NPB(日本プロ野球)で7年連続首位打者という前人未到の記録を残したイチローさんは、2001年には、メジャーリーグ(シアトル・マリナーズ)に移籍しているのですが、ここでも、この年(2001年)、いきなり、打率3割5分、242安打、56盗塁という、素晴らしい成績で、首位打者、盗塁王、ア・リーグMVP(最優秀選手)、新人王に輝くと、以降、10年連続で、打率3割以上、200本安打以上と凄まじい記録を残しています。

メジャーリーグ時代のイチロー

「イチローの5冠王(首位打者・打点王・盗塁王・最多安打・最高出塁率)はまだ破られていない!」からの続き

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イチローはシアトル・マリナーズと3年総額1400万ドル(約18億4000万円)で契約していた

イチローさんは、2000年オフの10月12日、記者会見でポスティングシステム(海外FA権取得前に大リーグへ移籍できる制度)を利用してのMLB挑戦の意向を表明すると、

同年11月10日、日本人初のポスティングシステムによる独占交渉権をシアトル・マリナーズが1312万5000ドル(約14憶7000万円)で獲得。

イチローさんは、3年契約で合意すると、総額1400万ドル(約18億4000万円)で正式に契約を結び、日本人野手初のメジャーリーガーとなっています。

イチローはメジャー移籍当初はファンからもブーイングされていた

しかし、日本での実績は申し分ないイチローさんも、現地では、日本人野手に対して、懐疑的な見方が多く、ファンからは心無い言葉を浴びせられることも多かったそうです。

また、マリナーズのピネラ監督も、当初は「打率2割7分~2割8分を残せば満足」「打率2割9分、10本塁打、50~60打点、40盗塁ならいいほう」など語っており、イチローさんにそれほど期待はしていませんでした。

(本当はホームランを30本打てる選手を補強して欲しかったと言っていたという話も)

イチローはメジャーリーグ移籍初年度(ルーキーイヤー)に首位打者、盗塁王、ア・リーグMVP(最優秀選手)、新人王を獲得していた

そんな中、イチローさんは、メジャーリーグ移籍初年度(ルーキーイヤー)の2001年から打ちまくり、242安打(メジャーの新人最多安打記録)、打率3割5分、56盗塁という、素晴らしい成績で、首位打者、盗塁王、ア・リーグMVP(最優秀選手)、新人王を獲得。

それまでの懐疑的な見方を全て払拭(ふっしょく)し、一気にメジャーリーグのスターの座に駆けのぼったのでした。

イチローは2004年に262安打でMLBシーズン最多安打記録を更新するほか10年連続打率3割以上200本安打以上を記録していた

そんなイチローさんの活躍はこの年にとどまらず、その後も、2004年には、ジョージ・シスラー選手が持つメジャーリーグ歴代シーズン最多安打記録の257安打を、84年ぶりに更新する、262安打で、シーズン最多安打記録を更新し、打率3割7分2厘でメジャーリーグ2度目の首位打者に輝くほか、

(この記録は2024年現在も破られていません)

10年連続、打率3割以上、200本安打以上というメジャーリーグ新記録を打ち立てたのでした。

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イチローの年間200本安打の連続記録は2011年でストップしていた

しかし、そんなイチローさんも、2011年4月2日には、球団(シアトル・マリナーズ)最多安打記録を更新するメジャー通算2248安打を達成するほか、4月の月間打率は3割2分8厘(4月ではMLB移籍後4番目に高い打率)と快調なスタートを切るも、

5月に入ると、一転、月間打率は2割1分と不振に陥り、その後は、一度も月間打率3割を記録できないまま、シーズン打率2割7分2厘、184安打で終わってしまい、

メジャー移籍後10年連続で達成してきた「打率3割」「200安打」「オールスター出場」がストップしてしまったのでした。

(中でも「打率3割」と「オールスター出場」は、日米通算では、オリックスでレギュラーになった1994年以降17年連続で達成していました)

「イチローがヤンキースに移籍した理由とは?日米通算4000安打も達成!」に続く

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