幼少期から足が速く、小学校の時には、野球だけではなく徒競走でも活躍したという、長嶋茂雄(ながしま しげお)さんは、中学校で入部した野球部でも、1年生の秋にはレギュラーに選ばれると、中学対抗野球大会では、ランニングホームランでチームを逆転優勝に導いたそうですが、中学の時には、一度だけケンカ騒ぎを起こしていたといいます。

「長嶋茂雄は少年時代から足が速く徒競走でも活躍していた!」からの続き

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中学1年生の秋には野球部でレギュラーに

長嶋さんは、中学進学後、脇目も振らず、すぐに野球部に入部すると、野球部に入部した一年生はざっと100人はおり、レギュラーは3年生で固まっていたそうですが、

長嶋さんは、新入生の中でも一番小柄ながら、怖いもの知らずで、すばしっこさにかけては人に負けない自信があったことから、このことが、特別大変なことだとは思わなかったそうで、

(「ハヤテ・クラブ」で鍛えた竹バットの威力を見せるチャンスが今こそやってきたと、張り切っていたそうです)

案の定、その年の秋には、一年生にもかかわらず、すばしっこさを買われて、打順は1番、ポジションはショートとしてレギュラーに選ばれると、2年生の時には、打順は3番となり、3年生の時には、キャプテンになったそうです。

中学対抗野球大会では俊足を飛ばしランニングホームランでチームを逆転優勝に導いていた

そんな長嶋さんは、印旛郡の中学対抗野球大会でも、足の速さで活躍したそうで、長嶋さんの佐倉中学校は、トントン拍子で勝ち進んでいき、決勝戦では、酒々井(しすい)中学校と対戦すると、9回裏の土壇場では2対3とリードされていたそうですが、

打席に入った長嶋さんが、「頼むぞ!」という母校の応援団の声援を背に、思い切ってボールを打つと、打球はセンター右へ抜けるゴロのヒットとなったそうで、帽子を飛ばし、駆けに駆けると、ランニングホームラン(2ラン)となり、見事、4対3で逆転優勝したのだそうです。

ちなみに、長嶋さんは、この時のことを、著書「燃えた、打った、走った!」で、

ここぞというときに、自分のバットで勝負を決める快感を、この試合で生まれて初めて味わった。

と、綴っています。

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中学校の電車通学の第一日目にケンカ騒ぎを起こしていた

ところで、そんな長嶋さんは普段はおとなしかったそうですが、中学校への電車通学の第一日目に、生まれて初めて、本格的なケンカ騒ぎを起こしていたといいます。

(自宅がある臼井から中学校がある佐倉まで、京成電車でわずか一駅だけだったそうですが、定期券を使うことが嬉しくてたまらなかったそうで、電車で通学していたそうです)

というのも、佐倉駅の改札口を出た途端、誰かに思い切り足を踏まれたそうで、

長嶋さんは、

痛いじゃないか!

と、言ったそうですが、

(小柄だったため、なめられたのか)その中学生は、フンと鼻で笑い、

そんなところでボヤボヤしてるからだ。どけよ!

と、肩で強引に長嶋さんを押しのけて通ろうとしたことから、

長嶋さんが、

あやまれよ。人の足踏んづけて・・・

と、言うと、

その中学生は、

へっ。なんでオレがあやまんなきゃならないんだ。どけ、どけ!

と、さらに、長嶋さんを押しのけて通ろうとしたそうで、

長嶋さんは、カッとなり、その中学生に、かかっていったのだそうです。

ただ、ちょうどその時、中学の先生がたまたま通りかかって仲裁してくれたため、大事には至らなかったそうですが、この一件で、長嶋さんは、「チビの一年生」と全校で有名になったのだそうです。

(ケンカらしいケンカは、後にも先にもこの時の一度きりだそうです)

「長嶋茂雄は幼少期は小柄も中2の頃から急に背が伸びていた!」に続く


燃えた、打った、走った!

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