歌舞伎俳優として、立役、女方問わず、様々な役を演じるほか、普通の俳優としても、映画「天地明察」、テレビドラマ「超高速!参勤交代」シリーズ、「半沢直樹」、「花戦さ」、NHK大河ドラマ「風林火山」「龍馬伝」などにも出演していた、四代目市川猿之助(よんだいめ いちかわ えんのすけ)さんですが、2023年5月18日、自宅で、父・四代目市川段四郎さんと母・延子さんと共にぐったり倒れているところを、訪ねてきたマネジャー2人により発見されます。
「市川猿之助(4代目)の出演舞台ドラマ映画を画像で!」からの続き
新型コロナウイルス感染症の流行で歌舞伎界全体が大打撃を受けるも、公演再開後は意欲的に舞台に出演していた
猿之助さんは、2020年、テレビドラマ「半沢直樹」で、目的のためなら手段を選ばない執念深い性格で半沢の前に立ちはだかる伊佐山泰二役を〝顔芸〟などで演じると、クセの強い役柄が反響を呼んでいるのですが、
これは、あくまで歌舞伎の芸だそうで、「あの姿を舞台で見たい」と視聴者に思ってもらい、劇場まで足を運んでもらうことが目的だったそうですが、
「半沢直樹」より。伊佐山泰二に扮する猿之助さん(左)と半沢直樹に扮する堺雅人さん(右)。
折り悪く、ちょうどその頃、新型コロナウイルス感染症が拡大してしまいます。
(演劇界全体が打撃を受けました)
それでも、猿之助さんは、心苦しさを抱えつつも、歌舞伎界を支える中堅俳優の一人として、東京・歌舞伎座に意欲的に出演したそうで、2020年8月の公演再開から2023年4月まで約2年半の間、24ヶ月間にわたり舞台に立ったそうです。
父・四代目市川段四郎と母・延子と共にぐったりと倒れているところをマネジャー2人により発見される
そんな中、ようやくコロナ禍も落ち着き、歌舞伎座にもほかの劇場にも客足が戻り始めたのですが・・・
2023年5月18日、午前10時15分頃、東京都目黒区目黒3丁目の自宅で、猿之助さんが、父・四代目市川段四郎さんと母・延子さんと共にぐったりと倒れているのをマネジャー2人により発見されます。
(マネージャーは、すぐに119番通報したそうです)
四代目市川猿之助が一家心中を図った?
なんと、猿之助さんの父・四代目市川段四郎さんと母・延子さんは、2階リビングのフローリングの上で、服を着た仰向けの状態で首から下には布団が掛けられ、猿之助さんは半地下にある部屋で、意識がもうろうとした状態で見つかったのだそうです。
また、そのそばには遺書のような内容のメモがあったそうで、猿之助さんが一家心中を図ったとみられたのでした。
(猿之助さんは両親と3人暮らしだったそうですが、マネジャー2人が猿之助さんを迎えに行った際は無施錠で、室内に荒らされたような跡はなかったそうです)
両親の死因は向精神薬中毒だった
そして、警視庁によると、母の延子さんはその場で死亡が確認され、父の四代目市川段四郎さんも搬送先の病院で死亡し、猿之助さんだけ、命に別状ない状態だったそうですが、
司法解剖の結果、両親の死因は、向精神薬中毒と判明したそうで、
猿之助さんは、警察の事情聴取に、
死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ
週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした
と、話していたといいます。
(猿之助さんの自宅には、処方された睡眠導入剤・ハルシオンが大量にあり、両親はそれを飲んだということでした)
「市川猿之助(4代目)はセクハラパワハラ疑惑を報じられ気に病んでいた!」に続く