1971年、北海道の無人島(厚岸郡浜中町の嶮暮帰島(けんぼっきとう))に家族で移住したという、ムツゴロウこと畑正憲(はた まさのり)さんですが、そこでは、なんと、エゾヒグマの子熊と同じ部屋で暮らしていたといいます。

「ムツゴロウ(畑正憲)が北海道の無人島に移住した理由とは?」からの続き

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北海道ではエゾヒグマの子熊を飼育していた

娘の教育のためや、自分の生活をガラリと変えてみたい、他人と同じではおもしろくないと、一家で北海道の無人島にに移住したというムツゴロウさんですが、

なんと、かねてより、ヒグマと暮らしたいと思っていたそうで、地元の猟師からエゾヒグマのメスの子熊を譲り受けると、「どんべえ」と名付けて飼育し始めたそうです。

(どんべえは1970~1971年の冬頃生まれた野生の子熊だったそうです)

子熊と同じ部屋で住むも懐かず何度も噛みつかれていた

ただ、ムツゴロウさんの住居は、猟師等の地元民が建ててくれた手作りの平屋で一部屋しかなかったそうで、居間を柵で分けて、どんべえの寝床を作り、どんべえと同居する形となったそうですが、

どんべえは、母熊と過ごした期間が生後2~3ヶ月長かったため、最初は懐かず、何度も噛みつかれ、500箇所以上も皮膚に穴があいたそうで、

(ヒグマのような野生動物が人間に慣れるのは生後4週間までと言われているそうです)

ある時、ムツゴロウさんがどんべえの背後に回った際には、とっさに顔をがぶっと噛まれたそうですが、

(どんべえの牙はムツゴロウさんの頬を貫通し、奥歯の根本をも削いでしまったそうです)

それでも、ムツゴロウさんは、

いいんだよ、どんべい。僕が無神経に背後に回ったのがいけないんだから。

と、どんべえをかばい、傷口の手当も、どんべえが気に病むからと断ったのだそうです。

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熊の部屋に裸でごろ寝して懐かせていた

そして、1ヶ月ほどしても、全く懐かないことから、ムツゴロウさんは、半ばやけっぱちになり、なんと、裸でどんべえの部屋に入って、部屋の真ん中で大の字になり、そのままごろ寝をしたそうですが、

ついに、どんべえが、ムツゴロウさんに近づいて来て、舐め始めたそうで、ようやく、これをきっかけに、どんべえはムツゴロウさんに懐くようになったのだそうです。

それからというもの、当時小学校低学年だった娘も、どんべえに引き綱をつけて一緒に散歩をするなど、昼夜を問わず、ムツゴロウさん一家は、献身的にどんべえの世話をしたそうで、その甲斐あって、みるみるうちに、どんべえとは、愛情とも言えるような強い絆で結ばれていったのだそうです。

「ムツゴロウ(畑正憲)は発情期を迎えた熊にパンチで応戦していた!」に続く

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