1985年、何気なく受けたオーディションに合格し、映画「ビー・バップ・ハイスクール」の主演で俳優デビューすると、翌年の1986年には、テレビドラマ初出演の「あぶない刑事」でたちまちブレイクを果たし、以降、「チーム・バチスタ」シリーズ、「家売るオンナ」シリーズなど、人気作品に数多く出演している、仲村トオル(なかむら とおる)さん。
今回は、そんな仲村トオルさんの若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。
「仲村トオルの生い立ちは?中学高校で挫折し大学入学直後に父親が他界していた!」からの続き
仲村トオルは20歳で映画「ビー・バップ・ハイスクール」の主演に抜擢されて俳優デビュー
原作がヤンキー漫画であることを知らずにオーディションに応募していた
仲村トオルさんは、大学在学中の1985年、20歳の時、アルバイトをしようと求人情報誌を買いに行った本屋で「ザ・テレビジョン」を立ち読みした際、そこに小さく、
映画の主役男性2人を公募しています
という記事が載っているのを見つけたそうで、
映画会社に履歴書を出せば就職のコネができるかも
と思い、気軽に応募したそうです。
(なんとなく、「面白そうだな」と思ったという話も)
そして、オーディションを受けることになったのですが、原作がヤンキー漫画の映画化作品であることを知らず、オーディション会場に入ると、30~40人ぐらいものヤンキーたちが集まっていたそうで、
仲村トオルさんは、それを見て驚き、この時初めて、「ヤングマガジン」に連載されていた漫画「ビー・バップ・ハイスクール」の映画化だということを知ったのだそうです。
映画「ビー・バップ・ハイスクール」の主演に抜擢されて俳優デビュー
それでも、仲村トオルさんは、「ビー・バップ・ハイスクール」の主演オーディションに見事合格し、1985年、主人公・中間徹役で俳優デビューすると、その演技が高く評価され、「第10回 日本アカデミー賞」などの様々な映画賞で新人賞に輝いたのでした。
「ビー・バップ・ハイスクール」出演時の仲村トオルさん。
オーディションは原作者のきうちかずひろの鶴の一声で合格していた
ちなみに、仲村トオルさんが合格した理由は、原作者のきうちかずひろさんの鶴の一声だったそうで、
きうちかずひろさんいわく、
(仲村トオルさんは)自分がおもい描く“中間徹”にイメージがピッタリ
だったのだそうです。
仲村トオルは21歳で「あぶない刑事」シリーズでブレイク
また、仲村トオルさんは、翌年の1986年、21歳の時には、「あぶない刑事」の新米刑事・町田透役でテレビドラマデビューすると、この作品は、
- 1988年「もっとあぶない刑事」
- 1998年「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル’98」
と、シリーズ化され、
映画も、
- 1987年「あぶない刑事」
- 1988年「またまたあぶない刑事」
- 1989年「もっともあぶない刑事」
- 1996年「あぶない刑事リターンズ」
- 1998年「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」
- 2005年「まだまだあぶない刑事」
- 2016年「さらば あぶない刑事」
- 2024年「帰ってきた あぶない刑事」
と、8本公開されるなど、
37年間に渡って制作される大ヒットとなり、仲村トオルさんも一躍、ブレイクを果たしたのでした。
「もっとあぶない刑事」より。柴田恭兵さん(左)と仲村トオルさん(右)。
仲村トオルは29歳で日米合作映画「刺青 BLUE TIGER」で主演
そんな仲村トオルさんは、数多くのテレビドラマや映画に出演しており、1994年、29歳の時には、日米合作映画「刺青 BLUE TIGER」で主演を務めています。
「刺青 BLUE TIGER」出演時の仲村トオルさん。
実は、仲村トオルさんは、事務所の先輩だった松田優作さんが1989年に映画「ブラックレイン」に出演しているのを試写で見て、
かっこいい!マイケル・ダグラスに負けてない。いや、むしろ勝っている?
と、憧れ、自身も海外の映画に出てみたいと思うようになっていたそうで、
そんな中、「ビー・バップ・ハイスクール」や「あぶない刑事」の制作会社であり、仲村トオルさんの当時の所属事務所でもあった「セントラル・アーツ」の黒澤満さんが、松田優作さん(1989年に死去)のあとに続く者のための道を開拓しようと、アメリカやオーストラリアと合作で作品を作り始めていたことから、
仲村トオルさんも、1990年代の前半ぐらいに、アメリカで撮影する作品に2本出演させてもらっていたのだそうです。
(1本目がニューヨーク、2本目がロサンゼルス)
仲村トオルは37歳のとき韓国映画「ロスト・メモリーズ」で日本人初の「大鐘賞映画祭男優助演賞」を受賞
その後も、仲村トオルさんは、
- 1999年「ジェネックス・コップ」(香港映画)
- 2000年「東京攻略」(香港映画)
- 2002年「ロスト・メモリーズ」(韓国映画)
- 2003年「パープル・バタフライ」(中仏合作映画)
- 2005年「青燕」(韓国映画)
と、海外作品に意欲的に出演しているのですが、
中でも、「ロスト・メモリーズ」では、クールでありながら哀愁を漂わせた演技と185センチの長身から繰り広げられるキレのあるアクションが高く評価され、日本人で初めて「第39回 大鐘賞(てじょんしょう)映画祭男優助演賞」を受賞しています。
「ロスト・メモリーズ」より。仲村トオルさん(左)とチャン・ドンゴンさん(右)。
仲村トオルは43歳で「チーム・バチスタの栄光」に主演しシリーズ化される大ヒット
また、仲村トオルさんは、2008年、43歳の時には、医療ミステリードラマ「チーム・バチスタの栄光」で、攻撃的な役人・白鳥圭輔役を演じているのですが、気弱で心優しい医師・田口公平(伊藤淳史さん)とのやり取りが人気を博し、
この作品は、
- 2009年「チーム・バチスタの栄光SP~新たな迷宮への招待~」
- 2009年「チーム・バチスタ第2弾 ナイチンゲールの沈黙」
- 2010年「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」
- 2011年「チーム・バチスタSP2011 ジェネラル・ルージュの凱旋~さらばジェネラル!天才救命医は愛する人を救えるか~」
- 2011年「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」
- 2014年「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」
- 2014年「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」
と、4シーズンに渡ってシリーズ化されています。
「チーム・バチスタの栄光」より。仲村トオルさん(左)と伊藤淳史さん(右)。
仲村トオルは59歳になった現在も「あぶない刑事」では後輩ポジション
そんな仲村トオルさんは、2023年で58歳になっているのですが、同年11月1日、映画「帰ってきたあぶない刑事」の製作発表会見では、
最初(あぶない刑事が)帰ってくるって聞いた時は、何回帰ってくれば気がすむんだと思いました(笑)
と、語っています。
また、仲村トオルさん演じる町田透が、ドラマが放送された当初、新米刑事だったのが、「帰ってきたあぶない刑事」では、捜査課長に昇格していることについても、
捜査課長になったのがめでたいかのように紹介されましたが、最近の役では大きな会社の社長とか、総理大臣とかやっていたのに、それに比べると港区の課長はびっくりするくらいの格下げ(笑)。
しかも同じ後輩ポジションということで、実人生では絶対経験したくないバンジージャンプのような役柄を楽しんできました(笑)
と、ユーモアたっぷりに語っています。
さて、いかがでしたでしょうか。
デビューから順調に俳優人生を送っているようで、実は、「ビー・バップ・ハイスクール」の後の、1987年の主演映画「新宿純愛物語」では全くお客さんが入らず、
ここで撤退するわけにはいかない
と、その悔しい思いを、その後の自分を頑張らせる原動力に変えていたという仲村トオルさん。
そんな仲村トオルさんの活躍をまだまだ続きそうです。
「仲村トオルの妻・鷲尾いさ子との馴れ初めは?娘はモデルのミオ!」に続く
「帰ってきた あぶない刑事」より。(左から)浅野温子さん、舘ひろしさん、柴田恭兵さん、仲村トオルさん。
1985年、映画「ビーバップ・ハイスクール」で俳優デビューすると、日本アカデミー賞などの様々な映画賞で新人賞に輝き、以降、「あぶない刑事」シリーズ、「チーム・バチスタ」シリーズなどの映像作品のほか、NODA・MAP 「エ …