金子ありさ!脚本家!タイトロープの女!大河ドラマ花燃ゆ!

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テレビドラマ「ナースのお仕事3」「がんばっていきまっしょい」などを執筆された、脚本家の金子ありさ(かねこ ありさ)さん。映画でも「電車男」「ラフ」「7月24日通りのクリスマス」など、話題作を多数手がけられています。




映画監督を目指す


金子さんは、映画監督になりたくて、
日本大学芸術学部映画学科に入られました。

在学中に脚本作りを学ばれ、
1995年に「第8回フジテレビヤングシナリオ大賞」
に応募してみたところ、
「ときわ菜園の冬」で見事、大賞を受賞!

そして、翌年の1996年、
「TOKYO23区の女」で脚本家デビューされています。

こうして、金子さんはテレビの世界に入られたのですが、
すぐにでも、映画の世界に行きたかったそうで、

2000年、金子さんが26歳の時に、
テレビドラマ「ナースのお仕事3」
に参加することが決まった時は、

嬉しいというよりも、

え・・・もうそろそろドラマは・・・

と、消極的だったそうです。

しかし、実際に参加してみると、
鼻柱を折られる体験をされたのでした。

テレビ制作の緻密さ


金子さんは、
「ナースのお仕事3」の制作に参加され、

テレビというのは、映画と違い、
チャンネルを簡単に変えられてしまうことを計算して、

ドタバタあり、女性の生き方あり、恋愛あり、
働くことの楽しさあり、医療ありというように、

視聴者を飽きさせないように、
多くの要素を盛り込んで作られていることが、
分かったのだそうです。



そして、この体験から、それまで、
中途半端にしかドラマに関わっていなかった、
自分が恥ずかしくなり、

脚本の職人になろうと決意されたのだそうです。


タイトロープの女


それから、数々の脚本をこなされた金子さんですが、
代表作の一つ、2012年のNHKのドラマ、
「タイトロープの女」をご紹介しましょう。

これは、金子さんのオリジナルドラマということで、
女性のか弱さの中にある、
強さが描かれているのだそうです。



主人公の十倉由梨(池脇千鶴さん)は、
父親が愛人の恭子(高岡早紀さん)と再婚したことにより、
絶縁していましたが、父親の訃報を聞いて戻ってみると、

父親が由梨に遺したのは、恭子と、
8億円の借金を抱えた町工場だったのです。

そして、由梨と恭子は、対立しあいながら、
工場を再建するために取り組み・・・

と、そんな血の繋がらない、
二人の関係を描いたドラマということで、

金子さんは、このドラマに込められた思いを、

お嬢様の由梨から、
借金をかかえた会社の経営者としての由梨へ。

それに連れて変化していく、
心情の移り変わりや、成長の過程を、
一話一話に書き込んでいったつもりです。

また同時に、1つの言葉の奥に、
それとは違ったさまざま感情をもっている、
言葉とは裏腹の感情を抱いている、

女性の不可思議さも、
描ければいいなと思いました。

と、語っておられました。

ストーリーはもちろん、
女性特有の心情も丹念に描かれており、

すっかり脚本の職人になられた、
金子さんの力作は一見の価値ありです。

大河ドラマ花燃ゆ!


そんな金子さんは、2015年には、
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で、
脚本家の一人として参加されています。

実は、もともと、「花燃ゆ」には原作がなく、
脚本家の大島里美さんと宮村優子さんの2人体制で、
1話ずつ交互に脚本を書いておられたそうですが、

第18話の脚本クレジットには、
このお二人のどちらでもなく、

突如、金子さんのお名前が、
写し出されたのでした。

いつの間にか、
3人体制となったことについて、

NHKは、

当初から複数脚本家体制で制作しております。

と発表しているのですが、

当初、金子さんが加わる予定でなかったのは、
明らかなようです。

では、なぜ、金子さんが、
途中から脚本に加わったのかというと、

「花燃ゆ」は、例年に比べて、
制作発表が大幅に遅れたことから、

急ピッチで作業が進められ、脚本作りが難航して、
人数を増やしたのではないか、と言われています。



大島さんと宮村さんは時代劇に慣れておらず、
そのうえ、原作もなく、作業の時間もない中での、
ドラマ制作ということで、
人物のキャラもかなりぶれており、

例えば、主人公の文は、第1話では論語を
暗唱できるほど、頭の良い少女として描かれているのが、

第2話では、おにぎりばかり作っている、
普通の少女として描かれているなど、
ツッコミどころ満載だったようです。

そこで、助っ人として、
金子さんが投入されたのですが、
金子さんも、時代劇には不慣れで、

この物語の舞台となっている、
山口県萩市の郷土歴史家の話によると、

金子氏が書いた、第18話「龍馬!登場」では、
吉田松陰(伊勢谷友介さん)の死後2年間、

文の夫である久坂玄瑞(東出昌大さん)が、
ずっと萩にいたことになっています。

しかし、史実では、
久坂はそのうち1年半を江戸で過ごしている。

江戸にいた時の縁で、
坂本龍馬(伊原剛志さん)が萩を訪ねてくるので、

ドラマではつじつまが合わなくなり、
文と龍馬の会話もかみ合わない。

とのことで、
やはり、ちぐはぐな様子。

これは、脚本家の力量不足というより、
ただ単に、歴史をじっくり、
勉強する暇がなかったのだと思われます。

「花燃ゆ」は、安倍晋三首相の地元が舞台になるように
題材を探して制作されたということで、
そこに、無理があったのでしょう。

結果、この「花燃ゆ」は、
全50話の平均視聴率12.0%と、大河ドラマ史上、
最低の視聴率を記録することとなったのですが、

主演の井上真央さんはもちろん、
金子さんにとっても、
ちょっと気の毒な抜擢でしたね。

しかし、これをきっかけに、
じっくり歴史を予習したうえで、

もう一度、時代物にチャレンジし、
金子さんワールドを繰り広げてほしいですね。

応援しています!!



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