2012年、「アルツハイマー型認知症」と診断されるも、ご主人である砂川啓介さんの献身的な在宅介護により、病状は安定しているとされていた、大山のぶ代(おおやま のぶよ)さんですが、2016年4月から、老人ホームで暮らしていることが砂川さんによって明かされました。

「大山のぶ代はアルツハイマー型認知症でドラえもんだったことも忘れた?」からの続き

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夫・砂川啓介のガン治療のため老人ホームに入所

2012年、「アルツハイマー型認知症」と判明した後も、夫の砂川啓介さんに献身的に介護されていたという大山さんですが、

2016年4月からは、東京都内の老人ホームに入所されていることを、砂川さんが、2016年6月5日、大阪市内で行われた講演会で明かされています。

砂川さんによると、2016年4月、自身も「尿管ガン」が発覚したそうで、抗ガン剤治療をするため、急遽、大山さんの受け入れ先を探し、その結果、4月下旬から大山さんは都内の老人ホームに入所されたとのことで、

砂川さんは、

(老人ホームでの大山さんは)お友達もできて元気でやっています。試練ですが、まずは、僕自身がガンを治さないといけない。

と、気丈に語っておられたそうです。

(所属事務所によると、砂川さんは入退院を繰り返しており、退院した際に大山さんを見舞っているそうで、この日は自身の体調を押して講演に臨まれていたそうです)

老人ホームでは元気で過ごしている

また、砂川さんは、週刊誌「女性自身」(2016年6月17日)の取材では、

彼女を老人ホームに入れて1カ月。僕が会いに行くと、顔を見た瞬間、彼女はね、泣き出して、両手を出してくるんですよ。だからね、嫌なのを我慢してるのかな、可哀想だなって思ってたんだけどね……

僕は入院して抗ガン剤治療に入ったんですが、最初は身体が激しく痛んでね。でも数日して痛みが治まると、“カミさんはホームでうまくやっているだろうか”と心配になってきて。

マネージャーに見に行ってもらったんですよ。そうしたら意外や意外、水が合ったのか、彼女は怒ったりすることもなく、元気でやっているというんです。

フラワーアレンジメントやちぎり絵、音楽療法でみんな一緒に歌ったりと、いろんなレクリエーションがあって、それを喜んでやっていると聞いてホッとしました。

と、当初、大山さんは寂しい様子も、その後は、順調に老人ホームでの暮らしに馴染み、体重が2~3キロ増えるなど、体調も以前より良くなったことを明かされていました。

記憶が30分続かない

ちなみに、大山さんも、老人ホームからマネージャーに連れられて、砂川さんの病室に3回ほど見舞いに来てくれたそうですが、

大山さんは、病室に入ると、最初は、

大変でしょ、あなたもかわいそう

と、泣き出すも、しばらくすると、どうして砂川さんが入院しているのかを忘れてしまい、記憶が30分も続かなかったとのこと。

その後、砂川さんは、3週間抗ガン剤治療を受け、一時退院すると、その後も、治療のために入退院を繰り返していたそうですが、

いま自宅にひとりでいると、すごく寂しいですよ……。彼女への愛しさをものすごく感じるようになりました。食べてくれる人がいないから、メシを作る気もしません。だから毎日、簡単なものや店屋ものばかり。

それを食べ終わって、さあ寝ようというときに、ふと『あいつ、いまどうしているんだろう?』と考えると、自然に涙があふれてきてね。

これがやっぱり愛なんでしょうね。この歳になって愛だなんて恥ずかしいんだけど(苦笑)。そんなときは余計、そばにいてやりたいって気持ちが強くなるんです。

と、変わらぬ大山さんへの想いを明かされていました。

アルツハイマー型認知症の症状は確実に進行

そんな砂川さんは、2017年2月、再び「女性自身」の取材に対し、2016年4月から、抗ガン剤の治療のため14回も入退院を繰り返していたこと、抗ガン剤の治療をすると、貧血でフラフラになり、ご飯も食べられないことが辛いことなど、壮絶な闘病生活を明かされているのですが、

僕は、生き続けなければいけませんからね。彼女のためにも。僕が先には逝けないですから。

と、語っておられたそうです。

というのも、見舞いに来てくれてた大山さんは、老人ホームに帰り、マネージャーから、

今日は久しぶりにご主人に会えてよかったですね

と、言われても、

えっ?

と、まったく覚えていないというのです。

ただ、

女房は僕の名前だけは覚えているんです。長年一緒にやってきた女性マネージャーのことすら『啓介さん』と呼ぶんですよ……。きっと、僕にいろんなことを伝えたいという思いがあるんでしょうね。

と、完全に忘れてしまった訳ではなく、記憶が混濁してしまっているだけのようですが、大山さんの「アルツハイマー型認知症」の症状は確実に進行しているとのことでした。

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夫・砂川啓介の願い

また、砂川さんは、結婚53年目を迎えるこの年、初めて、一人きりのお正月を過ごしたそうですが、

大晦日は、元気が出るように格闘技の中継を見たりしていました(笑)。いま住んでいる我が家で孤独に新年を迎えてみると、やっぱり1人では広すぎるんですよ……

夫婦という運命共同体のかけがえのない人と一緒にいられないのは、僕にとっても、きっと彼女にとってもいちばん残念です。死別したわけでもないのにね……

と、大山さんの存在の大きさを改めて実感されたそうです。

一方、老人ホームで暮らす大山さんは、認知症の症状はウツっぽくなりがちだと言われる中、みんなと楽しくおしゃべりするなど、とても元気にされているとのことですが、

砂川さんは、取材の最後に、

認知症の新薬ができて記憶を取り戻し、2人で作り上げてきた“心のアルバム”を思い出してくれると信じています。そのためにも、僕ができるだけ長生きして、彼女との人生をまっとうしたいと思っています。

と、まだ希望を捨てていないことを力強く語っておられたとのことでした。

「大山のぶ代は夫・砂川啓介の死を理解できず?通夜も葬儀も欠席?」に続く

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