小学５年生の時、アメリカ軍が奨励したことで大流行した野球に夢中になったという、小山正明（こやま まさあき）さんは、高校でも野球部に入ると、高校３年生の時には、阪神タイガースの入団テストを受けたそうですが、２ヶ月以上音沙汰がなく、洋松ロビンス（現・横浜DeNAベイスターズ）の入団テストも受けたそうです。
「小山正明の｢精密機械｣のルーツは幼少期にあった？」からの続き
無名高校の野球部に入部
小学５年生の時、アメリカ軍が奨励したことで大流行した野球に夢中になったという小山さんは、兵庫県立高砂高等学校に進学すると、野球部に入部したそうですが、
高砂高校は野球では無名高校だったことから、３年生の時には県大会予選に出場するも、１回戦で敗れたそうです。
（高砂高校はもともとは女学校で、小山さんが入学する１年前の１９４９年に男女共学となって野球部が設立されたばかりだったそうです）
父親に遠縁にあたる阪神のオーナーで電鉄本社社長の野田誠三に依頼状を書いてもらう
そんな中、プロ野球選手になりたかった小山さんは、高校卒業後の進路を考える時期になると、大学進学を勧めるお父さんを説得し、遠縁にあたる阪神のオーナーで阪神電鉄本社社長の野田誠三さんに、「息子をテストしてやってほしい」と依頼状を書いてもらったそうです。
（書道の師範だったお父さんは、筆で巻紙に手紙を書いたそうです）
高校3年生の時に特別に阪神の入団テストを受けていた
こうして、小山さんは、高校３年生の時（１９５２年１１月１６日）、特別に、たった一人で阪神タイガースの入団テストを受けると、
テストでは、松木謙治郎監督、御園生崇男コーチ、河西俊雄２軍監督が見守る中、一塁側ベンチ横のブルペンで投げたそうで、
球を受けてくれた石垣一夫捕手（同年秋に入団したばかりの新人だったそうです）には、「速い球放るな」と、言ってもらったそうです。
（河西２軍監督には、「誰かスカウトは来ているのか」と聞かれ、「誰も来ていません」と答えたそうです）
阪神から2ヶ月以上合否の連絡が来ず洋松ロビンスの入団テストも受けていた
ただ、その後、合否は後日連絡するとのことだったのですが、２ヶ月以上経っても、阪神からは通知が来なかったそうで、
不安になった小山さんは、年明けの１９５３年２月には、今度は、お父さんの碁仲間の運動具店主から紹介してもらい、明石公園球場（現在は明石トーカロ球場）でキャンプ中の洋松ロビンス（現・横浜DeNAベイスターズ）の入団テストも受けたのだそうです。
（テストでは、新田恭一総監督から、「フリー打撃で投げなさい」と言われ、全力投球で投げると、打者から「もう少しスピード緩めてくれ」と言われたほか、青田昇選手の播州弁で「ええ球放るやんか」という声が聞こえてきたそうです）
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