2014年の夏、アンヘル・ディ・マリア選手がレアル・マドリードを退団しました。
退団といえば、まだ聞こえは良いですが、ニュースを調べていると、
「放出」とか「売却」などの言葉が多く、穏やかではありません。
一体何があったのでしょうか?
その前に、ディ・マリア選手のプロフィールを紹介します!!
才能がないと言われた少年時代
1988年2月14日アルゼンチンのサンタフェ州に生まれ、
現在、アルゼンチンとイタリアの2つの国籍を持っています。
とても活発な子どもで、母親が心配して病院に連れていったほどだったそうです。
4歳からサッカーを始め、17歳でデビューしましたが、
コーチからは、才能がないから他の職業を探しなさい、と言われたそうです!!
その理由は、スピードはあるものの、スタミナや対人プレーが弱かったため、
と言われています。
コーチのレベルでは、ディ・マリア選手の隠れた才能は分からなかったのかもしれませんね。
才能の開花
しかし、2007年にロサリオ・セントラルを率いたカルロス・イスチアによって、
左ウィングにポジションを変えられたことによって、彼の眠れる才能が開花しました!!
ポジションが変わることによって、才能が開花することは、
サッカーではたびたび、あることなんだそう。
コーチの言うことを聞かず、職を変えなくて本当に良かったです(^_^;)
その後は、大活躍で多くの優勝に貢献しています。
★2007年FIFA U-20ワールドカップで3得点を記録して優勝に貢献
★2008年の北京オリンピックでは金メダル獲得に大きく貢献
★同年アルゼンチン代表でデビュー
★2007-2010SLベンフィカでは2度のシーズン優勝に貢献
彼の快進撃はとどまることを知りません!!
ディ・マリア選手の得意技
彼の得意技は、何と言っても、
左右どちらからでもプレーすることができる、優れたドリブルです!
彼自身は、「ラボーナが得意」 と過去に言っていて、
相手選手にとっては、予測不可能なほど速いそうです!
ちなみにラボーナとは、軸足の後ろを廻って蹴り足を交差させ、
ボールを蹴る技術です。
なんか足がこんがらがってひっくり返りそうなプレーですが、
バッチリ決めたらすごくかっこいい!!
レアル・マドリードに移籍。そして・・・
2010年6月、6年契約でレアルマドリードに移籍しました。
レアルマドリードでも素晴らしい活躍で、
彼のファーストネーム、アンヘル(Angel)にちなんで、
「マドリードの新たな天使」と呼ばれたほど。
しかし、2014年8月、レアル・マドリードはディ・マリア選手を
5970ポンド(約103億円)でマンチェスター・ユナイテッドに売り、
トニ・クロースとハメス・ロドリゲスを獲得したのです!
(結果としては、ディ・マリア選手が移籍を志願した形になっていますが・・・)
驚きの退団理由?!
さて、その売却理由を、もとい、退団理由を、
バルセロナで監督を務めていたカルロス・レシェック氏が語っています。
ディ・マリアはレアル・マドリードにとっては、顔が悪すぎた。
トニ・クロースやハメス・ロドリゲスとは顔が違うだろう
なんかネタかな~と思えるような理由ですが・・・
外見が良くて、プレーも上手だったら見た目にも華やかだし、
言うことはないですが、スポーツ選手なので、やっぱりプレーですよね。
ただ、このレシェック氏は以前にも、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手の調子が悪かった理由として、「ピザの食べすぎ」と言って物議をかもした前科があるようなので、やっぱりネタかもしれませんね。
当の本人は・・・
さて、当の本人である、ディ・マリア選手はこの退団をどう語っているのでしょうか?
移籍は自分の希望ではなかった
いろいろなことが言われ、多くの嘘が出回った。
彼らは常に、僕がクラブを離れたがっているようにしたがったけど、
そうじゃなかったんだ。残念ながら、僕のサッカーは誰かの好みではないんだよ。
僕が唯一求めるのは、公正な取引だった。僕が検討することはたくさんあるけど、その大半がサラリーとは関係がない。
僕はマンチェスター・ユナイテッドでそれを見つけたい。
世界最大のクラブの一つだ。僕は彼らと歴史をつくりたいと願っている
これは、退団が決まった時にディ・マリア選手が書いた、
スペイン「マルカ」への手紙の中の一部です。
顔が良くない、というのは言いすぎかもしれませんが、それに近いようなことが
理由なのかもしれません。
この手紙の内容のほとんどが、レアル・マドリードで一緒にプレーしたチームメートや、スペインの観客への感謝を綴っています。
私達の想像のつかないようなことが、いろいろあったんでしょうね・・・
マンチェスターに希望を託すが・・・
マンチェスターユナイテッドに移籍したディ・マリア選手ですが、
早くも退団の可能性がうわさされています。
度重なる負傷で、自身のベストパフォーマンスができない状態で、苦しんでいるそうです。
その上、不幸は続きます。
イギリスの自宅に強盗が入り、家族共々避難を余儀なくされたとのこと。
イギリスの治安を懸念しているようです。
ほとほと、イギリスに嫌気が差しているのではないでしょうか。
日本風に言えば、イギリスって縁起悪い!!
まだまだ希望の星が・・・電撃移籍へ?!
しかし、こんな才能あふれる選手を、みすみす、放っておくわけがありません。
パリ・サンジェルマンが獲得を希望しているそうです!!
ディ・マリアもパリ・サンジェルマンに移籍希望を明かしていたことが
あるということなので、トントン拍子で話がまとまればいいですね。
逆境に負けず、新天地でまた天才的アタッカーとして、
神業のドリブルを、これでもかぁ~!!というくらい、
見せつけてほしいものです!!