1999年に大阪で結成し、2007年に、シングル「愛しい人」「ギフト」と立て続けにヒットを飛ばした、J-POPユニット「ET-KING」。2014年には、一旦、活動を停止していますが、メンバーの死を経て、2015年、活動を再開しています。
「ET-KING」
1999年、イトキンさん、TENNさん、KLUTCHさんの3人は、
大阪の大国町を拠点に「ET-KING」結成。
その後、ライブを観に来たセンコウさんが、
そのパフォーマンスに感銘を受け、加入を志願。
また、詳しい経緯は分かりませんでしたが、
イトキンさんと高校の同級生だったBUCCIさん、
KLUTCHさんと同じ中学の先輩だった、
DJ BOOBYさんが加入し、
しばらくは、6人で活動されていたのですが、
2003年には、「ET-KING」とイベントで共演経験があり、
「ET-KING」に憧れていたコシバKENさんが加入。
以下、最終的な「ET-KING」のメンバーとなっています。
イトキンさん(ヴォーカル)
TENNさん(MC)
KLUTCHさん(ヴォーカル)
センコウさん(ヴォーカル)
BUCCIさん(ヴォーカル)
DJ BOOBYさん(DJ)
コシバKENさん(総合司会)
(左から)BOOBYさん、KLUTCHさん、TENNさん、イトキンさん、
BUCCIさん、センコウさん、コシバKENさん。
デビュー
そして、2005年、「ET-KING」は
テレビ番組「流派-R」で特集されたイベント、
「流派NIGHT」のオーディション企画、
「R-Battle」に参加されると、
応募者総数450組の中から、
見事グランプリを獲得!
レコード会社5社の争奪戦の末、
翌年の2006年夏、ユニバーサルミュージックより、
ファーストシングル「ドーナッツ/夏大盛り」で、
メジャーデビューを果たされています。
「ドーナッツ/夏大盛り」
「愛しい人へ」「ギフト」がヒット!
その後、「ET-KING」は、
2007年2月にリリースした、
3番目のシングル「愛しい人へ」が、オリコン最高10位、
デジタルダウンロード件数100万件を突破するヒット!
「愛しい人へ」
さらに、同年7月にリリースした、
5番目のシングル「ギフト」が、
オリコンチャート最高12位を記録するヒットとなり、
「ギフト」
結婚式で使われる定番ソングとなるなど、
広く世の中に知られるようになったのでした。
活動休止へ
また、翌年の2008年には、
アニメ「ヤッターマン」の主題歌、
「ヤッターマンの歌」を担当されるなど、
順調な活動を続けられていたのですが、
次第に人気が低迷。
2014年3月には、
「ET-KING 結成15周年記念全国ツアー
~おまえとおったらおもろいわ!~」
11都市11公演をスタートさせるも、
翌月の4月に、地元、大阪フェスティバルホールの、
最終公演をもって活動を休止。
メンバーは、活動休止にあたり、
結成15周年を迎えるにあたり、
メンバー全員で繰り返し話し合いを進めてきました。自分達に、この先何が出来るのか?
7人で作る音楽の意味とは何なのか?いま一度グループとしての活動を見直し、
また一から新しいET-KINGというものを作り上げていく、
そんな時間が必要だという意見に達しました。
と、発表されています。
TENN死去!原因は?
こうして、「ET-KING」は充電期間に入り、
メンバーそれぞれが、個々で活動を開始された矢先・・・
2014年9月、
TENNさんが自ら命を断たれます。
大阪市天王寺区にある自宅マンションの駐車場車内で、
TENNさんが首をつっているのを、
奥さんである、「SPEED」の上原多香子さんが発見し、
救急車で病院に運ばれるも、死亡が確認されたのでした。
上原多香子さんとTENNさん。
TENNさんは、それまで、
自殺をほのめかすような言動などはなく、
曲を作ったり、携帯電話を購入するなど、
普通の生活を送られていたようなので、
なぜ、自殺したのか分からないと、
周囲の人たちは首をかしげているのですが、
その一方で、この頃、TENNさんは、
ほとんど無収入に近い状態で、
「ET-KING」活動休止後、
センコウさん、BUCCIさんと3人で、
ユニット「ヒロウモンズ」を結成されるも、
新曲の制作で煮詰まり、
知人の男性に、電話で、
ヒロウモンズでどうしても1発当てなきゃいけない
と、話されていたそうで、
追い込まれたような感じだったとのこと。
また、そのような状況だっため、
金銭面で、奥さんの上原さんに頼っていたこと、
そして、東京で活動する上原さんと、
すれ違いの生活が続き、離婚話も出ていたことから、
悩んでいたとも言われています。
TENNさんの遺影を抱える上原多香子さん。
活動再開
そんな中、2015年7月、
「ET-KING」は活動を再開。
TENNさんが亡くなったことで、
メンバーは、辛く苦しい日々を送られていたのですが、
TENNさんのお母さんの、
大丈夫やで。離れてないから。
また会えるし。ちょっと遠いところにおるだけや。
の言葉に励まされ、
「ET-KING」の活動再開を決意されたそうで、
活動休止中に、大阪のスタジオを拠点に、
自分たちのレーベルを設立し、
2016年4月には、
再始動後初のワンマンライブを、
大阪城野外音楽堂で開催されています。
そのことにつて、イトキンさんは、
僕らはずっと大阪・大国町で、
メンバーみんなで共同生活をしていたこともあって、
どこかで「みんながおって当たり前」と、
刷り込みのように、無条件に思ってきたんです。ただ、今回、TENNのことがあって、
それがガラッと変わりました。ホンマに、ホンマに。「いるのは当たり前ではない」。
そう、心底思うようになりました。切なくもありますけど。となると、より一層、好きなもんとおれる時間というのが、
とんでもなく貴重で、幸せなものやと思えるようになったんです。
と、語っておられ、
もともと、とても仲の良いメンバーでしたが、
このことで、一層絆が強くなったご様子。
TENNさんのことは残念ですが、
どうせなら、全盛期を超えるような、
ブレイクをを期待したいですね。
応援しています!!