1946年、3歳の時に、「助六」の外郎売の伜役で初舞台を踏んで以来、数多くの歌舞伎作品に出演すると、やがては、現代劇、テレビドラマ、映画などでも強烈な存在感を放ち、特に、ミュージカル「ラ・マンチャの男」は、ニューヨークでの海外公演も好評を博すなど、歌舞伎の枠にとらわれず、幅広く活動している、二代目松本白鸚(まつもと はくおう)さん。今回は、そんな白鸚さんの出演作品を画像を交えてご紹介します。
「松本白鸚(2代目)はNHK大河ドラマ「黄金の日日」が大ヒットしていた!」からの続き
出演作品(歌舞伎)
それではここで、白鵬さんの主な出演作品をご紹介しましょう。
歌舞伎では、
「勧進帳(かんじんちょう)」で弁慶(べんけい)役
「勧進帳」で弁慶に扮する白鸚さん。
「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」で松王丸(まつおうまる)役
「菅原伝授手習鑑」で松王丸に扮する白鸚さん。
「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわの はつがい)」で和尚吉三(おしょう きちさ)役
「三人吉三廓初買」より。(左から)お嬢に扮する十代目松本幸四郎さん、和尚吉三に扮する白鸚さん、お坊に扮する四代目中村梅玉さん。
「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」で大星由良助義金(おおぼしゆらのすけよしかね)役
「仮名手本忠臣蔵」より。大星由良助義金に扮する白鸚さん(左)と、塩冶判官に扮する中村勘三郎さん(右)。
「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」で河内山宗俊(こうち そうしゅん)役
「天衣紛上野初花字」で河内山宗俊に扮する白鸚さん。
「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」で濡髪長五郎(ぬれがみ ちょうごろう)役
「双蝶々曲輪日記」で濡髪長五郎に扮する白鸚さん。
「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」で工藤祐経(くどう すけつね)役
「寿曽我対面」より。(左から)曽我十郎祐成に扮する四代目市川猿之助さん、犬坊丸に扮する八代目市川染五郎さん、工藤左衛門祐経に扮する白鸚さん。
「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」で仁木弾正(にっき だんじょう)役
「伽羅先代萩」で仁木弾正に扮する白鸚さん。
「御存鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)」で幡随院長兵衛(ばんずいいん ちょうべえ)役
「御存鈴ヶ森」で幡随院長兵衛に扮する白鸚さん。
「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」(熊谷陣屋)で熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)役
「一谷嫩軍記」で熊谷次郎直実に扮する白鸚さん。
「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)」(金閣寺)で松永大膳(まつながだいぜん)役
「義経千本桜・渡海屋および大物浦(よしつねせんぼんざくら・とかいや および だいもつのうら)」で新中納言知盛(しんちゅうなごんとものり)役
出演作品(映画)
映画では、
1955年「たけくらべ」
1958年「大東京誕生 大江戸の鐘」
1959年「若き日の信長」
1960年「笛吹川」
1961年「野盗風の中を走る」
「野盗風の中を走る」より。(左から)白鸚さん、谷晃さん、佐藤充さん。
1962年「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」
1963年「秘剣」
1964年「士魂魔道 大龍巻」
「がらくた」
1978年「雲霧仁左衛門」
「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」より。
1979年「日蓮」
1980年「遥かなる走路」
1986年「キネマの天地」
1989年「利休」
1992年「豪姫」
1996年「良寛」
1998年「四月物語」
2007年「HERO」
2010年「十三人の刺客」
2011年「ライフ-いのちをつなぐ物語-」※ナレーション
2012年「天地明察」
「HERO」より。(左から)木村拓哉さん、岸部一徳さん、白鸚さん。
出演作品(テレビドラマ)
テレビドラマでは、
1965年「坊つちやん」
1966年「さぶ」
1978年 NHK大河ドラマ「黄金の日日」
1979年「騎馬奉行」
1980年「日本最後の騎士」
「黄金の日日」より。
1981年「二百三高地 愛は死にますか」
1984年 NHK大河ドラマ「山河燃ゆ」
1989年「大忠臣蔵」
1993年「徳川武芸帳 柳生三代の剣」
1994年「父子鷹」
NHK大河ドラマ「花の乱」
「山河燃ゆ」より。
1995年「王様のレストラン」
1997年「竜馬がゆく」
1998年「烏鯉」
2000年「モナリザの微笑」
「明日を抱きしめて」
「王様のレストラン」より。
2001年「ビューティ7」
「憧れの人」
2002年「風の盆から」
「天才柳沢教授の生活」
2004年 古畑任三郎スペシャル第39回「すべて閣下の仕業」
「竜馬がゆく」
「それからの日々」
「新幹線をつくった男たち」
「無名」
「すべて閣下の仕業」より。白鸚さん(左)と田村正和さん(右)。
2006年「信長の棺」
2007年「生きる 黒澤明ドラマスペシャル・第二夜」
2009年「人間動物園」
2014年「ナイフの行方」
2016年 NHK大河ドラマ「真田丸」
「真田丸」より。
出演作品(ミュージカル)
ミュージカルでは、
1965年「王様と私」
1966年「心を繋ぐ6ペンス」
1967年「屋根の上のバイオリン弾き」
1969年「ラ・マンチャの男」
1972年「歌麿」
1981年「スウィーニー・トッド」
1991年「ZEAMI」
「ZEAMI」より。
出演作品(現代劇・翻訳劇)
現代劇・翻訳劇では、
1965年「終着駅」
1982年「アマデウス」
1997年「バイ・マイセルフ」
1998年「ヴェリズモ・オペラをどうぞ!」
1999年「マトリョーシカ」
「アマデウス」より。
2001年「夏ホテル」
2003年「実を申せば」
2007年「シェイクスピア・ソナタ」
2008年「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみ あやしのかぎづめ)」
2010年「カエサル-「ローマ人の物語」より-」
など、多岐にわたって数多くの作品に出演されています。
受賞・受章歴
そんな白鸚さんは、
1965年には、「王様と私」で「テアトロン賞」「第3回ゴールデン・アロー賞 大賞」
1967年には、「心を繋ぐ6ペンス」で「テアトロン賞」
1969年には、「ラ・マンチャの男」で「芸術選奨文部大臣新人賞」
1980年には、「ラ・マンチャの男」で「日本芸術院賞」
1982年には、「アマデウス」で「第24回毎日芸術賞」
1987年には、「西郷隆盛」で「松竹社長賞優秀賞」
1991年には、「王様と私」で「外務大臣表彰」(イギリス公演)
1993年には、「サー・ジョン・ギールグッド賞」
1995年には、「松尾芸能賞 大賞」
「ラ・マンチャの男」で「読売演劇大賞 最優秀男優賞」
「王様のレストラン」で「第5回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞」
「王様と私」より。
1998年には、「眞山青果賞 大賞」
「ラ・マンチャの男」で「菊田一夫演劇賞 大賞」
2002年には、「第50回菊池寛賞」
2003年には、「第40回ゴールデン・アロー賞 演劇賞、大賞」
「日本映画批評家大賞 ミュージカル大賞、ゴールデングローリー賞」
2010年には、「早稲田大学坪内逍遙大賞」
2015年には、「ラ・マンチャの男」で「第70回文化庁芸術祭賞 演劇部門関東参加公演の部 大賞」
2017年には、「AMADEUS」で「第72回文化庁芸術祭賞 演劇部門関西参加公演の部 大賞」
2021年には、「菊田一夫演劇賞 特別賞」
など、数々の賞を受賞するほか、
「アマデウス」より。
2005年には、「紫綬褒章」
2022年には、「文化勲章」
も、受章し、
2009年には、「日本芸術院会員」
2012年には、「文化功労者」
にも選出されています。