山本リンダさんの新曲発表会で司会をしていたところを日本テレビのプロデューサーの目に留まり、バラエティ番組「金曜10時!うわさのチャンネル!!」の司会者に抜擢されると、「ぎんざNOW!」同様に大ヒットさせた、せんだみつおさんですが、「金曜10時!うわさのチャンネル!!」では、共演者と様々な思い出があるといいます。今回は、その中で、歌手の千昌夫さんとのエピソードをご紹介します。
「せんだみつおは昔「金曜10時!うわさのチャンネル!!」でも大ブレイクしていた!」からの続き
千昌夫のセリフを言ってしまう
実は、「金曜10時!うわさのチャンネル!!」では、歌手の千昌夫さんと大ケンカしたことがあったといいます。
というのも、せんださんは、ADさんから、「本番5秒でCMいきますから、せんださんここのところちょっと読んでください」と台本を見せられながら、言われたことから、言われるがままに、「コマーシャルの後は・・・」と言い、そこで、コマーシャルに入ったそうですが・・・
本当は、そこは、番組にゲスト出演していた千さんが言うはずのセリフだったのだそうです。
千昌夫と大ケンカになっていた
その後、コマーシャルに入り、「次、早く着替えて」と言われて着替えていると、突然、後ろから誰かにドーンと蹴られたそうで、振り返ると、
千さんが、
おめぇ、オレのセリフとりやがって
と、激怒していたそうで、
これには、せんださんも腹が立ち、仕返しに、千さんの胸に一発入れると、
千さんは、
おめぇ、オレが胸悪いこと知ってて・・・
などと言い、大ゲンカになったのだそうです。
2時間ほど説教されていた
それでも、その時、本番まであと10秒しかなかったそうで、「本番まで3秒前、2秒前・・・」と秒読みが始まると、2人とも、ピタッとケンカをやめて、「どうも~」と、何もなかったようにコントをやったそうですが、
番組が終了し、楽屋に行くと、プロデューサー、千さん、せんださんのマネージャーが言い合いをしていたそうで、結局、せんださんは、2時間くらいお説教されてしまったのだそうです。
「金曜10時!うわさのチャンネル!!」に出演時のせんださん(左)と千昌夫さん(右)。
入院した際には千昌夫が見舞いに来てくれていた
ただ、その後、千さんとは何事もなかったそうで、1978年12月、せんださんが入院した際には、千さんがお見舞いに来てくれ、
(千さんは、当時、「歌う不動産屋」と言われており、歌手活動をしなくても十分食べていけるほどの大金持ちだったそうで、運転手付きの大きなリンカーンに乗ってやって来たそうです)
せんちゃん、あのときは悪かったな
と、言ってくれたそうで、
せんださんも、
いやぁ、こっちこそ、すいませんでした
と、謝まると、
千さんは、
まぁ、こういう世界さぁ、やっぱり銭っこだけが頼りだから、ゆっくり休んで、いくらか銭に困ったらさぁ、いつでも頼ってくれよ
と、言ってくれたのだそうです。
(ちなみに、千さんは、その後、不動産投資に失敗して多額の借金を抱えてしまっており、せんださんは、著書「ナハ」に、今借りに言ったら怒られるだろうな、と綴っています(笑))
「せんだみつおの「ナハナハ」はウルトラマンが飛び立つ時のセリフだった!」に続く
「ナハ」