「日本アカデミー賞優秀主演男優賞」を2回、「日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を2回受賞されるほか、数々の映画賞を受賞されている演技派俳優の、橋爪功(はしづめ いさお)さん。今回は、そんな橋爪さんの演技力を示すエピソードや、その橋爪さんがリスペクトする人物についてご紹介します。
「橋爪功の嫁は?息子は橋爪遼!娘は橋爪渓!小川真由美と婚約してた?」からの続き
演技力凄すぎて素人と間違われる?
50歳を越えて、より真価を発揮された橋爪さんの演技力の高さは、誰もが口を揃えるのですが、
「爆笑問題」のお二人が、橋爪さんについて話されていました。
田中「俺が初めて認識したのが、『マルサの女』なの。銀行員の役で。その時、知らなかったから、橋爪功って役者のことを」
太田「本物(の銀行員)かと思ったでしょ?」
田中「見て、その時『なんでここだけ本物使ってんだろ?』みたいなのを薄く思ったの。でも、そんなのちょっとした役だし、ちょっとした疑問だったから、ストーリーに夢中になってるから、終わって、そのことは忘れてたの」
太田「うん」
田中「あとで、『橋爪功出てたろ?』って太田さんに言われて、 『誰?』って。『あの銀行員の役の』って言われて、あぁ!って。『あれ、本物の銀行員じゃないの?』って本当に言ったんだから」
本物の銀行員と思い込むって、橋爪さん、どれだけうまいか分かります。
古典なのに普通の言い回しで成立
また、「爆笑問題」の太田さんは、橋爪さんが大好きで、橋爪さんが代表を務める「演劇集団 円」の舞台を何回も観に行かれているそうですが、
太田さんは、
橋爪さんの演技を観たら、全く違いましたよ。『この喋り方、普段もするもんね』って演技なんですよ。セリフ、一個も変えないんですよ。シェイクスピアですからね。
チェーホフの『かもめ』の冒頭で出てきて、『まったく分からない・・・』って低いトーンで始まるんですよ。『これ、チェーホフだよね?』ってトーンで。そっから入って、新古典の雰囲気に持っていくんですよ。貴族の話だったりしますからね。
周りはもうちょっとオーバーにやってますけど。橋爪さんの芝居があまりにもリアリティがあるもんだから、そっちに引きづられていく感じですよ。『チェーホフ、シェイクスピアも、こうやって芝居をすれば良いんだ』って。ごくごく普通の言い回しができるんだな、この台本でって。
と、ごく普通の言い回しで古典を成立させていた橋爪さんを絶賛。
まさに、これが橋爪節の真骨頂で、雰囲気だけで演技を成立させる橋爪さん、素晴らし過ぎます。
田村正和をリスペクト
そんな橋爪さんがリスペクトされているのが、田村正和さんだったそうで、橋爪さんは、田村さんが現役の時は、普段から「殿」と呼んでいらっしゃったそうです。
新劇出身で叩き上げの橋爪さんが、なぜ、映画スター阪東妻三郎の三男として、スター街道を歩んでこられた田村さんを?とも思えますが、
橋爪さんによると、
田村正和が好きなんだ、俺は。見事なまでに映画俳優、スターじゃないですか。日常生活と仕事とを全く分けていらっしゃる。
ものを食べているところをあまり人に見られたくないので、なるたけ会食もなさらない。そういう自制心が凄いです。
かつては映画をやっていらっしゃったけど、ある時に『これからはテレビだ』と思ったそうです。テレビに関しては非常にアンテナを張っている。一方、舞台もずっとおやりになっていて、大ファンもいっぱいいた。
それがある時、自分の歳も考えて、ちょっとでも『無理かな』と思った時に潔くやめる。
自分と現実を考え、そういう世界に対する認識が非常に的確な人で、この人は凄いと思ったんですよ。それで、ファンになっちゃったの。
そうやって現状を把握する頭、自分を商品として見るスタンス、僕には本当にマネができないですから。
と、田村さんのプロ意識が素晴らしいとのこと。
ただ、橋爪さんほどの俳優でも、リスペクトされる俳優さんがいらっしゃるのもまた凄いです。
さて、いかがでしたでしょうか?
橋爪さんの、
- 年齢は?出身は?身長は?学歴は?本名は?
- 父親は「大阪電気商会」の重役
- 幼少期を芸術的な環境で過ごす
- 東京に転校~芝居に目覚める
- 「文学座付属演劇研究所」の第1期生に合格
- 芥川比呂志に従い「文学座」脱退~「劇団 雲」参加
- 「劇団 雲」では下っ端に降格
- 「スカパンの悪だくみ」で演劇界のスターに
- 芥川比呂志が師匠
- 芥川比呂志らと「演劇集団 円」を設立
- 「演劇集団 円」の代表に就任
- 出演作品(テレビドラマ)
- 出演作品(映画)
- 闇の歯車
- 「アルキメデスの大戦」で菅田将暉を絶賛
- 結婚⇒離婚⇒小川真由美と婚約
- 婚約解消の原因は?
- 現在の妻は?
- 息子は橋爪遼
- 娘は橋爪渓
- 演技力凄すぎて素人と間違われる?
- 古典なのに普通の言い回しで成立
- 田村正和をリスペクト
について、まとめてみました。
コミカルな役からシリアスな役、また、脇役から主役まで、ありとあらゆる役柄をこなし、それでいて、強烈な個性を残される橋爪さん。
御年70歳を超えても、バリバリ現役で活躍されていますが、これからもお体を労りながら、末永く橋爪節を炸裂し続けてほしいものです。
「阪東妻三郎の生い立ちは?当初は歌舞伎に弟子入りしていた!」
https://www.youtube.com/watch?v=a35yhC83BcE