テレビドラマ「相棒」では、初代「相棒」を8年間務めた寺脇康文さんの降板があまりにも不自然過ぎたことから、寺脇さんと不仲になり、寺脇さんを降板させたのではと噂された、水谷豊(みずたに ゆたか)さんですが、実際のところどうだったのでしょう。
「水谷豊の大ヒッドラマ「相棒」は当初は単発ドラマだった!」からの続き
寺脇康文とスタッフの間で軋轢があった
もともと、寺脇康文さんが憧れの水谷さんとの共演を熱望しスタートしたテレビドラマ「相棒」は、リハーサル前の水谷さんとスタッフの打ち合わせに、寺脇さんも参加していたそうですが、
「相棒」が人気シリーズとなったのは、自分も少なからず貢献しているという自負があった寺脇さんは、次第に、その熱意から、撮影現場で意見することが多くなっていき、やがては、水谷さんが考えた演出プランとは違うプランを出し、スタッフと軋轢(あつれき)を生じるようになっていったそうで、
某テレビ局関係者は、
寺脇さんではなく、水谷さんが目立ってこその『相棒』です。寺脇さんの意見は、水谷さんやプロデューサーと違うことも多く、周囲から“主役を立てないで自分が目立とうとしている”とささやかれるようになってしまったんです。
最初はスタッフと気まずかっただけなんですが、次第に水谷さんともぎくしゃくするようになっていきましたね
と、証言しています。
寺脇康文は俳優仲間に苦悩を打ち明けていた
そして、ついには、寺脇さんの意見を取り入れないようにするためか、恒例だったリハーサル前の打ち合わせも行われなくなり、寺脇さんは孤立していったそうで、
寺脇さんは、行きつけのお店で、
結局、水谷さんには気持ちが届かなかったのかもしれない
水谷さんとは、空気が違うのかなって思ったんだよね・・・
と、俳優仲間に苦悩を打ち明け、
(寺脇さんは、いつもは明るくお酒を楽しむそうですが、この時はしんみりされていたそうです)
水谷さんから卒業する時期なのかもしれない。
とも、言っていたそうで、
それからほどなくして、亀山刑事は警察を辞職し、海外へと旅立つ、という展開を迎え、寺脇さんは「相棒」を降板。
降板は、寺脇さんが、
これ以上、憧れの水谷さんとの関係を悪化させたくない
と思い、今が引き際だと決断して切り出したと、噂されたのでした。
水谷豊が寺脇康文を降板させた?
一方で、「season6」の撮影中に、寺脇さんが水谷さんの演出プランに異議を唱えた際、これまで積もり積もった水谷さんの堪忍袋の緒が切れて、
水谷さんが、
ストーリー展開を一新するため、相棒を変えたい
と、プロデューサーに申し出たことから、
寺脇さんは、直接プロデューサーから、亀山役を「卒業」するように言い渡されたという話もあるようです。
つまり、水谷さんが寺脇さんを降板させたという説です。
寺脇康文の降板は「亀山薫」と「俳優・寺脇康文」を大事にした措置だった?
そして、この説は、「亀山薫」、ひいては、寺脇さん自身の将来を思っての措置だったとも言われているようです。
というのも、そもそも、特命係は、警視庁の上層部が、組織に不要と判断した人間を右京(水谷さん)の下に置き、自ら辞めさせるように仕向けるという部署で、亀山(寺脇さん)が配属されるまでにすでに6人が在籍し、いずれも、1年と経たずに辞めている、という設定になっていたのですが、
にもかかわらず、亀山だけが8年も居続けるのは無理があるほか、亀山という人間をリアルに考えた時、ずっとこのままでいいと思っているはずがないだろう、(ドラマ上とはいえ)亀山の人生を曖昧にしたくない、という考えから、「season7」を以って亀山を卒業させるという展開を迎えることになったということ、
(この構想は、「season4」から企画されていたそうです)
また、寺脇さんは、「相棒」の撮影で7ヶ月間も拘束されていたことから、もし、他の素晴らしい作品と巡り会えても、「相棒」の撮影のため、断念せざるを得ないかもしれず、亀山同様、今後の寺脇さんの俳優人生を思っての措置だったというのです。
実際、寺脇さんは、
亀山薫のこと、俳優・寺脇康文のことを、とても大事に、そして真剣に考えてくれている、その「思い」を受け止め、気持ち良く卒業させて頂くことにしました。
と、微妙なコメントをされており、自分から降板したのではなく、(理由はともあれ)降板要請があったと考えるのが自然でしょう。
寺脇康文は「相棒」の共演者・川原和久の結婚式に参加せず
さらに、これは邪推かもしれませんが、2012年10月、「相棒」の共演者である川原和久さんと、松本紀保さんの結婚披露宴が行われた際には、
水谷さんはもちろん、「相棒」のキャストがそろって出席されたのですが、寺脇さんの姿はなかったそうで、寺脇さんには、依然、わだかまりがあるのではと噂されたのでした。
寺脇康文は水谷豊との不仲説を否定
それでも、寺脇さんは、2013年4月、「徹子の部屋」に出演された際には、
水谷さんから、
これから君は、俳優としてどんどん成長できる。「相棒」に留まらず、様々な役を演じるために、羽ばたいて欲しい。
と、言われたと明かし、水谷さんとの不仲説を否定。
様々な思いを胸に秘めながらも、テレビドラマ「相棒」や水谷さんへの思いを自分なりに昇華されたのかもしれません。
「水谷豊は2代目「相棒」及川光博を不倫疑惑が許せず降板させていた?」に続く
水谷さん(左)と寺脇康文さん(右)。