「星影のワルツ」が大ヒットした後も、銀座や赤坂での豪遊、高級車や高級服への浪費を一切せず、相変わらず、ケチケチとした節約生活を続けていたという、千昌夫(せん まさお)さんですが、そんな生活をしていたのには理由があったそうです。
「千昌夫が若い頃は「星影のワルツ」が大ヒットするも節約生活を続けていた!」からの続き
節約生活を続けていた3つの理由とは?
「星影のワルツ」の大ヒットで多額の印税収入を得た後も、相変わらず、節約生活を続けていたという千さんですが、
(突然の大ヒットで、金回りが良くなって、周囲からチヤホヤされるなど、急激な環境の変化で、人間性までが大きく変わる歌手が多かったそうです)
千さんが地道な生活を続けていたのには3つの理由があるそうで、
まず、1つ目は、お母さんを東京に呼び寄せ、楽な生活をさせてあげたいという夢があった為。
2つ目は、
たとえ1曲がミリオンセラーになったとしても次のヒット曲が出なければ歌手としてやっていけない
と、「このヒット曲だけでは・・・」と危機感を抱いていた為。
そして、3つ目は、幼い頃から貧乏に慣れていたため、贅沢をしようとは思わなかった為で、千さんは、幼い頃、家の電気まで止められたことがあるほどの貧困生活を経験し、お金の大切さを嫌というほど思い知らされており、「もう二度と、あんな岩手の生活に戻りたくない」との思いが胸の中にこびりついていたからだそうです。
「ケチ」と呼ばれることを誇りに思っていた
そんな千さんは、一躍スターダムに上り詰めたことで、同業の歌手など、交際範囲が広がっていったにもかかわらず、銀座や赤坂で豪遊せず、節約生活を続けていたことから、よく「ケチ男」と陰口を叩かれていたそうですが、
千さん自身は、「ケチ」と呼ばれることを少しも恥じておらず、むしろ誇りに思っていたそうで、
「星影のワルツ」のレコードの印税を計算しながら、
ようやくヒット曲が1曲出たものの、果たして2曲目のヒットが出る可能性があるのか
もし今後、ヒット曲に恵まれなかった場合、自称・歌手として、相変わらず、風呂なしのアパート暮らしを余儀なくされる・・・
などと、将来について考えていたそうです。
某有名男性歌手は印税を周囲の大人たちに使い込まれていた
ちなみに、一般的な歌手の場合、金銭的にルーズなことが多く、レコードが売れ始めてレコードの印税が入ってくると、一気に派手な生活に変身するほか、たちの悪い芸能プロダクションに所属している場合は、その印税さえ、何やかんやと理由をつけてほとんど支払われず、知らぬまま働かされ続けているということもあったそうで、
誰もが知っている大ヒット曲を次々と連発した某男性歌手は、20歳前後の時、デビュー曲が大ヒットするも、周囲にいる業界の大人たちから、ヒット曲の印税がいくらで、何枚売れたかなど知らされないまま、巨額の印税が知らないところで、あっという間に使い込まれてしまっていたそうで、
さすがに、途中でおかしいと気づくも、まだ新人だったことから、印税の行方を聞くことができず、ヒット曲を何百回と繰り返し歌っただけで、結局、手元には一銭も残らなかったのだそうです。
(金銭的にしっかりしていた千さんは、そのようなことはなかったそうです)
「千昌夫は昔22歳で5万坪の土地を担保に資産運用を始めていた!」に続く