2013年には、「NHK紅白歌合戦」に初出場し、自身のセルフカバー「春夏秋冬2014」を歌唱した、泉谷しげる(いずみや しげる)さんですが、激怒し、歌唱後は番組途中にもかかわらず、帰ってしまったといいます。
「春夏秋冬」は多くのミュージシャンがカバー
泉谷さんは、1972年4月、23歳の時に、セカンドアルバム「春夏秋冬」がいきなり大ヒットを記録しているのですが、
この「春夏秋冬」は、「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる 今日ですべてが報われる 今日ですべてが始まるさ」のフレーズが有名で、福山雅治さん、川村結花さん、福田沙紀さん、松山千春さんら、数多くのミュージシャンがカバーするほか、現在まで多くの音楽ファンに親しまれています。
初出場のNHK紅白歌合戦で「春夏秋冬2014」を歌唱するも激怒して途中で帰っていた
そんな中、泉谷さんは、2013年12月31日の「第64回NHK紅白歌合戦」に初出場し、
新年から新たなスタートを切る人を応援したい
と、「春夏秋冬」を「春夏秋冬2014」として、歌唱するのですが・・・
最初は、ごく普通に歌い始めるも、曲の間奏では、
手拍子してんじゃねーよ。誰が頼んだコノヤロウ
と、何度も、満席のNHKホールの会場に向かって毒づき、
(その時、カメラは審査員席を捉えたそうですが、女性審査員たちがニヤニヤしながら小さく手拍子を続ける中、杉良太郎さんだけは、鋭い視線で泉谷さんを見続けていたそうです)
終盤のサビでは、
テレビの向こうで紅白見てるお前ら、いいか。今年はいろいろあったろ。だから、今日を自分の今日にしろ
と、言うと、
最後は、「今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる 今日ですべてが報われる 今日ですべてが始まるさ 自分に向かって歌え」と、アカペラで歌い、ギターをスタッフに投げつけるようにして退場したのでした。
NHK紅白歌合戦を激怒し途中で帰った理由とは
その後、泉谷さんは楽屋に入ると、
もう二度と紅白なんか出ねえぞ、バカヤロー
と、怒鳴り、本当にNHKホールを後にしたそうですが、
(そのため、当然、フィナーレの「蛍の光」の合唱の時も姿はありませんでした)
泉谷さんは、自身のブログで、
NHKホールに集まった数千の人らは、いわば選ばれた恵まれた人たち?だろうよ。
しかし、テレビの向こう~あるいはラジオ聞いてる人々には、故郷に帰れない人、病気になり一人で放送を見聞きしてる人、被災地で寒さに耐えてる人らが居るのだ!
オイラは、NHKホールに集う人より、テレビ・ラジオの向こうの人らに歌ってやるンだ、と最初からキメてて、NHK側も賛成し、完全ライブをさせてくれたのだよ!
と、その真意を明かしており、泉谷さんなりの筋を通したとのことでした。
「泉谷しげるは昔吉田拓郎に誘われフォーライフレコードに参加していた!」に続く
「第64回NHK紅白歌合戦」で歌唱する泉谷さん。