首位打者6回、本塁打王2回、打点王5、ベストナイン17回ほか、凄まじい活躍で、巨人(読売ジャイアンツ)の9年連続日本一に大きく貢献した、長嶋茂雄(ながしま しげお)さん。今回は、そんな長嶋さんの凄すぎる成績をご紹介します。
「長嶋茂雄は引退前年に川上哲治監督から引退勧告を受けていた!」からの続き
プロ野球選手(現役)時代の打撃成績
それではここで、長嶋さんの現役時代の打撃成績をご紹介しましょう。
- 1958年(読売ジャイアンツ)
153安打 打率3割5厘 29本塁打 92打点 37盗塁(34二塁打 8三塁打 89得点 四球36 敬遠15 出塁率3割5分3厘 長打率5割7分8厘)で、新人王・本塁打王・打点王(最多安打・最多二塁打・最多得点・最高長打率) - 1959年(読売ジャイアンツ)
150安打 打率3割3分4厘 27本塁打 82打点 21盗塁(32二塁打 6三塁打 88得点 四球70 敬遠17 出塁率4割2分6厘 長打率6割1分2厘)で、首位打者(最多安打・最多得点・最高出塁率・最高長打率) - 1960年(読売ジャイアンツ)
151安打 打率3割3分4厘 16本塁打 64打点 31盗塁(22二塁打 12三塁打 71得点 四球70 敬遠32 出塁率4割2分2厘 長打率5割4分2厘)で、首位打者(最多安打・最多三塁打・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率) - 1961年(読売ジャイアンツ)
158安打 打率3割5分3厘 28本塁打 86打点 14盗塁(32二塁打 9三塁打 84得点 四球88 敬遠35 出塁率4割5分6厘 長打率6割5分2厘)で、首位打者・本塁打王(最多安打・最多二塁打・最多四球・最多敬遠・最高出塁率・最高長打率) - 1962年(読売ジャイアンツ)
151安打 打率2割8分8厘 25本塁打 80打点 18盗塁(38二塁打 5三塁打 69得点 四球51 敬遠7 出塁率3割5分4厘 長打率5割2分2厘)で、(最多安打・最多二塁打) - 1963年(読売ジャイアンツ)
163安打 打率3割4分1厘 37本塁打 112打点 16盗塁(28二塁打 6三塁打 99得点 四球86 敬遠18 出塁率4割3分7厘 長打率6割5分7厘)で、首位打者・打点王(最多安打・最多三塁打・最多敬遠・最高長打率) - 1964年(読売ジャイアンツ)
144安打 打率3割1分4厘 31本塁打 90打点 13盗塁(19二塁打 6三塁打 81得点 四球96 敬遠15 出塁率4割3分3厘 長打率5割8分4厘) - 1965年(読売ジャイアンツ)
151安打 打率3割 17本塁打 80打点 2盗塁(23二塁打 5三塁打 70得点 四球50 敬遠12 出塁率3割6分3厘 長打率4割6分7厘) - 1966年(読売ジャイアンツ)
163安打 打率3割4分4厘 26本塁打 105打点 14盗塁(31二塁打 3三塁打 83得点 四球58 敬遠14 出塁率4割1分3厘 長打率5割8分6厘)で、首位打者(最多安打) - 1967年(読売ジャイアンツ)
134安打 打率2割8分3厘 19本塁打 77打点 2盗塁(25二塁打 3三塁打 65得点 四球37 敬遠4 出塁率3割3分4厘 長打率4割6分8厘) - 1968年(読売ジャイアンツ)
157安打 打率3割1分8厘 39本塁打 125打点 8盗塁(21二塁打 4三塁打 80得点 四球66 敬遠12 出塁率3割9分8厘 長打率6割1分3厘)で、打点王(最多安打) - 1969年(読売ジャイアンツ)
156安打 打率3割1分1厘 32本塁打 115打点 1盗塁(23二塁打 2三塁打 71得点 四球38 敬遠1 出塁率3割5分9厘 長打率5割5分6厘)で、打点王(最多安打) - 1970年(読売ジャイアンツ)
128安打 打率2割6分9厘 22本塁打 105打点 1盗塁(22二塁打 2三塁打 56得点 四球40 敬遠1 出塁率3割2分 長打率4割6分2厘)で、打点王 - 1971年(読売ジャイアンツ)
155安打 打率3割2分 34本塁打 86打点 4盗塁(21二塁打 2三塁打 84得点 四球59 敬遠8 出塁率3割9分5厘 長打率5割8分1厘)で、(最多安打) - 1972年(読売ジャイアンツ)
119安打 打率2割6分6厘 27本塁打 92打点 3盗塁(17二塁打 0三塁打 64得点 四球63 敬遠11 出塁率3割5分2厘 長打率4割8分4厘) - 1973年(読売ジャイアンツ)
130安打 打率2割6分9厘 20本塁打 76打点 3盗塁(14二塁打 0三塁打 60得点 四球37 敬遠3 出塁率3割1分8厘 長打率4割2分2厘) - 1974年(読売ジャイアンツ)
108安打 打率2割4分4厘 15本塁打 55打点 2盗塁(16二塁打 1三塁打 56得点 四球24 敬遠0 出塁率2割8分8厘 長打率3割8分7厘)
と、現役生活17年2186試合で(読売ジャイアンツ)、通算2471安打 打率3割5厘 444本塁打 1522打点 190盗塁(418二塁打 74三塁打 1270得点 四球969 敬遠205 出塁率3割7分9厘 長打率5割4分)と、素晴らしい成績を残しています。
首位打者6回、ホームラン王2回、打点王5回ほかタイトル多数
そんな長嶋さんは、
- 首位打者6回 ※6回は右打者記録、セ・リーグ記録。3年連続は右打者タイ記録、セ・リーグタイ記録(1959-1961年、1963年、1966年、1971年)
- 本塁打王2回(1958年、1961年)
- 打点王5回 ※セ・リーグ右打者記録(1958年、1963年、1968-1970年)
- 最多出塁数3回(1959-1961年)
- 最多安打10回(6年連続含む)※6年連続・通算10回は共に日本記録(1958-1963年、1966年、1968-1969年、1971年)※当時連盟表彰なし
と、凄まじい数のタイトルを獲得しています。
シーズン打率3割以上11回ほか記録多数
また、長嶋さんは、そのほかにも、
- シーズン打率3割以上11回 ※右打者歴代1位タイ、歴代5位タイ(1958-1961年、1963-1966年、1968年、1969年、1971年)
- シーズン150安打以上11回 ※日本記録(1958-1963年、1965年、1966年、1968年、1969年、1971年)
- 打率ベストテン入り13回 ※右打者歴代1位、歴代4位(1958-1966年、1968-1971年)
- シーズン二塁打数リーグ1位3回 ※セ・リーグタイ記録(1958年、1961年、1962年)
- シーズン塁打数リーグ1位6回(4年連続)※ともに歴代2位、デビューから4年連続は史上最長(1958-1961年、1963年、1971年)
- シーズン20本塁打到達スピード 42試合(1968年)※歴代4位、2001年にアレックス・カブレラ(38試合)に更新されるまでは歴代1位
- 6年連続シーズン150安打以上 ※歴代4位タイ、2003年に松井稼頭央に更新されるまでは歴代1位(1958-1963年)
- 17年連続シーズン100安打以上 ※右打者歴代1位タイ、歴代4位タイ、入団1年目からの記録としてはセ・リーグ記録(歴代では張本勲に次いで2位)(1958-1974年)
- 2年連続シーズン30敬遠以上 ※日本タイ記録(1960-1961年)
- 6試合連続敬遠2回 ※日本記録(1958年9月7日-9月15日、1961年8月16日-8月22日)
- 4試合連続三塁打 ※日本記録(1960年5月8日-5月14日)
- シーズン守備機会連続無失策214 ※三塁手当時の日本記録(1969年7月17日-10月9日)
- 5年連続開幕戦本塁打 ※日本記録(1970-1974年)
- 通算開幕戦本塁打10本 ※日本記録(1959年、1960年、1963年2本、1968年、1970-1974年)
- 通算サヨナラ安打14本 ※セ・リーグ右打者記録、歴代4位タイ
- 通算サヨナラ本塁打7本 ※セ・リーグ右打者記録、歴代6位タイ(1959年、1961年、1962年、1963年、1966年2本、1973年)
- 通算猛打賞186回 ※セ・リーグ記録
- 通算2000本安打到達スピード 1708試合 ※歴代3位、右打者歴代2位(1971年5月25日)
- 最高長打率5回(4年連続含む)※ともに王貞治に次ぐセ・リーグ2位、新人から3年以上連続は史上最長
- 首位打者、最高出塁率、最高長打率を同時獲得 3年連続 ※王と並ぶ最長タイ記録(1959-1961年)
- 同一球場で1000安打(後楽園球場)
- 日本シリーズ通算試合出場68 ※歴代5位(1958年、1959年、1961年、1963年、1965-1972年)
- 日本シリーズ通算打率.343 ※160打数以上では歴代1位、100打数以上では歴代2位(265打数91安打)
- 日本シリーズ通算打数265 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算得点49 ※歴代2位
- 日本シリーズ通算安打91 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算二塁打14 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算三塁打2 ※歴代5位タイ
- 日本シリーズ通算本塁打25 ※歴代2位
- 日本シリーズ通算塁打184 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算長打41 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算打点66 ※歴代1位
- 日本シリーズ通算四球27 ※歴代5位
- 日本シリーズ打率4割以上4回 ※シリーズ記録(1966年、1968-1970年)
- 日本シリーズ4本塁打 ※シリーズタイ記録。1970年は5試合シリーズ記録。2回記録したのは長嶋と城島健司(2000年、2003年)のみ(1969年、1970年)
- 連続打席本塁打3 ※シリーズ記録(1970年)
- オールスターゲーム出場16回(1958-1963年、1965-1974年) ※1964年にもファン投票で選出されるも負傷により出場を辞退
- オールスターゲームファン投票1位 プロ入りから引退まで現役17年連続
- オールスターゲーム通算打率.313 ※130打数以上では歴代1位、100打数以上では歴代5位(150打数47安打)
- オールスターゲーム通算安打47 ※歴代2位タイ
- オールスターゲーム通算二塁打10 ※歴代2位
- オールスターゲーム通算四球17 ※歴代2位
- オールスターゲーム通算盗塁8 ※歴代3位
- 皇室観戦試合 通算打率.514 ※歴代1位(35打数18安打)
- 皇室観戦試合通算本塁打7 ※歴代1位
- 公式戦、日本シリーズ、オールスターの全てで通算打率3割以上 ※史上唯一
と、凄まじい記録を残しています。
野球殿堂、新人王、ベストナイン16回ほか表彰も多数
そんな長嶋さんは、
- 最優秀選手5回 ※右打者最多タイ、歴代2位タイ(1961年、1963年、1966年、1968年、1971年)
- 新人王 ※打点王との同時受賞は史上唯一(1958年)
- ベストナイン17回 ※入団から引退まで現役全シーズンのベストナイン受賞は史上唯一(1958-1974年)
- ダイヤモンドグラブ賞2回(1972年、1973年)※セ・リーグ三塁手の初代受賞者
- 野球殿堂競技者表彰(1988年)
- 日本シリーズMVP4回 ※歴代1位(1963年、1965年、1969年、1970年)
- 日本シリーズ優秀選手賞2回(1966年、1972年)
- 日本シリーズ打撃賞2回(1969年、1970年)
- 日本プロスポーツ大賞(1971年)
- 正力松太郎賞(1994年)※監督として表彰
- 文化功労者(2005年)
- 国民栄誉賞(2013年)
- 文化勲章(2021年)
と、数々の賞も受賞しています。
背番号
ちなみに、長嶋さんの背番号は、巨人に入団した1958年から現役引退をする1974年まで、ずっと「3」で、1974年11月21日には、巨人の永久欠番となっています。
そして、1975年に巨人の監督に就任すると、「90」を着けているのですが、「90」は、当時、小学生だった息子の一茂さんに相談した際、
現役のときは(打順3番、背番号3番、3塁手)3つの3があったから、3を3つ足して9
と言われたそうで、「9」は吉田孝司選手が着けていたことから、「90」にしたのだそうです。
その後、1993年に2回目の巨人の監督就任時には「33」、2000~2001年には、再び「3」を着けています。
- 3(読売ジャイアンツ 1958-1974年、2000-2001年)(永久欠番)
- 90(読売ジャイアンツ 1975-1980年)
- 33(読売ジャイアンツ 1993-1999年)
「長嶋茂雄の巨人監督就任1年目は球団史上初の最下位だった!」に続く