1985年9月に「8時だョ!全員集合」が放送終了となると、その後、間もなく、劇作家の別役実にスカウトされ、二人芝居「湯たんぽを持った脱獄囚~求むな、されど与えられん~」に、役者として出演することになるも、膨大なセリフを覚えるのに苦労したという、高木ブー(たかぎ ぶー)さんですが、無事に公演が終了すると、達成感を感じ、その後も、数多くのお芝居に出演したといいます。
「高木ブーは別役実の二人芝居に役者として出演していた!」からの続き
役者として達成感を感じていた
セリフを覚えるのが苦手だったことから、「8時だョ!全員集合」時代にはほとんどセリフがなかったにもかかわらず、二人芝居「湯たんぽを持った脱獄囚~求むな、されど与えられん~」では、膨大な量のセリフを必死に覚えたという高木さんは、
公演が無事終わると、意外なことに、今まで味わったことのない達成感を感じ、さらには、劇作家の別役実さんが、あるインタビューで、
高木ブーさんは佇(たたず)まいがいい。素敵な役者です
と、褒めてくれたことを知り、とても嬉しかったそうで、
(高木さんいわく、調子に乗りやすいタイプのため)
役者って面白いな、もっとやってみたいな
と、思うようになったそうです。
別役実の二人芝居「トイレはこちら」にも出演
そして、その後も、高木さんは、別役さんの二人芝居「トイレはこちら」にも出演しているのですが、
このお芝居は、実は、高木さんが別役さんの家に遊びに行った際、
別役さんが、
来年のジァン・ジァンの二人芝居は何をやるかまだ決まってない
と、言ったことから、
高木さんが、
じゃあ、僕向きのを書いてよ
と、言い、出来上がったものだったそうです。
(この「トイレはこちら」はコミカルな内容だったそうで、そのためか、セリフは前の時に比べ、覚えやすかったそうです)
「トイレはこちら」より。
ウクレレの仕事が忙しくなって役者業から離れていた
こうして、お芝居に喜びを感じ、役者の道を歩み始めた高木さんは、別役さんの公演のほかにも、「花のお江戸のかぐや姫 我楽苦多一座奮戦記」(明治座)、「あたしは・・・モンスター」(三越劇場)ほか、宮本亜門さん演出のミュージカルにも出演していたのですが、
(相変わらず、セリフを覚えるのは苦手だったそうです)
本業であるウクレレの仕事が忙しくなると、だんだん、音楽中心の活動になっていき、お芝居からは離れていったのだそうです。
ただ、それでも、お芝居が嫌いになったわけではなく、
高木さんは、
僕はいつも成り行き任せで、何を目指そうとかどっちに進もうとかはないんだよね。でも、一時期たくさんお芝居をやらせてもらったのは、楽しかったし、いい経験だったな。
と、語っています。
「高木ブーのデビューからの出演ドラマ映画CMを画像で!」に続く