1980年、バラエティ番組「笑ってる場合ですよ!」のワンコーナー「日刊乾電池ニュース」に出演すると、当初は全くウケないも、次第に評判が良くなり、ついには番組内で一番の視聴率を記録するまでになった、高田純次(たかだ じゅんじ)さん。この後も高田さんの快進撃は続きます。

「高田純次の若い頃は東京乾電池で「笑ってる場合ですよ」に出演していた!」からの続き

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「笑っていいとも」出演は「東京乾電池」の資金稼ぎだった

そんなバラエティ番組「笑ってる場合ですよ!」も1982年に放送が終了すると、その後スタートした後継番組「笑っていいとも!」では、ともに出演していた「東京乾電池」のメンバー、ベンガルさんと綾田俊樹さんは劇団に戻り、高田さんだけが引き続き出演。高田さんは、「笑っていいとも!」でも、「エアロびっくり珍体操」などのコーナーで人気を博します。

ちなみに、なぜ、高田さんだけが「笑っていいとも」に出演されたかというと、高田さんによると、その頃はちょうど「東京乾電池」が事務所を立ち上げた時で、コンスタントにお金が入る仕事が必要だったため、ベンガルさんと綾田さんは劇団に戻り、高田さんのみが稼ぐ役回りになったからだったそうです。

(別のインタビューでは、ベンガルさんと綾田さんは芝居志向だったため、劇団の活動に戻られたともおっしゃっています)

そのため、高田さんは、「笑っていいとも」では、股間をモッコリさせたレオタードを着て踊るなど、お客さんにウケることは何でもされたのだそうです。

「オレたちひょうきん族」のブラックデビル役だった

また、高田さんは、同時期、「笑っていいとも」のほかにも、「オレたちひょうきん族」に出演し、番組内コント「タケちゃんマン」ビートたけしさん)の敵役であるブラックデビル役を演じられているのですが、


ブラックデビルに扮する高田さん。

たけしさんによると、

たけちゃんマンのライバルとしてレギュラーにしようと決まったのに、高田さん、風邪で休んじゃってさぁ

とのことで、高田さんは、ブラックデビル役を降板。

実は、高田さんは、初回収録後、風邪ではなく、「おたふく風邪」にかかってしまっていたそうで、大人になってかかったため、症状が重く、次回までに復帰できなかったのだそうです。

ちなみに、このブラックデビルの代役を務めたのが、当時、まだ無名の新人だった、明石家さんまさんなのですが、たけしさんとの掛け合いが人気を博し、そのまま、さんまさんがブラックデビルを引き継いだのでした。

「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で11年間レギュラー

こうして、ブラックデビルは一回きりとなってしまった高田さんですが、1985年4月、再び、ビートたけしさんの冠番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」にレギュラー出演されると、

番組ロケでは、奇抜なレポートや突飛なギャグを交えたコメントなど、高田節を遺憾なく発揮した破天荒なレポーター役で、たちまち大ブレイク。

高田さんは、この番組を語る上で欠かせない存在にまでなり、1996年10月に番組が終了するまで、11年間に渡り、出演されたのでした。


「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」より。

ちなみに、高田さんは、

この仕事をもらった時は他に仕事もなく生活もきつかったので思い切りやった。ロケはほとんどがぶっつけ本番だったよ

毎週土日に3本のネタを撮ってたから、500~700本くらいやりました。でもね、初めてのロケはボツになったんですよ。浅草でのロケで、ヤクザの親分と若衆が出たの。それが面白くてスタジオでも流したんだけど、日テレに脅しの電話が入ったらしくて、結局は放送されなかった。

と、ロケの思い出について語っておられました。

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破天荒なレポーター役は必死の即興芝居だった

ただ、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」は、精神的にかなり過酷だったそうで、

「元気が出るテレビ」は、レポーター陣がたけしさんや松方弘樹さんと一緒になってVTRをスタジオで観るわけです。これがキツイのよ。自分のが面白くないと、居場所がないからさ。

それで、とにかく最初に一発笑わそうというので、みんな必死に考えたんだよね。視聴者の前に、たけしさんが笑うかどうか、それが問題だった。

僕は舞台ではメガネ役者でね、いつもメガネをかけてたんですよ。メガネをかけると人が変わるように感じるから。素顔を出してやるのが、どこか恥ずかしかったんだろうね。だから、その延長で顔にいろいろ描いたりするようになりました。

あれはまさに即興芝居なんですよ。あえて言えば乾電池時代の筋肉みたいなものが役に立ってたのかもしれない。でも毎回、ディレクターと一緒になって、出のシーンをどうやるかに四苦八苦してました。

いつもはカメラの下から出るから、反対に上から出たらどうなるかな、でもクレーンに吊るされるのはキツイよなとかね(笑)。

と、明かされていました。

「高田純次は「芸能界一のテキトー男」ではなく真面目な男だった!」に続く

https://www.youtube.com/watch?v=YcQ0CoSi7fE

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