2003年11月、少年への性的虐待疑惑で逮捕され、翌年の4月に起訴されると、以降1年7ヶ月もの間、裁判で無罪を主張された、マイケル・ジャクソンさん。これは「マイケル・ジャクソン裁判」として、全世界の注目を集めました。


「Badが大ヒット!We Are The Worldの作詞作曲も!」の続き

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少年への性的虐待疑惑で裁判へ!

マイケルさんは、もともと、がんに侵されていた、
ギャヴィン・ヴェンチュラ=アルヴィーゾウ
(Gavin Ventura-Arvizo)という13歳の少年と、
その家族をネバーランドに長期滞在させており、

少年のがんの治療費と生活費を、
無償提供されていたそうですが、

こともあろうか、
この少年と母親に訴えられてしまいます。

ギャヴィン少年とマイケルさん

マイケルさんは、2003年11月20日、
少年に対する性的虐待の容疑で逮捕されると、
2004年4月21日に起訴され、

「被告(マイケルさん)にいたずらされた」

と、訴える原告側と、
無罪を主張し、全面対決。

1年7ヶ月もの間、裁判は続きました。

(判決までの最後の3ヶ月は、
 ほぼ連日審理が行われたそうです)

ギャヴィン少年とその母親

無罪判決もストレスで体重が40キロに

しかし、マイケルさんがしたとされる行為を、
裏付ける証拠がほとんどなかったことや、

「ホーム・アローン」(1990)の主演で、
一躍人気を博した元子役のマコーレー・カルキンさんが、

「ホーム・アローン」当時のマコーレー・カルキンさん。

子役当時、自身も、
マイケルからイタズラされたという疑惑に対し、

「同じベッドに寝ただけだ。性的な事は一切ない」

と、否定されたほか、

公判が進むにつれて、
原告側の証言が揺らぎ始めたことから、

「有名人から金を取ろうとして、
母親が子供に虚偽の証言をさせた詐欺」

との見方が次第に強まり、

2005年6月13日、マイケルさんに、
無罪の判決が出ています。

(ちなみに、この母親は、過去にも、
 子どもががんであることを理由に有名人に接触し、
 治療費としてもらったお金で豪遊していたとか。)

しかし、マイケルさんは、
この裁判のストレスからか、背中の痛みを発症し、

裁判の終盤では、もともと、
56キロあった体重が40キロまで落ち、
お父さんの支えがなければ歩けないほど、
衰弱してしまったのでした。

裁判所に向かうマイケルさん

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最後の公演「THIS IS IT」を行うと発表

その後、マイケルさんは、
中東のバーレーンに滞在されていたのですが、

翌年の2006年5月、
音楽授賞式「MTV Video Music Awards Japan 2006」
に参加されるため、緊急来日。

裁判以降、初めて公の場に姿を現すと、
日本のファンの前で嬉しそうな笑顔を見せています。

しかし、2009年3月に、
記者会見を開くと、

イギリスロンドンの「O2アリーナ」で、
2009年7月から2010年3月まで、
「THIS IS IT」公演を行うことを発表。

そして、

「これが最後のライブだ」

と宣言されたのでした。

このライブは、マイケルさんにとっては、
1996年~1997年に開催された、
「HIStory World Tour」以来12年ぶりとなるライブで、

裁判の影響により長期間休止していた、
音楽活動の再開でもあったことから、ファンの期待は大きく、
当初10公演の予定のチケットは即日完売。

そのため、その後、公演予定は増え続け、
最終的には、50公演行われる予定となっていたのですが・・・

「マイケル・ジャクソンの死の真相は?他殺だった?」に続く

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