小柄な体を活かしたスピードあるプレーを目指し、時間を見つけては、フェンスを相手に捕球から送球へのフォーム作りに励んでいたという、吉田義男(よしだ よしお)さんは、捕球した際の右手をグラブに入れるタイミングや、捕球の際の体の位置なども意識して練習を重ねたそうで、そんな努力の甲斐あり、新人でただ1人、鴨池キャンプのメンバーに選ばれたといいます。

「吉田義男は阪神入団後は小柄な体を活かしたプレーを目指していた!」からの続き

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打球をグラブに収めると同時に右手でボールを握るタイミングを試行錯誤していた

吉田さんは、小柄な体を活かしたスピードあるプレーをするため、ノックを受ける際には、グラブの中でまだボールが回転しているうちに、右手を突っ込んでボールを摑み、打球をグラブに収めると同時に、右手でボールを握るタイミングを試行錯誤したそうで、

突き指したり、爪がはがれたりしたそうですが、

痛い思いを繰り返していけば、身体が自然に覚えてくれるだろう

と、考えていたそうです。

いかに送球動作に移りやすい体勢で捕球するかに心を砕いていた

また、身体の中央で捕球するのが基本だと考えられていた当時、吉田さんは、三遊間寄りの打球は身体の左寄りで、二遊間寄りの打球は身体の右寄りで捕球するよう、強く意識しながら練習をしたそうで、送球へのスムーズな移行のためには、そのような応用が欠かせなかったのだそうです。

そして、フットワークについても、捕球のための基本を崩して、いかに送球動作に移りやすい体勢で捕球するかに心を砕いたそうで、

突き指をし、生爪をはがし、たくさんのエラーをしながら、少しずつ、少しずつ、目指しているものに近づいていったのだそうです。

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新人でただ1人、鴨池キャンプのメンバーに選ばれていた

すると、吉田さんは、新人で唯一、(一軍入りにチャレンジする機会が与えられる)鴨池キャンプのメンバーに選ばれたのだそうです。

(同期の、南海高校(岡山)の三宅秀史選手、熊本工業高校の山部濡也投手と山本哲也捕手、長崎商業高校の河津憲一選手、高砂高校からテスト入団した小山正明投手らはメンバーから漏れたそうです)

とはいえ、鴨池キャンプでは、ほとんどボール拾いに明け暮れる毎日だったそうですが、それでも、腐っている暇はなく、甲子園に残った山本さんや三宅さんはどんな鍛え方をされているのだろうか、などと考えながら、球場に隣接する陸上グラウンドで、若手の渡辺省三さんと日が落ちるまでランニングに励んだのだそうです。

(若手では他に、三船正俊投手、岩村吉博投手、大原博志選手など、今でいうところの強化指定選手がいたそうです)

「吉田義男はルーキーで正遊撃手になるも投手によく怒鳴られていた!」に続く

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