２００３年１０月８日、中日の監督に就任すると、いきなり、就任１年目の２００４年に中日をリーグ優勝に導いた、落合博満（おちあい ひろみつ）さんは、２００５年は、主砲・タイロン・ウッズ選手が暴行事件を起こした影響などもあり２位に終わるも、２００６年は、またしても、中日をリーグ優勝に導いています。
「落合博満が川崎憲次郎を開幕投手にしたのは情報漏洩を確かめる為だった！」からの続き
2005年は開幕ダッシュに成功するも主砲のタイロン・ウッズが暴力事件を起こし、退場処分と10試合出場停止処分を課されていた
中日監督就任１年目の２００４年、早くも中日をリーグ優勝に導いた落合さんは、２００５年も「今年はV2して頂上も勝ち取る」と宣言すると、横浜から移籍したタイロン・ウッズ選手、立浪和義選手、福留孝介選手など前年の優勝メンバーの活躍で、４月は１６勝９敗で開幕ダッシュに成功するのですが・・・
５月５日（セ・パ交流戦開始前日）ヤクルト戦で、主砲のタイロン・ウッズ選手が藤井秀悟投手の頭部付近への投球（死球ではない）に激怒して藤井投手の右頬を殴り、退場処分と１０試合出場停止処分を課されてしまいます。
監督就任2年目の2005年は2位に終わっていた
すると、ウッズ選手を欠いた交流戦は２勝８敗と大苦戦を強いられ、ウッズ選手も、５月１８日に出場停止期間が明けた後すぐには調子が上がらずに打線がつながりを欠き、チームは低迷してしまいます。
そして、最終的には、チームはリーグ連覇を逃し２位に終わってしまいます。
2006年は6月と7月で貯金17となり、優勝が秒読みとなっていた
それでも、２００６年は、４月を１２勝８敗と勝ち越し、２年連続開幕ダッシュに成功すると、５月は連勝と連敗の波が激しく１４勝１２敗、貯金２という成績で終わるも、
昨年には失速してしまったた５月の交流戦では、開幕時には二軍だった佐藤充投手の活躍などで、２０勝１５敗１分と貯金を作り、首位に浮上すると、６月は１５勝６敗２分、７月は１２勝４敗１分と２ヶ月で貯金１７を稼ぎ出し、優勝が秒読みとなります。
後半戦は阪神に猛追されるも、川上憲伸、山本昌の活躍で首位の座を守っていた
そして、後半戦に入ると、阪神に猛追されるも、８月１１日からの直接対決３連戦で阪神に３連勝。ただ、その後、投手陣に疲れが見え始め、８月２３日からはまさかの４連敗。
その後、貯金を切り崩していき、阪神には４ゲーム差まで追い上げられるのですが、９月１５日からの阪神３連戦、初戦、川上憲伸投手の力投で勝利すると、９月１６日の２戦目は、山本昌投手が史上最年長のノーヒットノーランを達成するなどの活躍で阪神の猛追をかわし、首位の座を守ります。
また、９月１７日から阪神に９連敗を喫し、９月２９日には阪神に２ゲーム差にまで追い上げられるのですが、９月３０日には山本昌投手の踏ん張りで阪神の連勝を止め、首位の座を死守します。
監督就任3年目の2006年もリーグ優勝を果たしていた
すると、マジック１で迎えた１０月１０日の巨人戦（東京ドーム）では、３対３で迎えた延長１２回、福留孝介選手のタイムリーなどで５対３と勝ち越すと、その後、４番タイロン・ウッズ選手が４７号満塁本塁打を放ち、一気に９対３、そして、最後は、守護神・岩瀬仁紀投手が巨人の反撃を抑え、２年ぶりのリーグ優勝を果たしたのでした。
ちなみに、普段はベンチに腰をかけ、試合がどのような展開になろうとも表情一つ変えなかった落合さんですが、巨人との優勝決定戦でタイロン・ウッズ選手が満塁本塁打を放った時には、まだ試合が終わっていないにも関わらず、感極まって涙を流しながら、ウッズ選手を抱きついて出迎え、試合終了後の優勝監督インタビューでも冒頭で言葉が出ないほど感極まっています。
（しかし、日本ハムとの日本シリーズは１勝４敗で敗退しています）
「落合博満は監督4年目の2007年はリーグ2位も日本一になっていた！」に続く
優勝監督インタビューで感極まる落合さん。
