、
以降、テレビドラマを中心に、舞台や映画にも出演されています。


「風林火山」で由布姫に扮する柴本幸さん。

ちなみに、「息子」でも多くの方が検索されているようですが、
息子さんはいらっしゃいません。

さて、いかがでしたでしょうか。

大学1年生のときに、友人に誘われてモデル活動を開始して以来、
あれよあれよと、こんにちまで来られた柴さんですが、

それも、オーストラリアでの活動からもわかるように、
柴さんの誠実なお人柄が人々を味方にしてしてこられたのでしょうね。

再び石原軍団の刑事物に出演される日を、
楽しみにしています!!

https://www.youtube.com/watch?v=bi0MvIjgl7w

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