俳優の螢雪次朗さん。
その、主役を食ってしまうほど、ひと癖もふた癖もある、
一度見たら忘れられないくらい、インパクトのある演技力で注目されています。
最近では、NHK朝の連ドラで高視聴率を獲得した
「マッサン」 に出演していたので、
ピンときた方も多いかも?
ドラマの中で、りんご農園主の、西田進を演じています。
マッサンは、ウイスキー工場の経営資金を稼ぐために、
りんごジュースをつくろうとします。
その交渉のため、西田進を訪ねたのでした。
農園に立つおじさんそのものでしたね♪
アングラ演劇!
主役を食ってしまうほどの名脇役、螢さんですが、
過去にどのような活動をされていたのでしょうか?
お姉さんの影響で役者に興味を持ち、
高校卒業後、「東京演劇アンサンブル」 という劇団に入団したそうです。
しかし、新劇以外のアングラ演劇に興味をもたれたようで、
退団して、活動の場を規模の小さな芝居に移していったようです。
アングラって聞きなれない言葉ですが、なんでしょうか?
ちょと昭和の香りがしますね(^^;)
調べてみると、
アングラとは 「アンダーグラウンド」 の略で、
見世物小屋的な要素を含んでいるそうです。
近年、お芝居は、低俗なものを排除しがちですが、
あえて、それらを取り込んで、一大スペクタクルに仕上げた演劇のこと
をいうのだそうです。
1960年代中ごろから1970年代にかけて、
日本で流行ったとのこと。
当初は蔑称として使われていましたが、
今は普通に演劇用語として使われているそうです。
私は見たことがないので、どんなお芝居か想像がつきませんが、
レトロな感じがして、なかなかおもしろそうです。
1980年になって認められるようになったとのことで、
当初は、ちょっと日陰の存在だったのですね。
日活ロマンポルノ出身!
螢さんは、意外なことに、ストリップ劇場でお芝居をしたことがあり、
その縁で、日活ロマンポルノなどの映画に数多く出演したようです(^^;)
これも昭和の香りがしますね♪
日活ロマンポルノの俳優さんって、どんな人がするんでしょう?
好奇心から調べてみると、
螢さんのように、知名度のあるアングラ劇団、新劇、ピンク映画の出身俳優や、
子役出身の俳優がされることが多かったそうです。
余談ですが、風間杜夫さん、内藤剛士さんも、
日活ロマンの出身だそうです♪
お笑いだった?
1984年に、ルパン鈴木さんという人と
「螢雪次朗一座」 を結成しました。
コントをされていたようで、
横山やすしさんが司会を務める演芸番組に出演されて、
人気を博しました。
お笑いのセンスもあるということで、
芸能界で生き抜くのに、怖いものなしだったんですね!
しかし、39歳でコンビを解消していますので、
お笑いはやめて、役者一本で生きていこうと決意されたようです。
テレビドラマで活躍されるまでは、
小規模な芝居などで、着々と演技を磨いたのでした。
存在感を放つ名脇役は、一日、二日でできるものではありませんので、
その積み重ねが実を結んだのだと思います。
これからもいなくてはならない名脇役として、
ドラマの、あちらこちらで螢さんを見るたびに、
応援したくなりますね!!