幼少期から母親に虐待され続けるも、子役として順調にキャリアを積み、1995年、15歳の時には、テレビドラマ「未成年」に出演し、注目を集めた、遠野なぎこ(とおの なぎこ)さん。しかし、ドラマ収録後には芸能活動を休止されています。いったい何があったのでしょうか。

「遠野なぎこの生い立ちが悲惨!母親から壮絶な虐待の日々!」からの続き

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「未成年」で15歳にして激しいラブシーン

遠野さんは、お母さんに虐待されながらも、お母さんに認められたい一心で子役を続けると(お母さんは、遠野さんがテレビドラマやCMに出演した時だけ、褒めてくれたそうです)、

順調に女優としてのキャリアを積み、1995年、15歳の時には、テレビドラマ「未成年」に出演。

ただ、遠野さんの役どころは、母親が男にだらしなく、自らも売春を経験する女子高校生・安西加代子(カー子)役で、

ドラマの中で遠野さんは、片思いしている主人公のヒロこと戸川博人(いしだ壱成さん)に自分からキスをして、そのままいしださんの胸や体にもキスをして、「抱いてほしい」とささやき、その誘いに耐えきれなかったヒロに、卓球台に押し倒されるという、激しいラブシーンを15歳にして演じられたのでした。


「未成年」より。

母親主導による摂食障害

そして、この「未成年」の撮影中、16歳の誕生日を迎えると、事務所の方針で雑誌のグラビア撮影もするようになったのですが、この頃くらいから体重が増え始め、悩むようになったそうで、

そんな時、お母さんから、痩せる方法として、

吐けばいいのよ

と、アドバイスを受け、最初は食べ過ぎた時だけ吐いていると、すぐに毎日の習慣となって、やがてはコントロールできなくなってしまい、

再び、お母さんから、

白湯を飲むと吐きやすい

麺類を最初に食べた方がいい

と、次々とアドバイスを受けると、また、素直にお母さんのアドバイスに従っていたそうですが、

「未成年」の収録期間中、食べてはもどしを繰り返すようになり、さすがに「これはおかしい」と気づき、しばらくして、精神科できちんと診察してもらうと、「摂食障害」との診断。

医者からは、

長期間、お仕事はお休みしなさい。しばらく休まないと、命が危険です

と、言われたそうで、遠野さんは「未成年」の撮影終了後(1995年の年末)、長期休業することとなったのでした。

ちなみに、後に遠野さんは、

後から考えれば、55キロぐらいだから思春期の女子としては普通。でも自分の醜さを母に刷り込まれていた私は、グラビアの自分の体が見るに堪えなかった

と、おっしゃっているのですが、

実は、なんと、お母さんも摂食障害者で、その苦しみを十分に理解しているにもかかわらず、娘を同じ道に引きずり込んでいたのでした。

(この時の体へのダメージはその後も長く尾を引き、遠野さんは、現在もなお、「摂食障害」で通院されているとのことでした)

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芸能活動休止

こうして、遠野さんは、芸能活動を休業することになるのですが、休業期間中、お母さんと暮らすことに限界を感じ、環境を変えるため、神奈川県内に六畳一間のアパートを借りて一人暮らしを始めます。

ただ、主治医から長期間の休業を命じられたため、お芝居はできず、お母さんからの仕送りも一切なかったため、生活費を稼ぐために、有名デパートでファッション関係の売り子など、年齢をごまかして、定時制の高校に通いながら、様々なアルバイトに勤しまれたのでした。

しかし、やがて、自分が演技をしている夢を見るようになると、

自分は女優しかない

と、1998年、3年ぶりに芸能界に復帰することとなったのでした。

「遠野なぎこの朝ドラヒロインは史上最悪?昼ドラほか出演ドラマ映画は?」に続く

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