1989年、つかこうへいさんの舞台「幕末純情伝」で新境地を開拓し、1991年には、テレビドラマ「東京ラブストーリー」でダンディーでセクシーな上司役として大ブレイクすると、
以降、ヤクザの幹部など強面の役柄を数多く演じるほか、シリアスからコメディまで変幻自在な演技力で確固たる地位を築いてきた、西岡徳馬(正式表記は西岡德馬)(にしおか とくま)さん。
今回は、そんな西岡徳馬さんの若い頃(舞台から映像作品へ移行した頃)から現在までの経歴と、出演作品(映画、テレビドラマ、舞台)をご紹介します。

「西岡徳馬の若い頃は「文学座」で看板役者!10年で退団した理由とは?」からの続き
西岡徳馬は全国区になるべく映像作品にも出演するようになっていた
1979年、33歳の時、役者としてさらなるやりがいを求め、「文学座」を退団するも、「文学座」時代とさほど変わらない毎日が続いていたという西岡徳馬さんですが、
ある時、芸能人が集まる「ドン・キホーテ」という飲み屋に行った際、
そこの店主に、
(九州弁で)あんたにはすごくコアなファンはいるけど、それは地方区ばい。役者は全国区にならないかん。そのためにはテレビや映画に出なきゃいけん
と、言われたそうで、
この言葉に納得した西岡徳馬さんは、以降、映像作品にも出演するようになったそうです。
西岡徳馬は42歳の時につかこうへいの舞台「幕末純情伝」に出演していた
そんな中、西岡徳馬さんは、1989年、42歳の時には、つかこうへいさんの「沖田総司は女だった」という奇想天外な舞台「幕末純情伝」で坂本龍馬役を演じているのですが、
実は、この「幕末純情伝」は、つかこうへいさんが西岡徳馬さんのために書いてくれたお芝居だったそうで、
西岡徳馬さんが、白いバスローブの下に真っ赤な女性用下着を身に着けて、
わしが土佐の坂本龍馬じゃ
と、叫ぶシーンは、観客にとてもウケたといいます。

「幕末純情伝」より。
西岡徳馬は45歳の時にテレビドラマ「東京ラブストーリー」でヒロインと不倫関係にある上司役で大ブレイクしていた
また、西岡徳馬さんは、自腹で、この舞台「幕末純情伝」に映画関係者100人を招待したそうですが、
その中には、フジテレビの大多亮プロデューサーがおり、テレビドラマ「東京ラブストーリー」のオファーをもらったそうで、
1991年、45歳の時、テレビドラマ「東京ラブストーリー」でヒロインと不倫関係にある上司役を務めると、このドラマの視聴率はぐんぐん上がり、西岡徳馬さんは、”ダンディーでセクシーな上司”として、大ブレイクを果たしたのでした。

「東京ラブストーリー」より。
ちなみに、西岡徳馬さんがこの役にキャスティングされた理由は、
鈴木保奈美さん演じる主人公のリカと、関係を持ってもおかしくない上司
のイメージにぴったりだったから、だったといいます。

「東京ラブストーリー」より。鈴木保奈美さんと西岡徳馬さん。
西岡徳馬は45歳以降は変幻自在な俳優としてテレビドラマや映画に数多く出演
すると、西岡徳馬さんには、この「東京ラブストーリー」をきっかけに、テレビドラマの仕事が殺到したそうで、このチャンスを活かすべく、舞台の仕事はしばらく中断し、テレビの世界へと活動の場をシフトしていくと、
その後、「極道の妻たち」シリーズやヤクザ映画などで幹部役を数多く演じるほか、真面目な銀行員、ラーメン屋の店主なども演じるなど、変幻自在な俳優として、これまで様々な役を幅広く演じています。

西岡徳馬は69歳の時にテレビドラマ「海に降る」に出演
そんな西岡徳馬さんは、2015年、69歳の時には、WOWOW連続ドラマW「海に降る」に出演しているのですが、
主人公の深雪(有村架純さん)を、時に厳しく、時に温かく指導する、潜水艦「しんかい6500」の司令役・多岐隆司を好演しています。
西岡徳馬は78歳の時にエミー賞受賞の「SHOGUN 将軍」に戸田広松役で出演していた
また、西岡徳馬さんは、2024年、78歳の時には、アメリカのテレビドラマ「SHOGUN 将軍」で戸田広松役を演じているのですが、
この「SHOGUN 将軍」は、テレビドラマの功績に与えられる「第76回エミー賞」で、エミー賞史上最多の18冠を受賞する快挙を遂げており、

「SHOGUN 将軍」より。
2024年9月、アメリカ・ロサンゼルスのピーコック・シアターで「第76回エミー賞」発表が行われた際、西岡徳馬さんも出演者として出席すると、プレゼンターが作品賞を「SHOGUN!」と読み上げた瞬間、主演兼プロデューサーを務めた真田広之さんと抱き合って喜んでいます。
ちなみに、西岡徳馬さんは、その時のことを、
あのとき、抱き合った真田の耳元で言ったんだ。『俺たちは日本のために、すごいことやった』って
と、語っているほか、
この「SHOGUN 将軍」に出演したことについて、
こんな奇蹟のような作品にも出会えるんだなって。78歳だよ、今年で
と、感慨深げに語っています。
西岡徳馬は78歳の時に短編映画「相談」で中国の「第12回寧波短編映画祭」で主演男優賞を受賞していた
さらに、西岡徳馬さんは、同年9月、短編映画「相談」で主演を務めると、中国で開催された「第12回寧波(ネイハ)短編映画祭」で主演男優賞に輝いているのですが、

「相談」より。(左から)阿部力さん、西岡徳馬さん、たけばやしさん。
西岡徳馬さんが映画の主演男優賞を受賞するのはこれが初めてだったそうで、
今回も海外での受賞だけど、長く生きてりゃ、いいことがあるってところかな。5日は78歳の誕生日だしね
と、照れながら、喜びを語っています。
(「相談」は、西岡徳馬さんの主演男優賞のほかにも、「第12回寧波短編映画祭」で最優秀作品賞、「第8回平遥(ピンヤオ)国際映画祭」で最優秀短編賞を受賞しています)
西岡徳馬の出演作品(映画)
それでは、最後に、西岡徳馬さんの主な出演作品をご紹介しましょう。
映画では、
- 1983年「セカンド・ラブ」
- 1990年「病院へ行こう」
- 1991年「ゴジラvsキングギドラ」
- 1992年「修羅の伝説」
- 1994年「免許がない!」
- 1995年「キャンプで逢いましょう」
- 1996年「お日柄もよくご愁傷さま」
- 1998年「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
- 2001年「極道の妻たち 地獄の道づれ」
- 2005年「狼少女」
- 2006年「笑う大天使」
- 2007年「椿三十郎」
- 2008年「次郎長三国志」
- 2009年「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」
- 2010年「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」
- 2011年「神様のカルテ」
- 2012年「僕達急行 A列車で行こう」
- 2013年「ヒットマン 明日への銃声」
- 2014年「神様のカルテ2」
- 2015年「アゲイン 28年目の甲子園」
- 2017年「関ヶ原」
- 2018年「娼年」
- 2019年「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」
- 2021年「ねばぎば 新世界」
- 2022年「愛国女子~紅武士道」
- 2023年「GREEN GRASS~生まれかわる命~」
- 2025年「オールドカー てんとう虫のプロポーズ」
西岡徳馬の出演作品(テレビドラマ)
テレビドラマでは、
- 1972年「浮世絵 女ねずみ小僧」第2シリーズ
- 1973年「大岡越前 第3部」
- 1974年「子連れ狼 第二部」
- 1976年「同心部屋御用帳 江戸の旋風II」
- 1980年「太陽にほえろ!」
- 1981年 連続テレビ小説「本日も晴天なり」
- 1982年「さよなら三角またきて四角」
- 1983年「さらば女ともだち」
- 1984年「鬼龍院花子の生涯」
- 1985年 NHK大河ドラマ「春の波涛」
- 1987年「ジャングル」
- 1988年 NHK大河ドラマ「武田信玄」
- 1989年 NHK大河ドラマ「春日局」
- 1990年 NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」
- 1991年「東京ラブストーリー」

「東京ラブストーリー」より。鈴木保奈美さんと西岡徳馬さん。 - 1992年「チロルの挽歌」

「チロルの挽歌」より。 - 1993年「あすなろ白書」
- 1994年「殿さま風来坊隠れ旅」
- 1995年「未成年」
- 1996年「君と出逢ってから」
- 1997年「暴れん坊将軍VIII」
- 1999年 NHK大河ドラマ「元禄繚乱」
- 2001年 NHK大河ドラマ「北条時宗」
- 2002年「ごくせん」 第1シリーズ
- 2003年「夢みる葡萄~本を読む女~」
- 2004年「銭形平次」 第1シーズン
- 2005年「富豪刑事」
- 2006年「ウルトラマンメビウス」
- 2007年 NHK大河ドラマ「風林火山」

「風林火山」より。 - 2008年「相棒」season7
- 2009年「リアル・クローズ」
- 2010年「曲げられない女」
- 2011年「水戸黄門 最終回スペシャル」
- 2012年「BS時代劇 陽だまりの樹」
- 2013年「配達されたい私たち」
- 2014年「信長のシェフ2」
- 2015年「海に降る」
- 2016年「ドクターX~外科医・大門未知子~」第4期
- 2017年 連続テレビ小説「べっぴんさん」

「べっぴんさん」より。 - 2018年「科捜研の女」 SEASON 17
- 2019年「仮面ライダーゼロワン」
- 2020年「鉄の骨」
- 2021年「シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル」
- 2022年「家庭教師のトラコ」
- 2023年「トリリオンゲーム」
- 2024年「SHOGUN 将軍」

「SHOGUN 将軍」より。金井浩人さん(左)と西岡徳馬さん(右)。 - 2025年「三笠のキングと、あと数人」

「三笠のキングと、あと数人」より。
ほか、サスペンスドラマや時代劇など、単発ドラマにも多数出演しています。
西岡徳馬の出演作品(舞台)
また、舞台も、
- 1973年「ロミオとジュリエット」
- 1974年「ロミオとジュリエット」
- 1975年「リア王」
- 1978年「王女メディア」
- 1979年「ノートルダム・ド・パリ」
- 1998年「寝盗られ宗介」
- 2000年「唐版 滝の白糸」
- 2003年「ハムレット」
- 2005年「天保十二年のシェイクスピア」
- 2006年「魔界転生」
- 2007年「ヴェニスの商人」
- 2008年「いのうえ歌舞伎☆號『IZO』」
- 2009年「十二人の怒れる男」
- 2010年「ジャンヌ・ダルク」
- 2011年「琉球ロマネスク テンペスト」
- 2014年「Paco?パコと魔法の絵本?」
- 2016年「GOKU」
- 2017年「俺節」
- 2019年「魍魎の匣」
- 2021年「LUXE 横浜アリーナ2021」
- 2024年「応天の門」
- 2025年「真夜中に起こった出来事」

「真夜中に起こった出来事」より。(左から)西岡徳馬さん、高橋惠子さん、戸塚祥太さん。
ほか、多数出演しています。
西岡徳馬の著書
そんな西岡徳馬さんは、
- 「未完成」(2024年、幻冬舎)
と、初の自叙伝も出版しています。
「西岡徳馬の前妻・宇津宮雅代との離婚理由は?現在の妻(再婚相手)は?」に続く
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俳優として、半世紀もの間、映画、テレビドラマ、舞台などに出演し、2024年には、幼少期から78歳に至るまでの半生を振り返った自叙伝「未完成」も出版している、西岡徳馬(正式表記は西岡德馬)(にしおか とくま)さん。 そんな …






































