子役として芸能活動を開始すると、大学時代には、蜷川幸雄さんの事務所に所属して、舞台にも出演していたという、三ツ矢雄二(みつや ゆうじ)さんですが、

ある時、NHKのディレクターに声をかけられ、人形劇で声の仕事をすると、その仕事の打ち上げで勧められた「超電磁ロボ コン・バトラーV」のオーディションで、主人公・葵豹馬役に受かったそうで、これをきっかけに、声優の仕事が増えていったといいます。

今回は、三ツ矢雄二さんの、声優としての若い頃から現在までの経歴を、代表作やキャラを交えながら時系列でご紹介します。

三ツ矢雄二

「三ツ矢雄二の生い立ちは?子役時代は主演も!大学では蜷川幸雄に師事!」からの続き

Sponsored Link

三ツ矢雄二は大学在学中に人形劇「プルルくん」で声優デビュー

大学時代には、蜷川幸雄さんの事務所「舞プロモーション」に所属し、本格的に演出や脚本の基礎を学びながら、アルバイト生活を送っていたという、三ツ矢雄二さん(20歳)ですが、

ある時、子役時代にお世話になっていたNHKのディレクターと再会すると、

教育テレビで人形劇をやるから、仕事をやらないか?

と、誘われたことから、

月に1回の収録ならということで、スタジオに出向き、人形劇「プルルくん」で声優デビューしたといいます。

(三ツ矢雄二さんは、この時、初めて「声優」という仕事があることを知ったそうです)

三ツ矢雄二は22歳の時に「超電磁ロボ コン・バトラーV」の主人公・葵豹馬役に抜擢されていた

そして、この人形劇「プルルくん」の最終日、打ち上げが開かれ、三ツ矢雄二さんも参加したそうですが、

(三ツ矢雄二さんは、アルバイトをしていたため、当初は参加するつもりはなかったそうですが、バイト先のサンドウィッチ屋の店長が「そういうのは大事だから、行っておいで」と言って早退させてくれたそうです)

共演者の永井一郎さんに(かなり酔っ払っていたそうですが)、

きみ、面白い声しているね

明日オーディションがあるんだけど、受けてみなさい。話しておくから

と、「超電磁ロボ コン・バトラーV」のオーディションを勧められ、時間と場所だけが書かれた紙ナプキンをもらったそうで、

三ツ矢雄二さんは、あまりにも突然のことで驚き、

酔っぱらってたから、忘れちゃってるんじゃないかなあ

と、不安になりながらも、

行かないわけにはいかず、翌日、地図に書かれたビルに行ってみると、

シャッターは閉まっていたそうで、うろうろと入口を探し周り、ようやく裏口を見つけた時には、すでに20分遅刻していたそうですが、恐る恐る、ビルの人に、

あのう、ここでアニメのオーディションやっていませんか?

と聞くと、「超電磁ロボ コン・バトラーV」のオーディションをやっているとのことで、

オーディションを受けると、なんと、見事、合格し、主人公・葵豹馬役に抜擢されたのだそうです。

三ツ矢雄二は「超電磁ロボ コン・バトラーV」ではNG連発も野沢雅子ら先輩のアドバイスを受けていた

ただ、合格したものの、声優の仕事はほとんど未経験、しかも主人公ということだったことから戸惑い、案の定、収録ではNGの連発で、

当時はオープンリールのテープを回しながらの収録で、失敗するとテープがボツになってしまったことから、NGを連発していた三ツ矢雄二さんは、積み上げられたボツになったテープを前にして、散々怒られたそうです。

(三ツ矢雄二さんは、毎日、演出家に居残りさせられていたそうです)

また、一つのセリフを、50回、60回も録り直しさせられ、本当に落ち込んだといいます。

とはいえ、先輩たちには恵まれたそうで、収録後、先輩たちが飲んでいるところに、三ツ矢雄二さんが遅れて合流すると、先輩たちは温かく迎え入れてくれ、熱心にアドバイスしてくれたそうで、

特に、野沢雅子さんは、帰りが同じ方向だったことから、車に乗せてくれ、車の中で基本的なことを丁寧に指導してくれたそうで、

三ツ矢雄二さんは、

野沢さんとご一緒できたことは本当に幸運でした。

あの経験がなかったら、今の自分はないと思います。

と、語っています。

(当時は、声優学校などなく、誰も教えてくれる人がおらず、事前に1度だけ、「宇宙戦艦ヤマト」のアフレコの見学をさせてもらっただけで、何も分からないまま、スタジオ入りしていたそうです)

三ツ矢雄二は22歳の時に「超電磁ロボ コン・バトラーV」で正式に声優デビューも下手すぎて「もう仕事こないかも」と思っていた

こうして、三ツ矢雄二さんは、1976年、22歳の時、アニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」で正式に声優デビューを果たしたのですが・・・

オンエアが始まり、アニメを見てみると、あまりにも自身の声の演技が下手だったそうで、

もう仕事こないかも

ああ、もうこれで終わりかなあ

と、思ったといいます。

三ツ矢雄二は22歳の時に「キャンディ・キャンディ」のアーチーボルト・コーンウェル役

ところが、「超電磁ロボ コン・バトラーV」終了後、次々とオファーが舞い込んだそうで、

三ツ矢雄二さんは、同年(1976年)、アニメ「キャンディ・キャンディ」でアーチーボルト・コーンウェル役(二枚目)の声を務めています。

「キャンディ・キャンディ」
「キャンディ・キャンディ」のアーチーボルト・コーンウェル。

三ツ矢雄二は23歳の時に「超人戦隊バラタック」のユージ役

そして、1977年、23歳の時には、アニメ「超人戦隊バラタック」のユージ役を務めています。

「超人戦隊バラタック」
「超人戦隊バラタック」のユージ。

三ツ矢雄二は25歳の時に「ゼンダマン」の鉄ちゃん役や「科学冒険隊タンサー5」の自然夢人(ユメト)役

また、三ツ矢雄二さんは、1979年、25歳の時には、

アニメ「ゼンダマン」の鉄ちゃん役、

「ゼンダマン」
「ゼンダマン」の鉄ちゃん。

アニメ「科学冒険隊タンサー5」の自然夢人(ユメト)役、

を務めています。

「科学冒険隊タンサー5」
「科学冒険隊タンサー5」の自然夢人(ユメト)。

三ツ矢雄二は26~27歳頃に大手声優プロダクション「青二プロダクション」に移籍していた

そんな三ツ矢雄二さんは、指名で役をもらえることが増え、気がつくと、アニメのレギュラーを5~6本抱えるようになったそうで、

もうすっかり声優なんだな

と、思い始めていると、

事務所のマネージャーから、

だったら声優の事務所に移ったほうがいいんじゃないか

と、言ってもらったそうで、

蜷川幸雄さんの事務所「舞プロモーション」から、大手声優プロダクション「青二プロダクション」に移籍し、声優一本に絞ったのだそうです。

三ツ矢雄二は27歳の時に「六神合体ゴッドマーズ」のマーグ役

そして、1981年、27歳の時には、「六神合体ゴッドマーズ」のマーグ役を務めたそうですが、この役は、三ツ矢雄二さんにとって印象深い役だったそうで、

三ツ矢雄二さんは、

マーグは特に女性ファンから絶大な人気を得ました。途中で死ぬ設定でしたが、「死なせないで」と署名活動が行われましたし、お葬式が行われたほどです。しかも、あまりの人気だったので、マーグは生き返ったんです!

と、語っています。

「六神合体ゴッドマーズ」
「六神合体ゴッドマーズ」のマーグ。

三ツ矢雄二は28歳の時に「さすがの猿飛」の肉丸役

また、三ツ矢雄二さんは、1982年、28歳の時には、「さすがの猿飛」の肉丸役を務めています。

「さすがの猿飛」
「さすがの猿飛」の肉丸。

三ツ矢雄二は30歳の時に「タッチ」の上杉達也役で大ブレイク

そして、1985年、30歳の時には、「タッチ」の上杉達也役を務めると、アニメの大ヒットと共に、三ツ矢雄二さんもたちまち、大ブレイクしているのですが、

三ツ矢雄二さんは、

(「タッチ」は)大ヒットしましたが、僕は「上杉達也の三ツ矢雄二」であり、「三ツ矢雄二の上杉達也」にはならないように、常に意識していました。あくまでキャラクターが主役で、僕は裏で支える存在であるべきだと考えていました。

と、語っています。

「タッチ」
「タッチ」の上杉達也。

三ツ矢雄二は33歳の時に「聖闘士星矢」のオルフェウス役

また、1987年、33歳の時には、「聖闘士星矢」のオルフェウス役を務めています。

「聖闘士星矢」
「聖闘士星矢」のオルフェウス。

三ツ矢雄二は34歳の時に「キテレツ大百科」の尖浩二(トンガリ)役

そして、1988年、34歳の時には、「キテレツ大百科」の尖浩二(トンガリ)役を務めています。

ちなみに、この頃、三ツ矢雄二さんは、喉(のど)を痛めて入院したことがあったそうですが、消灯時間後の深夜、看護師数人が三ツ矢雄二さんの病室に来て、

トンガリの声を出してほしい

と、頼まれ、トンガリの声でしゃべったこともあったといいます。

「キテレツ大百科」
「キテレツ大百科」の尖浩二(トンガリ)。

三ツ矢雄二は35歳の時に「らんま1/2」の小乃東風役

また、三ツ矢雄二さんは、1989年、35歳の時には、「らんま1/2」の小乃東風役を務めています。

「らんま1/2」の小乃東風
「らんま1/2」の小乃東風。

三ツ矢雄二は35歳の時から30年に渡って「それいけ!アンパンマン」で、カツドンマン役、ハンバーガーキッド役ほか多数

そして、「それいけ!アンパンマン」では、1989年~2024年まで、30年以上に渡って、カツドンマン役、ハンバーガーキッド役ほか、多数の役で声を務めています。

カツドンマン
「それいけ!アンパンマン」のカツドンマン(右)。

Sponsored Link

三ツ矢雄二の現在(70代)は?

そんな三ツ矢雄二さんは、以降も、声優として活動を続ける中、音楽監督、タレント、作詞家、講演会、2.5次元ミュージカルの演出、動画配信など、様々な分野で活動するほか、

声優養成所「ミツヤプロジェクト」や劇団「アルターエゴ」を主宰して後進の育成にも積極的に取り組んでおり、70代の現在も現役で活躍しています。

「三ツ矢雄二は「タッチ」の上杉達也役では真逆のキャラで苦労していた!」に続く

お読みいただきありがとうございました

Sponsored Link