デビューから現在に至るまで、4000人もの女性と関係を持ったといわれているほど、数多くのモデル・女優との交際がうわさされた、ミック・ジャガーさん。今回は、そんなミックさんの主な歴代彼女をご紹介していきます。

「ミックジャガーとデビッドボウイは親友だった?」からの続き

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マリアンヌ・フェイスフルを略奪

ミックさんは、1964年、マリアンヌ・フェイスフルさんと交際されています。


マリアンヌ・フェイスフルさん。

実は、同年、「ザ・ローリング・ストーンズ」のマネージャーだったアンドリュー・オールダムさんが、パーティーで、美術商・ジョン・ダンバーさんの妻、マリアンヌさんを見かけた際、その美貌に惹かれ、

デビューすれば売れると確信したことから、ミックさんとキース・リチャーズさんに曲を作るように指示したことがきっかけで、ミックさんはマリアンヌさんと交際されているのですが、

マリアンヌさんは、名門貴族の出身ながら、幼い頃に両親が離婚しており、修道院で厳しい躾(しつけ)と高い教育を受けて育ったそうで、ミックさんは、そんな上品で天使のように美しいマリアンヌさんに一目惚れ。

同年、マリアンヌさんが、ミックさんとキースさんの曲「As Tears Go By」で歌手デビューを果たすと、翌年の1965年には夫のジョン・ダンバーさんと離婚。


「As Tears Go By」

こうして、ミックさんとマリアンヌさんは、本格的に交際を始めたのでした。


仲睦まじい様子のミックさんとマリアンヌ・フェイスフルさん。

「ザ・ローリング・ストーンズ」に多大な影響

すると、ミックさんとマリアンヌさんは、1960年代後半、最もクールでスタイリッシュでクリエイティブなカップルとして世間の注目集まるようになるほか、

「ザ・ローリング・ストーンズ」のメンバーにもインスピレーションを与え、「Sister Morphine」を初めとする、様々な曲が誕生。

お二人の交際は、「ザ・ローリング・ストーンズ」にも大きな影響を与えたのでした。


マリアンヌ・フェイスフルさんとミックさん。

マリアンヌ・フェイスフルと破局

しかし、やがて、マリアンヌさんは、公然と他の女性と交際するような浮気症なミックさんに振り回されて、精神不安定な状態となると、アルコールやドラッグに溺れていき、

そんなマリアンヌさんを見かねたミックさんがやめさせようとするも、そのことで二人の間の亀裂が深まり、ついに1970年には破局。

ちなみに、マリアンヌさんは、ミックさんとの別離後、オーバードーズ(薬や麻薬を過剰摂取すること)の状態で警察に発見され、清らかな歌声を持つ、天使のようなイメージは、このスキャンダルで完全に崩壊。

アイドルとしての生命を絶たれ、薬物の問題のほか、自殺未遂、摂食障害などの問題を抱えるようになり、すべてを失ってしまいます。

ただ、時を経た1979年、33歳の時、天使のような透明感を失った代償に得た、生きることの苦しみや辛さを、しわがれた声(アルコールやドラッグの影響)で歌い上げたシングル「ブロークンイングリッシュ」で見事、第一線に復活。


ブロークン・イングリッシュ

マリアンヌさんは、2013年のインタビューで、

彼は私を愛していたし、私も彼を愛してたわ。でも、自分の中の何かが彼のもとから立ち去らせたの。今でもなぜだか、わからない。先に進まなくてはならなかったのよ。

彼を愛していたから、とても悲しく辛いことだった。母のことが浮かぶわ。男性に対する彼女の秘めた憎しみが、とてつもなく大きな影響力を持っていた。

と、ミックさんの別れについて語っておられます。

(マリアンヌさんのお母さんは、戦時中、ロシア兵に強姦されたことが原因で男性をひどく嫌うようになったそうですが、マリアンヌさんもその影響を受け、男性との関係がうまく築けなかったそうで、そのトラウマが克服出来たのは、50歳の時だったそうです)

マーシャ・ハントとの出会い

ところで、マリアンヌさんが苦しんでいた頃、ミックさんが公然と浮気していた相手の一人が、マーシャ・ハントさんで、


マーシャ・ハントさん。

ミックさんは、1968年、ステージで、個性的な髪型をし、半分裸の姿をし、薬物の使用を匂わせ、タブー語を使うなど、非常に刺激的なパフォーマンスをしていたマーシャ・ハントさんに惹かれると、代理人を立て、「ザ・ローリング・ストーンズ」の新曲「Honky Tonk Women」に売春婦役でカバーに出ることをマーシャさんに依頼。


「Honky Tonk Women」

この時、マーシャさんは、この依頼を拒否されているのですが、その後、ミックさんがマーシャさんの家を訪れたことがきっかけとなり、交際が始まります。

子どもを欲しがるも、またしても浮気

そして、ミックさんとマーシャさんが交際を始めて数カ月後、ミックさんは、マリアンヌさんと別れると同時に、マーシャさんを自宅に迎え入れ、同棲を開始。

その後すぐに、ミックさんはマーシャさんとの子どもを欲しがり(ミックさんは、マリアンヌさんの前夫との間にできた子どももかわいがっていたそうです)、マーシャさんもこれを承諾。

ただ、それからたったの3ヶ月後には、ミックさんはマーシャさんへの情熱が冷め、他の女性に目移りするようになったそうで、

そのことに耐えられなくなったマーシャさんは、ミックさんの家から出ていくのですが、ミックさんはというと、マーシャさんを引き止めるどころか、なんと、すぐに別の女性を家に迎え入れたのでした。

娘カリスが誕生するもたった3万?

実は、マーシャさんは、この時、すでに妊娠されており、働くことができなくなったため、気乗りしないながらも、ミックさんにお金をくれるように頼んだのですが・・・

ミックさんがよこしたのは、たったの200ポンド(約3万円)。

その後、1970年に、マーシャさんは、娘のカリスさんを出産するのですが、この時もミックさんからの連絡はなかったといいます。

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裁判でようやく認知

マーシャさんによると、ミックさんは、後にカリスさんに会いに来たそうですが、それでも、会いに来たのはわずか数回。

これに激怒したマーシャさんは、しばらくの間、カリスさんの父親がミックさんであることは伏せていたのですが、ミックさんからの援助がほとんどなかったため、父親としての認知と養育費を求め、裁判所に申し立てると、1979年、ようやく、裁判で、子どもがミックさんの娘であることが確定。

ロサンゼルスの裁判所は、ミックさんに対し、毎週1500ドルを養育費として支払うことを命じ、ミックさんも、これを受け入れたのでした。

「ミックジャガーが隠し子発覚で2人目の妻ジェリーとも離婚!」に続く

カリスさん(左)とマーシャさん(右)。

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