1986年、劇団「善人会議」(現在の扉座)に俳優として入団し、2002年、オリジナル作品「Love Love Love」で演出家デビューされた、茅野イサム(かやの いさむ)さん。現在は、オンラインゲームが原案の「刀剣乱舞」など「2.5次元舞台」の演出家としても活躍されています。


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プロフィール!

茅野さんは、1962年2月1日生まれ、
愛知県のご出身です。

身長171センチ、

血液型はA型、

本名は、
佐藤浩一さん(さとう こういち)さん、

だそうです♪

劇団「善人会議」に入団

茅野さんは、1986年10月、
横内謙介さん率いる劇団「善人会議」(現・扉座)の公演、
「まほうつかいのでし」にチンピラ役で、
舞台デビューされているのですが(この時は本名の佐藤浩一名義)、

当時の劇団員によると、1986年4月、
舞台「夜曲 -放火魔ツトムの優しい夜-」の公演が終わった後、

どこからともなく、劇団のメンバーでも、
関係者でも、誰かの知り合いでもない茅野さんが現れ、
舞台の片付けを手伝ってくれたそうで、

その時は、とにかく人手が足りなかったので、
劇団員はみな、茅野さんに対し感謝され、

片付けが終わった後、
茅野さんも打ち上げに参加。

すると、茅野さんが、劇団に入れてほしい、
と申し出られ、入団することとなったのだとか。

ちなみに、この公演では、
総入場者数1258人を動員し、
劇団悲願の1000人を突破。

翌年の1987年には、活動の拠点を、
下北沢「ザ・スズナリ」から「紀伊國屋ホール」に移転し、

茅野さんは同劇団の、
中心的な俳優として活躍されたのでした。

稽古中の茅野さん。

演出家としてデビュー

その後、詳しい経緯は分かりませんでしたが、
茅野さんは、1996年、舞台「ドンジュアン」で、
初めて演出を務められると、

1997年には、「ベニスのふたご」
1998年には、「トゥーランドット」

と、いずれも外国の戯曲を演出。

そして、1998年、
劇団のオリジナル作品「Love Love Love」で、
横内さんに指導を任せられると、

2002年4月には、「紀伊国屋ホール」で、
同作の演出を務められたのでした。
(つまり、大舞台デビューを果たされたのでした。)

横内さんは、後に、当時を振り返り、

ラグビーは試合が終わるとノーサイド。
サイド=敵味方 が消えてなくなり、人々がひとつになる。

それがロミオとジュリエットの物語に私の中で結びついた。
「love love love」のラストにそのイメージを使おう。 

そのイメージを伝えると、熱血指導で、茅野が、
熱い熱いパフォーマンスに仕上げてくれた。

その熱血指導は、代々誰かに受け継がれて、
今年もラストは熱いスクラムからの、ノーサイドで終わる。

思えば、茅野にとっても、この「love love love」が、
演出家としての原点であった。

と、綴られています。

以降、茅野さんは、
「扉座」の公演以外にも、

外部で、ストレートプレイ(ミュージカル以外の演劇)、
ミュージカルなど、様々な舞台を演出されています。

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2.5次元舞台の先駆者として

ところで、今でこそ、「2.5次元」
という言葉がよく使わるようになりましたが、

茅野さんは、まだその言葉が一般に浸透していない、
2003年から、アドベンチャーゲームが原案の、
「サクラ大戦スーパー歌謡ショウ」を皮切りに、

2008年まで「サクラ大戦」シリーズを演出され、
「2.5次元舞台」の先駆者となられています。

「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ『新西遊記』」
の記者会見より。広井王子さんと茅野さん。

「2.5次元舞台」というのは、アニメ、マンガ、
 ゲームなどのキャラクターを、役者が演じるお芝居のこと)

そして、2015年10月には、
人気オンラインゲームの舞台化「刀剣乱舞」の、
トライアル公演が大好評を博し、

翌年の2016年5月には、
本公演「刀剣乱舞~阿津賀志山異聞~」が開催されています。

ちなみに、茅野さんは、この時、
「2.5次元舞台」の魅力について、

2.5次元舞台は「演劇ってこうでしょ」という、
固定概念をぶち破るパワーのあるジャンルです。

僕の目標は、若手登竜門というだけでなく、例えば、
世に知られたベテランの俳優が、「『刀剣乱舞』出たいね」
と言ってくれるような、もっと成熟した2.5次元作品を増やすこと。

僕もまだまだ成長していきたいし、
一度距離を置いたからこそ、
気づけたこともたくさんあります。

演劇と2.5次元を結びつけてきた、
僕にしかできない仕事も絶対あって・・・
そう、それをやるべきだと信じ、
これからも作品創りに臨んでいければと思っています。

と、熱い想いを語っておられるのですが、

そのお言葉を実現するかのように、

同年9月には、
「刀剣乱舞~幕末天狼傳~」

2017年3月には、
「刀剣乱舞~三百年の子守唄~」

と、「2.5次元舞台」で、
熱い演出を続けられています。

「刀剣乱舞~阿津賀志山異聞~」の製作発表より。

一般的なお芝居と異なり、オンラインゲームの舞台化は、
すでに、キャラクターの熱狂的なファンがいるので、
かなり厳しい批判にさらされることが多いのですが、

そんなファンをうならせ、人気を博しているところからも、
茅野さんの演出の素晴らしさが分かりますね。

さて、いかがでしたでしょうか?

小劇団での俳優活動を経て、
見事、演出家としての才能を開花された茅野さん。

今後、この「2.5次元舞台」を、
どのように進化させられるのか、
とても楽しみですね。

そんな茅野さんからは、
当分、目が離せそうにありません!!

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