憧れの巨人軍(読売ジャイアンツ)からスカウトされて有頂天になり、巨人軍に入ることを希望したという、長嶋茂雄(ながしま しげお)さんですが、お父さんには、大学に進学するよう説得され、立教大学に進学することになったといいます。

「長嶋茂雄は巨人軍からスカウトされるも父親から反対されていた!」からの続き

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富士製鉄室蘭野球部(ノンプロ)監督の小野秀夫が自宅にスカウトに来ていた

南関東大会で大宮球場のセンターバックスクリーンに超特大のホームランを放ち、野球関係者から注目を集めるようになった長嶋さんのもとには、巨人軍(読売ジャイアンツ)をはじめとした、スカウトが殺到したそうですが、

そんな中、富士製鉄室蘭野球部(ノンプロ)の監督で、以前、立教大学野球部のマネージャーをしていたという小野秀夫さんも、長嶋さんの自宅を訪ねてきたそうで、

(小野さんは、長嶋さんの超特大ホームランを見た朝日新聞記者の久保田高行さんが、報知新聞記者の田中茂光さんに話した話を田中さんから聞いたそうです)

小野さんは、長嶋さんのお父さんに、

将来のことを考えて、息子さんを堅い会社に就職させるつもりはありませんか

と、持ちかけたそうですが、

お父さんは、きっぱりと断ったそうです。

(小野さんは、長嶋さんが既に巨人軍からスカウトされていたことを知っていたため、半分諦めモードだったそうです)

父親の意向で立教大学に進学することに

ただ、お父さんは、

・・・その代わり、ということなんですが・・・・

どこかの大学へやるつもりにしていますが、ひとつ、立教の砂押さんにあなたからお願いしてもらえませんか

いろいろ聞いてみますと、あなたの母校の砂押さんという方は、ずいぶん厳格な練習をなさるらしい。うちの茂雄には、できるだけそういう厳しい学校に行ってもらいたいんです。ビシビシ鍛えてもらえたい。ひとつ、小野さんからもお口添えくださいよ

と、逆に、小野さんに頼み込んだのだそうです。

父親の気持ちを知り感動していた

これに対し、小野さんは、子供には苦労させたくない、なるべく楽な学校を選ぼうとする親が多い中で、長嶋さんのお父さんの申し出にびっくりしたそうですが、

当の長嶋さんはというと、日頃から優しく、荒い言葉一つ浴びせることのなかったお父さんが、誰よりも(厳しくされたら逆に燃える)自分のことをよく知っていたのだと感動したそうです。

父親は巨人軍(読売ジャイアンツ)からオファーがあったことを内緒にしていた?

ちなみに、小野さんとのやりとりでは、全く異なる話もあり、

小野さんは、富士製鉄室蘭への入社を勧めるも、大学進学を希望するお父さんが反対したことや、上司から北海道から新人が内定したとの連絡を受けたことから、長嶋さんの入社を断念したそうですが、

その代わりに、自身の出身校・水戸商高の先輩にあたる砂押邦信さんが監督を務める立教大学への進学を勧めると、長嶋さんのお父さんは砂押監督の教育方針に感銘を受け、長嶋さんを立教大学に進学させることを決意。

この際、お父さんは、巨人軍からのプロ入りのオファーを長嶋さんに知らせずに、進学を理由に勝手に断ったことから、巨人軍入りを希望していた長嶋さんが激怒したという話もあります。

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立教大学から野球部推薦入学のセレクションへの案内状が届く

さておき、11月初旬、長嶋さん宛に、立教大学から野球部推薦入学のセレクションの案内状が届いたそうで、封を切って中を見てみると、

ガリ版ずりの案内状には、

11月下旬の冬季休暇第一日より、伊東にキャンプをはる。

君の参加を待つ。

立教大学 野球部

と、書かれてあったのだそうです。

(夢多き高校生だった長嶋さんは、この「キャンプ」という文字に胸が踊ったそうです)

「長嶋茂雄は立教大の推薦セレクションで本屋敷錦吾に見とれていた!」に続く

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