「プロポーズ大作戦」「ハチミツとクローバー」などを代表作に持つ、脚本家の金子茂樹(かねこ しげき)さん。ドラマの中での名言なども視聴者の心を掴んでいます。
まずは、金子さんの作品を、
ご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
2005年「初仕事納め」(フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作)
2005年「危険なアネキ」「産隆大學應援團」
2007年「プロポーズ大作戦」
2008年「プロポーズ大作戦スペシャル」
2008年「ハチミツとクローバー」
2008年「24時間あたためますか?~疾風怒涛コンビニ伝~」
2009年「ヴォイス~命なき者の声~」
2010年「最後の約束」
2010年「世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋
~人気作家競演編~」
2013年「SUMMER NUD」
2014年「きょうは会社休みます。」
映画では、
2007年「スマイル 聖夜の奇跡」
舞台では、
2015年「食用人間1号2号4号」
と、約10年の脚本歴の中で、
話題作が多数あることに驚かされますね!
CMプランナー養成講座を受講
金子さんは、「CMプランナー養成講座」
なるものを受講されていたそうで、
この講座を終了後に、見事、
「第16回フジテレビヤングシナリオ大賞グランプリ」
を受賞されています。
金子さんが、この講座を受講されたきっかけは、
飲み会で、友達に、
「広告クリエイティブの仕事に向いているよ」
と言われたことだったそうです。
そのご友人は、以前、
この講座を受講された方だということで、
金子さんにピッタリだと思い、
勧められたのでしょうね。
さて、当の金子さんは、
当時28歳で、フリーターをされており、
講座を受けたところで、
簡単にプランナーになれるとは、
思っておられなかったそうです。
しかし、時間がたくさんあったことと、
自分が本当にしたいことは何か、
を毎日考えておられたことから、
受講してみようかな、と思われたのだそうです。
シナリオ大賞でグランプリを受賞
金子さんは、講座を受講された中で、
クリエイターとして活躍する、
箭内道彦(やない みちひこ)さんの講義が、
とても印象に残ったのだとか。
当時、箭内さんは、
フイルムフェスティバルの審査員をされていて、
受賞する作品と、落ちる作品の違いについて、
話して下さったそうです。
そして、金子さんは、CM企画について、
箭内さんが独自の表現で語られるのを聞き、
箭内さんと同じ視点で書いてみようと、
思いついて書かれたシナリオが、
いきなり、グランプリ受賞となったのでした。
金子さんは、もし、
箭内さんの講義を受けていなかったら、
「フジテレビヤングシナリオ大賞」には、
応募していなかったと言い切るほど、
感銘を受けられたそうです。
金子さんは、
ものをつくりたいと思っていて、
それを仕事にしたいと思っている人は、
少なからず、自分のつくるものが、面白いはずだと思っている。それが実は独りよがりだった、
ということに気付くんですよね。自分の感覚で面白いと思っているだけで、
どうしたら人が面白いと思ってくれるのか、
注目してくれるのかという視点がないですよね。講座を受けることによって、
そこの視点はすごく養われる。
と、語っておられました。
自分が良いと思うものと、
他人が望むものは違うということですね。
視点を自分から他人に移されたことで、
大成功されたようです。
とは言え、一流講師の講座を聞いた誰もが、
成功する訳ではないので、
やはり、金子さんに才能があったということですね。
食用人間1号2号4号
2015年、金子さんが作、演出をされた、
舞台「食用人間1号2号4号」が、
東京、下北沢駅前劇場で上演されました。
近未来の日本を舞台に、
食べられるために集められた、
男女3人のやりとりを描いた作品ということで、
金子さんが約2年ほど、
温めていた企画だったとか。
金子さんは、
食用のために集められた、
人間のセリフを書くのはこれが最後だろう。
しかも3人分も。食糧不足に陥った日本。
「永遠の0」と「テラスハウス」を足して近未来をまぶしたら、
笑える人たちの物語ができました。ぜひ劇場に。
と、語っておられました。
「食べられるために集められた人間」
と聞いただけでもゾッとするのですが、
それ以上に、そのテーマを思いつかれた、
金子さんの発想力には驚かされますね。
さて、2016年4月からは、
金子さんの最新ドラマ「世界一難しい恋」が、
スタートします。
このドラマでは、
どのような世界を見せてくれるのでしょうか?
今後も金子さんの作品からは、
目が離せません!!
https://www.youtube.com/watch?v=DgF_95mOtB8