1960年代から2010年代まで、50年という長きに渡り、誰でもどこかで一度は聞いたことがあると思われるほど、その独特のダミ声で、幅広い世代から人気を博した、たてかべ和也(たてかべ かずや)さんですが、
2009年には、胃ガンが判明し、胃を全摘出すると、手術は成功し、その後、ガンが再発することはなかったそうですが、2015年6月18日、急性呼吸不全により80歳で他界されています。
今回は、そんなたてかべ和也さんが、胃ガンと診断された時のこと、闘病生活について、ご紹介します。
「【画像】たてかべ和也の若い頃はジャイアンやトンズラー!デビューからのキャラや経歴を時系列まとめ!」からの続き
たてかべ和也はかかりつけのクリニックで胃炎と診断されていた
たてかべ和也さんは、2005年3月、26年間務めてきた、「ドラえもん」のジャイアン役を降板した後も、声優としての活動を続け、
2009年には、「ヤッターマン」のトンズラー役を務めながら、若手声優の指導、講演活動、声優志望者向けの案内書の刊行なども精力的に行っていたそうですが、
そんな多忙な生活の中、2009年5月、ゴールデンウィークが明けた頃、胃がもたれ、食欲もなくなるなど、胃の不調を感じるようになったそうで(体重が10キロも減ったそうです)、
初めは市販の胃腸薬を飲んでいたそうですが、良くならなかったため、近所のかかりつけのクリニックに行って診てもらうと、胃炎だろうということで薬を処方されたそうです。
たてかべ和也は再検査をするとガン(ステージ4)と診断されていた
しかし、薬を飲み続けていても症状が改善されなかったことから、再度、そのクリニックに行くと、先生も心配顔になり、検査をしようということになったそうで、レントゲン、CT、胃カメラの順に検査を行うと、
検査のすぐ後、詳しく再検査することになったそうで、紹介状を持って都心にある大学病院に行くと、大学病院に3日間検査入院したあと、悪性度の高いスキルス型胃ガンで「ステージ4」であることが判明したのだそうです。
(ガンのステージは0~4の5段階で分類されており、「4」は一番悪化した状態)
ちなみに、最初の病院の先生は「ガン」という言葉を一度も使わなかったそうですが、胃カメラで丁寧に胃の中を見た後、すぐに紹介状を書いてくれたため、すぐにガンだと気がついていたのでは、とたてかべ和也さんは語っています。
また、たてかべ和也さんは、この時のことを、
自分のことなのに、ステージも覚えてなかったんですよ。(大学病院の)先生は大手術になると言っていたし、その前に抗がん剤もやるような話もしていたので、初期のがんではないと思ったけど、それまで1度も入院したことがなかったせいか、がんと言われても自分のことのような気がしなかったんです。
死の予感?それはありました。でも、死への恐怖みたいなものは全くなかった。この年まで元気に働かせてもらい、役にも恵まれて、いろいろやってこれたんだから、もう十分という気持ちでしたからね
とも、語っています。
たてかべ和也は抗ガン剤の副作用に苦しんでいた
そんなたてかべ和也さんは、レギュラーでやっていた「ヤッターマン」のトンズラー役を最後までやりきることにこだわっていたそうで、
「ヤッターマン」は番外編を含めると11月まで仕事があったため、それを主治医に伝えると、たてかべ和也さんの希望を考慮してくれ、まず抗ガン剤を試し、その様子を見て手術が可能ならば、タイミングを見て手術を行うという治療方針を示され、さっそく抗ガン剤の投与を始めると、抗ガン剤はよく効き、ガンは大幅に縮小したのだそうです。
ただ、副作用が重かったそうで、
たてかべ和也さんは、
もともと頭には毛がなかったけど(笑)、でも、ヒゲが生えなくなりました。爪が黒ずむとか、涙が出やすくなるとかいった副作用もありました。しかし、何といっても、いちばん悩まされたのは貧血。
ちょっと動くたびにフラフラして休まなきゃいけないんで、本当に困りました。それだと仕事ができなくなるので結局、11月中旬から輸血を受けることになりました
と、語っています。
たてかべ和也の死因は急性呼吸不全
そして、最終的には、たてかべ和也さんは、胃の全摘出手術を行うと、手術は無事に成功し、その後、ガンが再発することはなかったそうですが・・・
ずっと体調がすぐれず、老衰のような形で、2015年6月18日、急性呼吸不全により、80歳で他界されたのでした。
ちなみに、たてかべ和也さんには、妻子がおらず、一人っ子できょうだいもいなかったことから、自身が役員を務めていた所属事務所「ケンユウオフィス」の社長・堀内賢雄さんに看取られて亡くなったそうで、
堀内賢雄さんは、たてかべ和也さんの最期を、
苦しむことなく眠るように安らかに亡くなりました
と、語っています。
「たてかべ和也(ジャイアン)の葬儀での肝付兼太(スネ夫)の弔事が泣ける!」に続く
2009年、胃ガンが判明し、胃を全摘出すると、その後、ガンの再発はなかったものの、2015年6月18日、急性呼吸不全により80歳で他界された、たてかべ和也(たてかべ かずや)さん。 今回は、たてかべ和也さんの、通夜、葬儀 …