ハーレーダビッドソンに乗った写真が「平凡パンチ」と「週刊プレイボーイ」に掲載され、その写真を見た「東映」からスカウトされて、1975年、「新幹線大爆破」で映画デビューを果たした、岩城滉一(いわき こういち)さん。その後も順調に映画に出演されていたのですが・・・突然、逮捕されてしまいます。
「岩城滉一は昔キャロル(矢沢永吉)の親衛隊クールスのサブリーダーだった!」からの続き
2作目の映画「爆発!暴走族」で主演も・・・
1975年、「新幹線大爆破」で映画デビューを果たし、俳優の道を歩き始めた岩城さんは、同年には、2作目の映画「爆発!暴走族」で、いきなり主演に抜擢。
そして、その後も、
1976年「爆発!暴走遊戯」
1977年「ドーベルマン刑事」
と、順調に映画に出演されていたのですが・・・
「爆発!暴走遊戯」より。中島ゆたかさんと岩城さん。
覚醒剤取締法違反と銃刀法違反で逮捕
1977年7月29日、前年の1976年12月17日に杉並区にある友人宅で、住吉会系暴力団組員から購入した覚醒剤を使用したとして、「覚醒剤取締法違反」で逮捕。
さらに、その保釈中には、改造拳銃を暴力団幹部に預けたとして、再び、「銃刀法違反(拳銃所持)」でも逮捕されたのでした。
(当時、岩城さんは、以前から付き合いのあった、元暴力団安藤組組長の安藤昇氏が主宰する芸能プロダクション「安藤企画」に所属していたのですが、この事務所に出入りする暴力団関係者から覚せい剤を入手したことを、警察の取り調べで供述されています。)
そして、この逮捕により、出演予定だった、テレビドラマ「あにき」は、降板となってしまったのでした。
松田優作の助けでわずか5ヶ月で復帰
しかし、判決から、わずか5ヶ月後には、友人だった松田優作さんの助けもあり、映画「俺達に墓はない」で芸能界に復帰すると、
「俺達に墓はない」より。松田さん(左)と岩城さん(右)。
その後も、
映画では、
「蘇える金狼」(1979年)
「野獣死すべし」(1980年)
「蘇える金狼」より。松田さん(中央)と岩城さん(右)。
テレビドラマでも、
「探偵物語」第11話「鎖の街」(1979年)
第21話「欲望の迷路」(1980年)
「探偵物語」より。岩城さん(左)と松田さん(右)。
と、松田優作さんと共演。
これを足がかりに、
「西部警察」第9話「ヤクザ志願」(1979年)
第42話「ピエロの名演」(1980年)
第91話「鮮血のペンダント」(1981年)
「真夜中のヒーロー」(1980年)
「大激闘マッドポリス’80」第15話「005便で来たスナイパー」(1980年)
「虹子の冒険」(1980年)
「西部警察」第42話より。手前が岩城さん。(その後ろは苅谷俊介さん)
と、完全復帰されたのでした。
ちなみに、岩城さんは、後に、週刊誌のインタビューで、
シャブを打って何が悪い
と、豪語していたそうです。
「岩城滉一の若い頃は「北の国から」でブレイク!ボクシングでは本当に失神していた」に続く