プロボクサー引退後は、”おバカタレント”の先駆け的存在で、昭和のバラエティ界を代表するコメディアンとして活躍した、たこ八郎(たこはちろう)さんは、CMにも多数出演しているのですが、
今回は、たこ八郎さんが出演した缶チューハイのCMや、たこ八郎さんのお酒にまつわるエピソードをご紹介します。
「たこ八郎の右耳は?左目は?パンチドランカーの後遺症でも苦しんでいた!」からの続き
たこ八郎がCM出演していた缶チューハイは「タコハイ」ではなく「タカラCanチューハイ」
たこ八郎さんは、1984年、宝酒造の「タカラCanチューハイ」のCMに起用されると、ボクサーに扮したたこ八郎さんが、パンチで殴られるというCMがオンエアされており、サントリーの「タコハイ」のCMだと勘違いしている人が大勢いるようですが、
1982年にオンエアされたサントリー「タコハイ」のCMは、女優の田中裕子さんが出演しており、別のCMです。
ただ、「タコハイ」のCMは、田中裕子さんが、
タコなのよ、タコ。タコが言うのよ
と、言って大流行しており、
ライバル会社だった宝酒造が、後に、缶チューハイのCMにたこ八郎さんを起用し、事実上、比較広告となっています。
(ちなみに、たこ八郎さんは、1983年には、サントリーの「Canジンフィズ」のCMにも出演しています)
たこ八郎は酩酊状態でテレビ出演していた
また、たこ八郎さんは、1979年~1980年には、アサヒビール「ミニ樽3」のCMにも出演しているのですが、
実は、たこ八郎さんは、お酒が大好きで、毎晩、居酒屋で過ごし、「笑っていいとも!」などのテレビ番組(収録現場)にも酩酊状態で出演してたといいます。
アサヒビール「ミニ樽3」のCMに出演するたこ八郎さん。
ただ、それがウケて人気者になったそうで、
某ディレクターは、
たこさんはいつも酔っぱらっていて、それが酒のせいなのかパンチドランカーだからなのかも判然としないまま、普通にテレビに出てましたから。
と、語っています。
たこ八郎は朝と昼は飲酒しない旨の誓約書を書いていた
そんなたこ八郎さんは、ほぼ毎日、友人で演出家の外波山文明さんが営む店のカウンターで酒を飲み、酔いつぶれて長椅子で寝ていたそうで、
(お酒には弱く、コップ2~3杯で寝てしまったそうです)
朝からウィスキーを飲もうとしていた時には、見かねた外波山文明さんが、
朝からはダメ
と言って、ボトルの中身を窓から全部捨てたこともあったといいます。
また、たこ八郎さん自身も、飲み過ぎの自覚があったようで、
すべて酒は朝とひるはのまません(※原文のまま)
と、誓約書を書いていたといいます。
ただ、そんなたこ八郎さんは、1985年7月24日、夜中まで飲んだ後、海水浴に行き、そこでも朝からお酒を飲んだ状態で泳いでそのまま溺死しており、
漫画家の赤塚不二夫さんら、仲間たちは、
たこが海に帰っていったよ
と言って、海に合掌したそうです。
1960年にプロボクサーデビューすると、1962年には、見事、第13代日本フライ級チャンピオンに輝いた、たこ八郎(たこ はちろう)さんですが、 実は、幼少期、友達と泥の投げ合いをして遊んでいた際、友達の投げた泥玉が左目に …