低迷していたテレビに、深夜ラジオ番組のドタバタなノリを取り込むべく、「ぎんざNOW!」「金曜10時!うわさのチャンネル!!」の司会者に抜擢されると、あれよあれよと人気を博し、テレビの世界でも大ブレイクした、せんだみつおさん。今回は、そんなせんださんの持ちネタである「ナハナハ」の誕生秘話をご紹介します。
「せんだみつおは昔生放送の舞台裏で千昌夫と大ゲンカしていた!」からの続き
「ナハナハ」の生みの親は湯原昌幸だった
「ぎんざNOW!」「金曜10時!うわさのチャンネル!!」と、テレビの世界でも大ブレイクしたせんださんは、
その後も、
1974年10月~1975年3月「せんみつ・湯原のドット30!」
1980年4月~1980年9月「スター爆笑座」
など、バラエティ番組の司会に起用され、「せんみつ・湯原のドット30!」では、湯原昌幸さんとの絶妙なコンビで絶大な人気を博したのですが、
(湯原さんとはその後、明星食品のラーメンのCMで共演するほか、「高原の二人」(1977年)という曲を湯原さんに作曲してもらったりと、とても仲が良く、今でも親友なのだそうです)
「高原の二人」
実はせんださんの持ちネタ「ナハ」の生みの親は、湯原さんだったそうで、
ある日のこと、湯原さんが、せんださんの所に来て、
せんだ、ナハナハ
と、(両耳の横で両手の平を、交互に上下に動かしながら)やったそうで、せんださんは意味が分からず、それは何なのかと尋ねたところ、
湯原さんは、
ウルトラマンは飛び立つときにナハって言ってるんだ
(つまり、「シュワッチ、ナハ」と言っているとのこと)
と、教えてくれたのだそうです。
せんださん(左)と湯原昌幸さん(右)。
ウルトラマンは飛び立つ時に本当に「ナハ」と言っていた
そこで、せんださんが、ウルトラマンシリーズなどを製作している「円谷プロダクション」に電話をかけて確認すると、
確かに飛び立つときにウルトラマンにナハって言わせてます
と、言われたそうで、
以来、「ナハ」は、せんださんが拝借し、持ちネタとなったのだそうです。
(ウルトラマンの故郷である「M78星雲」の「78」から取って「ナハ」なのだそうです)
ちなみに、今では、すっかりお馴染みの、人や物が登場するシーンでの、「ジャンジャジャーン」と言うセリフも、実は、湯原さんが一番最初に言い始めたそうで、そのあと、せんださんが拝借したそうです(笑)
「Chu-z(チューズ)」のミュージックビデオで「ナハナハダンス」を披露
そんなせんださんは、2019年には、9人組女性アイドルグループ「Chu-z(チューズ)」の楽曲「ばりばりんりん」のミュージックビデオに出演し、「ナハナハダンス」を披露しているのですが、
「ばりばりんりん」のミュージックビデオに出演し、「ナハナハダンス」
これは、せんださんの持ちネタ「ナハ」を基に振り付けされているそうで、せんださんも、「Chu-z(チューズ)」のメンバーとともに、楽しそうに「ナハ!」を繰り出しています。
「せんだみつおの「ナハ」のノリはビートたけしに受け継がれていた?」に続く