舞台を中心に活動されてきた、女優の神野三鈴(かんの みすず)さん。近年では、テレビドラマの出演も増え、ご主人がジャズピアニストの小曽根真さんであることも、話題となっています。
年齢は?出身は?身長は?
神野さんは、1966年2月25日生まれ、
神奈川県のご出身、
身長168センチ、
血液型はA型、
趣味・特技は、
絵本の朗読、読書、オーガニック旬材の創作料理、
だそうです♪
舞台女優として活動
神野さんは、十代の頃、モデルをされていたそうですが、「ガラスの動物園」「欲望という名の電車」「熱いトタン屋根の猫」などで有名な、アメリカの劇作家、テネシー・ウィリアムズが描く、ガラスのように繊細な世界観に感銘受け、それを演じたいと思われたことから、1992年「グリーン・ベンチ」で舞台デビュー。
その後も、舞台を中心に、数多くの作品に出演され、2012年には、舞台「三谷版 桜の園」と「組曲虐殺」で、「紀伊國屋演劇賞個人賞」を受賞されるなど、長年、鍛えぬかれた演技力が、高く評価されています。
「紀伊國屋演劇賞個人賞」の贈賞式より。
柳美里との出会い
ちなみに、神野さんの舞台デビュー作、戯曲「グリーン・ベンチ」の作者は、柳美里(ゆう みり)さんなのですが、
神野さんは、柳さんの書く力強い言葉に大きな影響を受けたそうで、神野さんは、そのことについて、
当時の私は自分の言葉が見つからなくて、人と話せなかった。でも、柳の力強い言葉と出会って、なぜ話すのか、話さないといけないのかを、考える機会を得た。
と語っておられました。
また、神野さんは、子どもの頃を振り返り、
1つの役を演じることは、一人一人を葬るような作業だった。それは、思春期の自分を悩ませた、いろいろな自分を葬る作業だったのかもしれません。
ともおっしゃっていました。
ほんと、人との出会いって、大切ですね~
小曽根真と結婚!
そんな神野さんの、気になるプライベートですが、
神野さんは、ジャズピアニストの小曽根真(おぞね まこと)さんと結婚されています。
阪神・淡路大震災の後、神野さんが企画されたチャリティーコンサートに、小曽根さんが出演されたことがきっかけだそうで、
その3ヶ月後に結婚と、まさにスピード婚だったようです。
馴れ初めは?
神野さんは、チャリティーコンサートを企画され、それに出演してくれるミュージシャンを探し、声をかけておられたのですが、
ポスターの最初に名前を出してくれるなら
僕が発起人ってことにしてくれるなら
という人ばかりだったそうで、
そんな中、小曽根さんは、
名前なんか出なくていい
と、即OKしてくれたそうです。
その時、小曽根さんはシカゴにおられ、電話での出演依頼だったため、神野さんは、小曽根さんが帰国する当日に、会う約束をとりつけられたのですが、
小曽根さんは、そんな神野さんの行動力に、強引な人だと思われたそうです。
一方、神野さんはというと、小曽根さんに会われたその瞬間に、
あ、私が結婚するのはこの人なんだ
と、直感が働いたのだとか!
周囲の反対
しかし、お二人の結婚には、小曽根さんのご家族や親友が猛反対。
真は結婚には向いていない。あなたが不幸になるから、やめておきなさい。
と、いうのがその理由で、特に、小曽根さんのお母さんからは、
あなた(神野さん)が不幸になるの、私はかわいそうで見てられない!
とまで、言われたのだそうです。
結局、お二人は、反対を押し切り、結婚されたのですが・・・
神野さんは、小曽根さんの周囲の人達が結婚に反対したわけを、早くも知ることになったのでした。
夫を支える日々
というのも、小曽根さんは、自分の個性を表す音楽が日本で認められないことに不満をつのらせ、コンサートから帰ってきては、お酒を飲んで、物を壊したりと、度々、そのストレスを爆発させていたというのです。
それでも、神野さんは、そんなご主人を励まし、一流の音楽家になってほしいと、女優業をセーブし、一緒にニューヨークに渡られるのですが、
そんな時、実のお母さんを、介護しなくてはならなくなり、神野さんは、日本とアメリカを往復し続けたのだそうです。
夫の成功
そんなある時、小曽根さんは、アメリカのミュージシャン、ゲイリー・バートンのツアーに呼ばれ、ヨーロッパツアーに出ることになったのでした。
しかし、いつものことながら、次第に、バートンの音楽に合わせてピアノを演奏することが辛くなってしまいます。
ついに、神野さんは、そんなご主人に、一度、自分の音楽を思いっきり弾くように提案され、
それで、怒られて、クビになっても仕方ない
と、ご主人の背中を押されたのだとか。
それで、小曽根さんは、神野さんのアドバイス通り、イタリアのウンブリアでの公演中、ソロを思い切り弾くと、観客は大歓声!
そして、なんと、バートンまでも、小曽根さんをハグされ、
素晴らしかった!
と、言ってくれたのだそうです。
ゲイリー・バートンと小曽根さん。
こうして、自身が目指すべき道がはっきり分かった小曽根さんは、精力的に活動を続けられ、
2014年には、「ニューヨーク・フィルハーモニック」のアジアツアーにおいて、日本人初のジャズピアニストとしてソリストに抜擢されるなど、世界的に活躍するピアニストとして成功を収められたのでした。
夫のサポート
一方、神野さんはというと、夫が成功したこと、そして、お母さんが亡くなられたことで、女優として、第二のスタートを切られたのですが、
ご主人の小曽根さんは、今度は自分が応援する番だと、神野さんの女優としての活動をサポートしてくれているのだそうです。
神野さんと小曽根さん♪
夫婦ともに、何かを表現するお仕事ということで、お互い、その苦労や喜びを理解し、分かち合えるなんて、ほんと、素晴らしいですね!
「せいせいするほど、愛してる」
さて、2016年7月から始まる、テレビドラマ「せいせいするほど、愛してる」では、
向井雅代役を演じられる神野さん。
この作品は、同名の人気少女漫画が原作で、ティファニーの広報部で働く、主人公、栗原未亜(武井咲さん)が、副社長、三好海里(滝沢秀明さん)と恋に落ちるも、三好にはすでに妻がいて・・・という禁断の恋の物語なのですが、
神野さん演じる向井雅は、未亜の上司で、「何事も結果がすべて」の成果主義の部長という役どころ。
繊細な感性を持ち、言葉のひとつひとつを、丁寧に演じられている、神野さんのイメージとは、かけ離れた役柄に思えるのですが、ご主人を支え、お母さんの介護もされていた神野さんなので、力強く生きる女性も、意外とハマり役かもしれませんね!
このドラマ、舞台で鍛えられた、神野さんの演技、必見です!!